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カラスノエンドウ(烏野豌豆) [山野草]

本州から四国・九州・沖縄の路傍や堤防などのいたるところにごく普通に生育しています。 秋に発芽し、春になると高さ60~150cmに達することもあります。茎には巻きひげがあり、近くのものに絡みつくこともありますが大体は直立します。茎は全体に毛があり四角柱状で、強い臭気があります。
花期は3~6月でエンドウに似た小型の淡い紫紅色をした蝶形の花を付けます。 花の長さは12~18mmくらい。
花の後には、種子の入った莢(さや)をもつ実(豆果)をつけます。 莢は初めは緑色をしていますが、熟すと黒くなり晴天の日に裂け、種子を激しく弾き飛ばします。
葉は羽状の複葉で、8~14枚の小葉で1組です。
元々は地中海沿岸地方が原産で、食用として栽培されていた歴史もあるようです。サヤの部分はキヌサヤのように若くて柔らかいときは食べることができますが、すぐに硬くなってしまうようです。

「烏野豌豆」とは、中国名の「野豌豆」から出た言葉です。 標準和名は矢筈豌豆(ヤハズエンドウ)となります。 これは、小葉の形を矢筈(弓矢の弦を受ける部分)に見立てたものです。

【こんな情報も】
カラスノエンドウをはじめとするマメ科植物の根には、「根粒菌」という特殊な微生物が共生しています。普通の植物は土の中にある窒素しか利用できませんが、マメ科植物の場合は根粒菌が空気中の窒素も取り込んで供給してくれます。代わりに根粒菌はマメ科植物から炭水化物をもらうことで、相利共生の関係ができています。
 
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撮影:2021年2月15日 京都市伏見区にて

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撮影:2021年4月13日 京都市伏見区にて

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撮影:2021年5月4日 京都市伏見区にて

名称:カラスノエンドウ(烏野豌豆)
科:マメ科 ソラマメ属
園芸分類:一年生雑草
形態:
原産地(分布):原産地はオリエントから地中海
品種名:
草丈/樹高:60~150cm
開花期:3~6月
花色:紅紫色
その他:


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