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ヤブヘビイチゴ(藪蛇苺) [山野草]

本州~九州のやぶや林縁などに多く生えます。ヘビイチゴより全体に大型で、葉は濃緑色。小葉は長さ3~4cm。花は直径約2cm。果実は直径2~2.5cm。果床は濃紅色で光沢があります。そう果にはしわがなく、光沢があるのかヘビイチゴとの違いとなります。

ヤブヘビイチゴ-1(20200519).jpg ヤブヘビイチゴ-2(20200519).jpg ヤブヘビイチゴ-3(20200519).jpg ヤブヘビイチゴ-4(20200519).jpg ヤブヘビイチゴ-5(20200519).jpg ヤブヘビイチゴ-6(20200519).jpg ヤブヘビイチゴ-7(20200519).jpg


【ヘビイチゴとヤブヘビイチゴ】
ヘビイチゴは葉が黄緑色、小葉が広卵形で先が丸い。また、偽果(ぎか)の表面が白っぽく、痩果の表面にこぶ状の突起があり、光沢がありません。果期に花は無く、小葉の先の丸いものがヘビイチゴ。
違い.jpg
撮影:2020年5月19日 京都市伏見区にて

ヘビイチゴ」は←こちらで確認できます


名称:ヤブヘビイチゴ(藪蛇苺)
科:バラ科 キジムシロ属
園芸分類:野に咲く花
形態:多年草
原産地(分布): 在来種 本州、四国、九州、朝鮮、中国、インドネシア、インド、ネパール、ブータン
品種名:
草丈/樹高:
開花期:4~6月
花色:黄色
その他:


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トキワツユクサ(常磐露草) [山野草]

日本へは昭和初期に園芸植物として渡来し、現在では野生化しています。
葉は一年中緑色で、先端が尖った長楕円状卵形をしており全草がほぼ無毛です。 葉は互生につきます。
梅雨時~夏にツユクサ(露草)に似た葉を持つ小さな白花を草むらなどで群生させます。 頂上の葉腋から花柄を出し3弁花を1~3個ずつ付けます。 雄蕊は6本で、それぞれの先端には黄色い葯がありそれを白い花糸が支えています。 雄蕊には多数の長い繊毛が密生し、 中央に1本の雌蕊があります。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)となります。
花名の由来は葉が常緑でツユクサに似ていることから。

別名が「野博多唐草(のはかたからくさ)」と言うことです。その別名の由来が知りたくて少し調べてみました。
昭和初期、葉に白斑のはいった園芸品種が観賞用に導入されたそうですが、 温暖化などで逸出野生化し、野生化した時に斑を消失したとのことです。野生化前のその葉に白斑のはいった縞模様が博多織に似ているところから博多唐草と名付けられたもので、 その野生種の意味で「ノハカタカラクサ(野博多唐草)」と、 なったとされるとのことでした。正しいかどうかは分かりませんが・・・

トキワツユクサ-1(20200520).jpg トキワツユクサ-2(20200520).jpg トキワツユクサ-3(20200520).jpg トキワツユクサ-4(20200520).jpg トキワツユクサ-5(20200520).jpg トキワツユクサ-6(20200520).jpg トキワツユクサ-7(20200520).jpg トキワツユクサ-8(20200520).jpg トキワツユクサ-9(20200520).jpg
撮影:2020年5月20日 京都市伏見区にて

名称:トキワツユクサ(常磐露草)
科:ツユクサ科 ムラサキツユクサ属
園芸分類:
形態:多年草
原産地(分布):南アメリカ原産
品種名:
草丈/樹高:匍匐
開花期:5~8月
花色:白色
その他:別名「野博多唐草(のはかたからくさ)」


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ニガナ(苦菜) [山野草]

 春から初夏、路傍・田畑・山野に普通普通に見られます。日本全土、東アジアの温~亜熱帯に分布します。茎は上部が枝分れし白汁を有し、苦味が多く、和名の由来にもなっています。根出葉は柄が長く、茎葉は基部が茎を抱き、下のものほど細長い。5~7月に、黄色の5弁花に見える舌状花を5~7個もつ頭花を散状に開き。雄蕊は筒状に合着し、先が二つに分かれた雌蕊を抱きます。
変種も多いようです。

ニガナ-1(20200519).jpg ニガナ-2(20200519).jpg ニガナ-3(20200519).jpg ニガナ-4(20200519).jpg ニガナ-5(20200519).jpg ニガナ-6(20200519).jpg
撮影:2020年5月19日 京都市伏見区にて

名称:ニガナ(苦菜)
科:キク科 ニガナ属
園芸分類:野に咲く花
形態:多年草
原産地(分布):日本全土、朝鮮、中国、ロシ
品種名:
草丈/樹高:20~50cm
開花期:5~7月
花色:黄色
その他:


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ノゲシ(野芥子) [山野草]

 ノゲシは世界至る所に帰化している植物であり、原産地はヨーロッパであると考えられています。ムギなどの畑作の伝来とともに渡来した史前帰化植物の1つであり、荒れ地や空き地などに生育しています。秋に芽生え、ロゼットで越冬し、春から夏にかけて茎をもたげてタンポポのような花を付け、種子の綿毛は絹状の毛です。
和名のノゲシはケシの葉に似ていることにより、「ケシ」が付くが、ケシ(ケシ科)と葉が似ているだけで分類上は全く別系統です。
茎の下部から中ほどにかけてつく葉は羽状に深く裂けます。 茎の上部につく葉は裂けず、柄もなく茎を抱きます。 縁のぎざぎざ(鋸歯)の先は尖りますが棘とはならず、さわっても痛くありません。 これが近縁種の鬼野芥子(オニノゲシ)との相違点となります。 葉の縁はやや内巻きになる。茎の高さは50~100cm程で軟らかく中に空洞があります。

ノゲシ-1(20200517).jpg ノゲシ-2(20200517).jpg ノゲシ-3(20200517).jpg ノゲシ-4(20200517).jpg ノゲシ-5(20200517).jpg ノゲシ-6(20200517).jpg
撮影:2020年5月17日 京都市伏見区にて

名称:ノゲシ(野芥子)
科:キク科 ノゲシ属
園芸分類:野に咲く花
形態:越年草
原産地(分布):史前帰化植物と呼ばれるもので、非常に古い時代に日本へ渡来。 現在は世界中に分布。
品種名:
草丈/樹高:50~100cm
開花期:2~8月
花色:黄色
その他:


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キウイフルーツ [つる性]

原種は中国原産のオニマタタビ。これをニュージーランドで品種改良し、キウイフルーツと呼ばれます。
別名 オニマタタビ、シナサルナシ。葉は互生。葉身は長さ10~15cmの円形または広卵形となります。
雌雄別株で、並べて植えなくても、10m前後離れている程度なら受粉に問題ないようです。
花期は5~6月で葉腋に白い花が下向きに咲き、花は直径3~4cm、芳香があります。果実は液果。卵形で11月に熟します。表面には褐色の毛が密生で、原種は長さ3~5cm、改良種は8cmほど。果実は追熟が必要で、収穫してもすぐには食べられません。

キウィフルーツ-1(20200517).jpg キウィフルーツ-2(20200517).jpg キウィフルーツ-3(20200517).jpg キウィフルーツ-4(20200517).jpg キウィフルーツ-5(20200517).jpg キウィフルーツ-6(20200517).jpg キウィフルーツ-7(20200517).jpg
撮影:2020年5月17日 京都府立植物園にて

名称:キウイフルーツ
科:マタタビ科 マタタビ属
園芸分類:果樹
形態:つる植物
原産地(分布):中国
品種名:
草丈/樹高:3m以上
開花期:5~6月
花色:白色
その他:和名:オニマタタビ


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ムラサキカタバミ(紫片喰) [草花]

南アメリカ原産。江戸末期に観賞用として移入され、庭、畑に生え、観賞用に植えられたものが逸出した帰化植物。
地下に有毛の鱗片に包まれた褐色の鱗茎があり、そのまわりに多数の小さな鱗茎が群がってつきます。
根際から生える葉には長い柄があり、倒心形の3小葉からなります。 葉の裏面には褐色の点があるのが特徴です。
花は淡い紅紫色の5弁花で、花の真ん中は淡い緑色をしています。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)となります。
よく似た芋片喰(イモカタバミ)は、花の真ん中が濃い紫色。 また、雄しべの葯の色が、芋片喰(イモカタバミ)は黄色で、紫片喰(ムラサキカタバミ)は白です。

環境省により要注意外来生物に指定されています。

ムラサキカタバミ-11(20210509).jpg ムラサキカタバミ-12(20210509).jpg ムラサキカタバミ-13(20210509).jpg ムラサキカタバミ-14(20210509).jpg ムラサキカタバミ-15(20210509).jpg ムラサキカタバミ-16(20210509).jpg ムラサキカタバミ-17(20210509).jpg
撮影:2021年5月9日 京都市伏見区にて

ムラサキカタバミ-1(20200517).jpg ムラサキカタバミ-2(20200517).jpg ムラサキカタバミ-3(20200517).jpg ムラサキカタバミ-5(20200517).jpg
撮影:2020年5月17日 京都市伏見区にて

名称:ムラサキカタバミ(紫片喰)
科:カタバミ科 カタバミ属
園芸分類:花草
形態:多年草
原産地(分布):南アメリカ原産
品種名:
草丈/樹高:30cm以内
開花期:5~10月
花色:赤色、紫色
その他:別名を桔梗片喰(キキョウカタバミ)


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ヒメツルソバ(姫蔓蕎麦) [草花]

ヒメツルソバは旧属名ポリゴナムの名前で流通することも多いです。原産地はヒマラヤですが、日本でも半野生化するほどよくふえます。真夏を除き春から秋まで、ソバの花によく似た小花が多数集まった直径1cmほどで咲き始めは白色から後にピンクに色が変わる、ポンポン形の花を咲かせます。
葉は緑色で、タデ科特有の矢印のような模様が入り、色はシックな感じで、秋になると紅葉します。
茎がほふくし、土に接した節から発根して広がっていきます。

ヒメツルソバ-1(20200517).jpg ヒメツルソバ-2(20200517).jpg ヒメツルソバ-3(20200517).jpg ヒメツルソバ-4(20200517).jpg ヒメツルソバ-5(20200517).jpg
撮影:2020年5月17日 京都市伏見区にて

名称:ヒメツルソバ(姫蔓蕎麦)
科:タデ科 イヌタデ属
園芸分類:草花
形態:つる性多年草
原産地(分布):ヒマラヤ
品種名:
草丈/樹高:5~10cm
開花期:4~11月
花色:ピンク
その他:流通名 ポリゴナム



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土手や野に咲く花たち

【土手や野に咲く花たち】


 2020年春の新型コロナウイルスによる影響で、いつも植物を撮影させていただいている京都府立植物園が休園になりました。
その上に「Stay Home (ステイホーム)」ということでどこにも行けず、家の近くの川の土手に咲く野草などを中心にカメラ片手にブラブラと! そんな散歩中に記録した花たちを中心に掲載してみました。
名前写真開花期
アカカタバミ
(赤片喰)
アカカタバミ.jpgカタバミ科5~9月
アカツメクサ
(赤詰草)
アカツメグサ.jpgマメ科4~8月
アカバナユウゲショウ
(赤花夕化粧)
アカバナユウゲショウ.jpgアカバナ科5~9月
アキノノゲシ
(秋の野芥子)
アキノノゲシ-1(20201011).jpgキク科9~11月
アメリカフウロ
(亜米利加風露)
アメリカフウロ-7(20210419).jpgフウロソウ科5~6月
アレチヌスビトハギ
(荒地盗人萩)
アレチヌスビトハギ-1(20221004).jpgマメ科9月~
イヌタデ
(犬蓼)
イヌタデ-6(20201029).jpgタデ科4~11月
イモカタバミ
(芋片喰)
イモカタバミ.jpgカタバミ科4~9月
エノコログサ
(狗尾草)
エノコログサ-3(20200826).jpgイネ科7~9月
オオイヌノフグリ
(大犬の陰嚢)
オオバコ.jpgオオバコ科1~4月
オオキバナカタバミ
(大黄花片喰)
オオキバナカタバミ-6(20220212).jpgオオバコ科3~6月
オオバコ
(大葉子)
オオバコ.jpgオオバコ科4~9月
オオジシバリ
(大地縛り)
オオジシバリ-1(20210419).jpgキク科4~5月
オニタビラコ
(鬼田平子)
オニタビラコ-4(20210418).jpgキク科5~10月
オヘビイチゴ
(雄蛇苺)
オヘビイチゴ-1(20210421).jpgバラ科5~7月
カタバミ
(片喰)
カタバミ.jpgカタバミ科5~10月
カラスノエンドウ
(烏野豌豆)
カラスノエンドウ-1(20210215).jpgマメ科3~6月
カラスムギ
(烏麦)
カラスムギ.jpgイネ科5~7月
クズ
(葛)
クズ.jpgマメ科8~9月
クスダマツメクサ
(薬玉詰草)
クスダマツメクサ-5(20210416).jpgマメ科春から秋
コウゾリナ
(剃刀菜・顔剃菜)
コウゾリナ.jpgキク科5~10月
コセンダングサ
(小栴檀草)
コセンダングサ-1(20201011).jpgキク科9~11月
コバンソウ
(小判草)
コバンソウ.jpgイネ科5~6月
コマツヨイグサ
(小待宵草)
コマツヨイグサ-1(20210423).jpgアカバナ科科5~10月
サワオグルマ
(沢小車)
サワオグルマ.jpgキク科4~6月
ジシバリ
(地縛り)
ジシバリ-1(20210424).jpgキク科5~7月
シロツメグサ
(白詰草)
シロツメグサ.jpgマメ科4月~8月ごろ
スイバ
(酸葉)
スイバ.jpgタデ科5~8月
スズメノテッポウ
(雀の鉄砲)
スズメノテッポウ-2(20210420).jpgイネ科4~6月
スズメノヤリ
(雀の槍)
スズメノヤリ-2(20210419).jpgイグサ科4~5月
スミレ
(菫)
スミレ.jpgスミレ科4~5月
セイダカアワダチソウ
セイダカアワダチソウ-1(20201020).jpgキク科10~11月
セイヨウカラシナ
(西洋芥子菜)
アブラナ科3~4月
セリ
(芹)
セリ.jpgセリ科7~8月
ゼンマイゼンマイ.jpgゼンマイ科
チガヤ
(茅萱)
チガヤ-1(20210504).jpgイネ科4~6月
チカラシバ
(力芝)
チカラシバ-6(20211024).jpgイネ科8~10月
チドメグサ
(血止草)
チドメグサ-1(20221022).jpgウコギ科6~10月
ツクシ
(土筆)
ツクシ.jpgトクサ科3~4月
ツタバウンラン
(蔦葉海蘭)
ツタバウンラン.jpgオオバコ科春から夏にかけて
トキワツユクサ
(常磐露草)
トキワツユクサ.jpgツユクサ科5~8月
トキワハゼ
(常盤黄櫨)
トキワハゼ-1(20210420).jpgゴマノハグサ科4~11月
ドクダミ
(毒痛み)
ドクダミ.jpgドクダミ科6~7月
ナガミヒナゲシ
(長実雛罌粟)
ナガミヒナゲシ.jpgケシ科春~夏
ナヨクサフジ
(弱草藤)
ナヨクサフジ.jpgマメ科5~8月
ニガナ
(苦菜)
ニガナ.jpgキク科5~7月
ヌスビトハギ
(盗人萩)
ヌスビトハギ.jpgマメ科7~9月
ネズミムギ
(鼠麦)
ネズミムギ.jpgイネ科5~7月
ノアサガオ
(野朝顔)
ノアサガオ-3(20210910).jpgヒルガオ科6~11月
ノアザミ
(野薊)
ノゲシ.jpgキク科5~8月
ノゲシ
(野芥子)
ノゲシ.jpgキク科2~8月
ノヂシャ
(野萵苣)
ノヂシャ-2(20210416).jpgスイカズラ科5~6月
ハゼラン
(爆蘭)
ハゼラン-1(20201005).jpgハゼラン科8~10月
ヒメコバンソウ
(姫小判草)
ヒメコバンソウ.jpgイネ科5~6月
ヒメジョオン
(姫女苑)
ヒメジョオン.jpgキク科6~11月
ヒルガオ
(昼顔)
ヒルガオ-1(20220814).jpgヒルガオ科6~8月
ヒレタゴボウ
(鰭田牛蒡)
ヒレタゴボウ-1(20201005).jpgアカバナ科8~10月
ブタナ
(豚菜)
ブタナ-1(20210506).jpgキク科6~9月
ヘクソカズラ
(屁糞蔓)
ヘクソカズラ-3(20200830).jpgアカネ科8~9月
ヘビイチゴ
(蛇苺)
ヘビイチゴ.jpgバラ科4~6月
ヘラオオバコ
(箆大葉子)
ヘラオオバコ.jpgオオバコ科6~8月
ホシアサガオ
(星朝顔)
ホシアサガオ-1(20210923).jpgヒルガオ科7~10月
マメアサガオ
(豆朝顔)
マルバスミレ.jpgヒルガオ科7~9月
マルバスミレ
(丸葉菫)
マルバスミレ.jpgスミレ科4~5月
マルバルコウ
(丸葉縷紅)
マルバルコウ-1(20201003).jpgヒルガオ科8~10月
ミヤコグサ
(都草)
ミヤコグサ.jpgマメ科4~10月
ムラサキカタバミ
(紫片喰)
ムラサキカタバミ.jpgカタバミ科5~10月
ムラサキサギゴケ
(紫鷺苔)
ヤブヘビイチゴ.jpgハエドクソウ科3~5月
ヤブヘビイチゴ
(藪蛇苺)
ヤブヘビイチゴ.jpgバラ科4~6月
ヨウシュヤマゴボウ
(洋種山牛蒡)
ヤブヘビイチゴ.jpgヤマゴボウ科6~9月
ワルナスビ
(悪茄子)
ワルナスビ-3(20200814).jpgナス科6~10月


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ヒメジョオン(姫女苑) [山野草]

ヒメジョオンは、キク科ムカシヨモギ属の植物。背の高さが30~150cmになり、白い花を咲かせる一年草です。同属のハルジオンと共に、道端でよく見かける雑草でその見分けが良く観察しないと難しかったりします。
ヒメジョオンの花に見えるものは頭状花序で、小さな花の集まりです。中央の黄色い部分は、管状花といい、周辺の花びらのようなものは、舌状花といいます。花の時期は初夏から秋にかけての5~8月(11月までという説も)です。
北アメリカ原産のキク科の花で、明治時代に入ってきて、鉄道と共に日本全国に広まったそうで、そのため別名に「テツドウバナ」とも呼ばれます。
このヒメジョオンは、厄介者のようです。1個体あたり47,000以上の種子を生産し、さらにその種子の寿命が35年と長いこともあり、驚異的な繁殖能力をもっているようです。したがって、駆除がとても難しい。とも!

名前の由来は、
①本来は、小さい紫苑という意味で「姫紫苑」(ヒメジオン)と付けようとしたところ、既に中国に「姫紫苑」(ヒメシオン)という花があったため、区別するために「姫女苑」という名前がついた説。
②中国の花「女苑」(ジョオン)に、かわいらしいという意味の姫を付けた説。

近縁種との見分け方
ヒメジョオンとハルジオンは、花がよく似ていて混同されることがあります。
標準的には、ヒメジョオンの方が背が高く、花は小さくて数が多く、根本がすっきりしています。ヒメジョオンの茎には空洞がなく、ヒメジョオンの葉は茎を抱きません。 これに対して、ハルジオンは、背は低く、花は大きくて少なく、根本に葉があります。また、ハルジオンの蕾は下を向いて項垂れているような特徴があります。ハルジオンの茎には真ん中に空洞があり、ハルジオンは茎を抱くようにつきます。

ということで、今回撮影したものは「ヒメジョオン(姫女苑)」として取り上げました。
間違っていたらご指摘ください。

ヒメジョオン-1(20200515).jpg ヒメジョオン-2(20200515).jpg ヒメジョオン-3(20200515).jpg ヒメジョオン-4(20200515).jpg ヒメジョオン-5(20200515).jpg ヒメジョオン-6(20200515).jpg
撮影:2020年5月15日 京都府立植物園にて

名称:ヒメジョオン(姫女苑)
科:キク科 ムカシヨモギ属
園芸分類:野草
形態:一年草
原産地(分布):北アメリカ原産
品種名:
草丈/樹高:30~150cm
開花期:6~11月
花色:白色
その他:


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ヘラオオバコ(箆大葉子) [山野草]

 ヘラオオバコはヨーロッパ原産の帰化植物で、江戸時代には渡来したという。多年生の草本で地下に太い根茎がある。葉は細長く、長さ20cmほどになる。春から夏にかけて高さ30cmほどの花茎をだし、下部から上部へと次々に開花する。生育地は路傍や牧草地、堤防などであり、刈り取りには強いものの、踏みつけには弱い。
夏、頭頂部に筒状、円柱形に白い花が咲き、下の方から順に咲き上がっていきます。 花のまわりを土星の環のように取り囲んでるのは雄しべ。
和名はオオバコの仲間で、葉が細長くヘラ型であるとによります。

ヘラオオバコ-1(20200510).jpg ヘラオオバコ-2(20200510).jpg ヘラオオバコ-3(20200510).jpg ヘラオオバコ-4(20200510).jpg ヘラオオバコ-5(20200510).jpg ヘラオオバコ-6(20200510).jpg ヘラオオバコ-7(20200510).jpg ヘラオオバコ-8(20200510).jpg ヘラオオバコ-9(20200510).jpg
撮影:2020年5月10日 京都府立植物園にて

名称:ヘラオオバコ(箆大葉子)
科:オオバコ科 オオバコ属
園芸分類:野に咲く花
形態: 多年草又は1年草
原産地(分布):ヨーロッパ原産
品種名:
草丈/樹高:30~50cm
開花期:春~夏(6~8月)
花色:白色
その他:


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