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ナンキョウ(南薑) [草本]

ナンキョウは、ショウガ科の多年草で、根茎から生長し、たくさんの葉と赤い実を付ける。草丈は2m前後程度。葉身は両端が尖る広披針形で、長さは15~40cm程度。茎頂に穂状花序を出し、直径2cm程度の花をつける。一見してラン科の花に良く似ているが、構造はランとはかなり異なる。唇弁状に見えるのは花弁ではなく6個の雄しべの内の2個が合着したものである。花には芳香がある。
この植物の根茎がほとんどの場合料理で使われる「ガランガル」である。食材や伝統医学での利用で重んじられ、ショウガよりも優れていると見なされている。根茎は黒コショウや松葉を思わせる鼻にツンとくる匂いと強い味を持つ。
中国南部~東南アジアにかけて広く栽培されている。

我が国では、タイ料理の「トム・ヤム・クン」に必ず用いられているとのこと。

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撮影:2023年7月27日 京都府立植物園にて

名称:ナンキョウ(南薑)
科:ショウガ科 ハナミョウガ属
園芸分類:草本
形態:多年生草本
原産地(分布):東南アジア原産
品種名:
草丈/樹高:2m
開花期:4~6月
花色:基本、白色
その他:別名 タイ生姜


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ガンクビソウ(雁首草) [草本]

本州(秋田県以南)~沖縄島以北の琉球の山地の林内や林縁の半陰地に生える。茎は直立し、分枝が多い。葉は互生、縁は滑らかか鋸歯がある程度。花期に根出葉が残るものと残らないものがある。
頭花を構成する小花は雌花と両性花からなる。頭花の外側には雌花が複数列あり、その花冠は筒状、先端は3~5歯に分かれる。内側の両性花は、花冠はやはり筒状で先端は4~5裂する。ただし両性花の中に雄蘂が退化して雌花となるものが含まれる場合がある。数としては両性花の方が多い。いずれの花冠も黄色。頭花を包む総苞片は3~4列あり、半球形から扁円形である。

頭花は枝先にふつう1個ずつ下向きにつき、基部に2~4個の長楕円状倒披針形の反曲する葉状苞がある。総苞は卵球形で先端は少しすぼまることが多く、総苞片は4列で覆瓦状に並び。外片は短く、円頭または凸頭でほとんど緑色とならず、基部は淡黄緑色。内片は鈍頭。小花は黄色。そう果は円柱形で縦皺があり、無毛。

和名の由来は、花の姿と茎が折れ曲がっている様子が、キセルの頭の雁首に似ていることから。

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撮影:2022年10月18日 京都府立植物園にて

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撮影:2023年1月23日 京都府立植物園にて

名称:ガンクビソウ(雁首草)
科:キク科 ヤブタバコ属
園芸分類:草本
形態:多年草
原産地(分布):本州(秋田県以南)~沖縄島 朝鮮、中国、台湾
品種名:
草丈/樹高:25~100cm
開花期:8~10月
花色:黄色
その他:


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タイリンレッドクローバー(大輪レッドクローバー) [草本]

タイリンレッドクローバーはマメ科でヨーロッパ原産、耐寒性多年草の野草。茎は直立し、草丈は20~60cm程度。
茎頂に長さ3~7cmほどの穂状花序を出し、長さ2~3cm、直径2~3cmの円筒形は花序をつける。花は、ピンク、淡い紅、赤紫の蝶形花をつける。
葉は3出複葉で、狭楕円状となり、縁部には鋸歯である。茎は無毛。
名前の由来は、大輪で赤い花をつけるクローバの意から。

日本には、明治初期に牧草として輸入され、野生化。

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撮影:2022年5月27日 京都府立植物園にて

名称:タイリンレッドクローバー(大輪レッドクローバー)
科:マメ科  シャジクソウ属
園芸分類:草本
形態:多年草
原産地(分布):中部ヨーロッパ原産
品種名:
草丈/樹高:20~60cm
開花期:6~7月
花色:赤紫色
その他:別名 トリフォリウム・ルーベンス


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ナワシロイチゴ(苗代苺) [草本]

ナワシロイチゴは日本全国、朝鮮・中国に分布するツル性の落葉低木。
茎は木質化するが、立ち上がらず、他の草の上に覆い被さるように育つ。その茎から出る枝は短く立ち上がる。
茎や葉柄に下向きの刺がある。また葉柄の付け根には托葉がある。
葉は三出複葉、時に五出、あるいは繋がって三裂の場合もある。小葉の葉先は丸く、あらい二重の鋸歯がある。葉の表は明るい黄緑で、葉脈がくぼむのでしわがあるように見える。葉裏は白い綿毛を密生する。葉は落葉性。
花は5~6月頃に咲き、桃色の5枚の花弁は雄しべを包んだまま開かない。
苗代の頃に赤い実が熟すため、この名があるが、実が熟すのはもう少し遅く立秋前後になる。
果実は食用になり、生食には向かないが、砂糖を加えてジャムにすると美味とのこと。

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撮影:2022年5月18日 京都府立植物園にて

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撮影:2022年6月20日 京都府立植物園にて

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撮影:2019年6月19日 京都府立植物園にて

名称:ナワシロイチゴ(苗代苺)
科:バラ科 キイチゴ属
園芸分類:樹に咲く花
形態:ツル性の落葉低木
原産地(分布):日本全国、朝鮮・中国
品種名:
草丈/樹高:ツル性
開花期:5~6月
花色:赤っぽい紫色
その他:



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サボンソウ [草本]

ヨーロッパから中央アジア原産で園芸品として栽培。その後、人里近くの原野、道端等に野生化。
サボンソウは、多年草の草本(そうほん)で、草丈は50~60cmになります。
根茎は太く、よく分岐して横にのび、表面の色は赤褐色、中は白色をしています。
茎は数本、根茎から真っ直ぐ、あるいは斜めにのびます。節があって、節の部分が膨らんでいます。
葉は対生、形は長楕円披針形で、先は尖っています。葉縁は全縁、葉の質は柔らかで、3本の葉脈が縦に走っています。
茎の先に集散花序を出し、淡い桃色~白色の花をつけます。
花冠は放射状に5裂して、平らに開き、裂片の先がへこみ、花には香りがあり、夜に強く香ります。
果実は蒴果です。
葉に配糖体サポナリンを含み、水に浸してもんで天然の石鹸として利用されました。
根にはサポニンを含み、葉や根茎は薬用にされます。
日本には明治初年に渡来しました。

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撮影:2023年6月15日 京都府立植物園にて

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撮影:2020年10月30日 京都府立植物園にて

名称:サボンソウ
科: ナデシコ科 サボンソウ属
園芸分類:草本
形態:多年草
原産地(分布):ヨーロッパから中央アジア原産
品種名:
草丈/樹高:50~60cm
開花期:5~9月
花色:淡紅色
その他:別名 シャボンソウ、セッケンソウ(石鹸草)


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セイタカアワダチソウ [草本]

 セイタカアワダチソウは北アメリカ原産の帰化植物で、花は10~11月に咲く。花序は全体としては円錐花序となり、個々の枝は小さな頭花を総状に多数つけ、そのような横枝が主軸に対して直角に近い大きな角度を成して広がります。つまり主軸が上に伸びるのに対し、多数の花をつけた横枝が水平に近い方向へ伸びます。
背の高くなる多年生草本地下茎を伸ばして良く増え、大きな群落を作ります。背は高く、葉は茎に沿って多数が密生して付き、披針形で先端は伸びて尖ります。ロゼットで越冬します。
もともとは観賞用に導入されたとの説もありますが、急速に広がったのは大二次世界大戦後。蜜源植物として優秀であるので養蜂業者が積極的に種子を散布したとの話もあるようです。和名の由来は、同じ属のアキノキリンソウの別名であるアワダチソウよりも草丈が高いことによります。
花粉アレルギーの元凶であるなどの濡れ衣を着せられたこともあって、嫌われる植物のひとつになっています。蜜源植物であることでもわかるように、セイタカアワダチソウは花粉をミツバチなどの昆虫によって媒介させる植物であり、花粉を風に乗せてばらまく植物(風媒花)ではありません。

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撮影:2020年10月13日 京都市伏見区にて

名称:セイタカアワダチソウ
科:キク科 アキノキリンソウ属
園芸分類:草本
形態:多年生
原産地(分布):北アメリカ原産
品種名:
草丈/樹高:1~2.5m
開花期:10~11月
花色:黄色
その他:


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ダンチク(暖竹、葮竹) [草本]

 ダンチクは関東地方以西の本州~南西諸島、台湾、中国、インドから地中海にまで分布する大型の多年草で高さ2~4mほどになります。
暖地の海岸域に生育。乾燥にもよく耐え、風にも強いとされ、海岸の風衝地に群生していることがあります。地下茎があって所々から地上茎を出します。
茎は竹のように中空であり、丈夫で竹と同様に利用されました。1年目の茎に付く葉は長くて60cmほどになり大きいですが、2年目の茎は枝分かれし、1年目のものに比べて小さな葉が密生。
花期は9~10月で、花序は長さ40~60cm、淡緑色に多少赤紫色を帯び光沢があり、密に枝を出して多数の小穂をつけます。

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撮影:2020年10月14日 京都府立植物園にて

名称:ダンチク(暖竹、葮竹)
科:イネ科 ダンチク属
園芸分類:
形態:多年草
原産地(分布):在来種 本州(関東地方以西)、四国、九州、沖縄、中国、台湾、熱帯アジア、インド、地中海沿岸
品種名:
草丈/樹高:2~4m
開花期:9~10月
花色:淡緑色
その他:別名 ヨシタケ


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ヤマゼリ (山芹) [草本]

山地の林縁や暗い林内などのやや湿った場所でみられる高さ50~100cmの多年草。
開花まで数年かかり、開花・結実した個体は枯れることから、一稔性草本(植物)ともいわれます。
茎は細く、上部で枝分かれし、葉は互生する2~3回3出羽状複葉で、小葉は卵形となり、縁に粗い鋸歯があります。
7~10月に茎先に複散形花序をつけ、白色の小さな5弁花を多数つけます。
萼歯片は披針形、花序には線形の総苞片、小総苞片があります。
果実は楕円形の分果です。

一稔性植物(いちねんせいしょくぶつ)=その生存中、ただ一度だけ花をつけ実を結び、そして枯死する植物の総称。狭義には、このような性質をもった多年生植物だけをさす。一年生草本のほか、タケ・ササ類、リュウゼツランなどがあります。


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撮影:2020年7月30日 京都府立植物園にて

名称:ヤマゼリ (山芹)
科: セリ科 ヤマゼリ属
園芸分類:花草本
形態:多年草
原産地(分布):日本(本州、四国、九州)、朝鮮、中国
品種名:
草丈/樹高:50~100cm
開花期:7~10月
花色:白色
その他:


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カラスムギ(烏麦) [草本]

カラスムギはヨーロッパから西アジアなどの地域を原産とする一年生草本で、古代にムギなどの畑作とともに伝来したとされる史前帰化植物の1つです。
日本では、北海道から九州の畑地、休耕地、道端、河川敷、荒れ地などに発生し、麦作内に発生するカラスムギは難防除雑草です。
秋に芽生え、春に花を咲かせるライフサイクルは、ムギ畑のサイクルとよく一致しています。

カラスムギの穎果を覆う穎には屈曲した長い芒(のぎ)があり、穂から脱落するとこの芒が乾湿運動(かんしつうんどう)によって屈曲点を軸に回転を繰り返します。この回転運動によって穎果は土壌に押し込まれ、発芽に有利な位置に置かれるようです。

 植物の名称に「カラス」や「イヌ」と付けるのは、それが人間の食用には適さない植物であるという見方によることが多く、このカラスムギもその1つです。しかし実際は食用に適しており、欧州や中東では栽培化以前にも野生種が利用されていたようです。
名の由来には、食用にならずにカラスが食べる麦とする説もあります。


乾湿運動とは、植物の運動の一。死細胞の細胞壁が空気の乾湿に応じて膨らんだり収縮したりする物理的運動。マメ科植物の果実、シダ植物の胞子嚢(ほうしのう)の開裂など。


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撮影:2020年5月8日 京都市伏見区にて

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屈曲した長い芒(のぎ)
撮影:2020年5月9日 京都市伏見区にて

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撮影:2020年5月14日 京都市伏見区にて

名称:カラスムギ(烏麦)
科:イネ科 カラスムギ属
園芸分類:
形態:一年生草本(2年草)
原産地(分布):ヨーロッパ・西アジア原産
品種名:
草丈/樹高:30~100cm
開花期:5~7月
花色:
その他:


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コエビソウ(小海老草) [草本]

コエビソウは常緑の低木状になる多年草で、周年開花の性質が強く、冬に暖かい場所で管理すればほぼ一年中咲き続けます。
花は5㎝程度の長さがありますが、重なり合った苞の間から顔を覗けるため、目立ちません。コエビソウの見どころは花自体ではなく、この苞となります。苞は茎の先端部分でうろこ状に重なり、美しく色付きます。
クリーム色の苞は日の光を受けることで、黄色からピンク、やがて深いサーモン色から赤へと変化していきます。
「コエビソウ」の和名は、このエビのように見える独特の形状の苞に由来しています。

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撮影:2019年6月15日 京都市伏見区にて

名称:コエビソウ(小海老草)
科:キツネノマゴ科 キツネノマゴ属
園芸分類:熱帯植物
形態:常緑性多年草
原産地(分布):メキシコ
品種名:
草丈/樹高:0.3~1m
開花期:5~10月
花色:赤,黄,白
その他:


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