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スズメノテッポウ(雀の鉄砲) [山野草]

 スズメノテッポウは、北海道~沖縄の水田や廃田、休耕水田などに生育し、群生し、北半球に広く分布し、史前帰化植物の1つ。秋に芽生え、4~6月に花を咲かせます。春の水田に生育する植物の代表の1つであり、湿った場所に生育するような印象がありますが、荒れ地や果樹園などにも生育しており、やや乾燥した場所から表水が見られるような場所まで広い立地に生育できます。
 水田に生育するものは、秋に芽生えて春に花を咲かせ、田植え前の田ごしらえまでには結実して種子を散布し、水田の耕作形態に良く適応しています。しかし、荒れ地に生育するものは花期がやや遅れ、初夏までの長い期間に花を咲かせることが多い。雄しべの葯は、開花直後は白色ですがすぐに黄褐色となります。
同一種ですが、生育する立地に適応した系統があり、従来スズメノテッポウと呼ばれていた草は、水田環境に適応した狭義のスズメノテッポウと、畑地環境に適応したノハラスズメノテッポウの2つの変種に分けられました。
狭義のスズメノテッポウは、水田などの湿った場所に多く、水田の作業ごよみに合わせた生活を送っています。つまり、稲刈り後に発芽してそのまま越冬し、田起こし前の早春に開花・結実して、作業がはじまる前にはタネを残して枯れてしまうという流れです。
水田の場合、毎年耕す時期が決まっているため、それに合わせて時間をかけてじっくりと充実した強い種子を残すことができます。そのため狭義のスズメノテッポウの種子は大きく、穂もずんぐりとした姿をしています。

 スズメノテッポウの花茎を抜き取って、笛を作ってピーピーと鳴らして遊んだ経験が私もあります。

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撮影:2021年4月20日 京都市伏見区にて

名称:スズメノテッポウ(雀の鉄砲)
科:イネ科 スズメノテッポウ属
園芸分類:野草
形態:一年生草本
原産地(分布):北海道~沖
品種名:
草丈/樹高:20~30cm
開花期:4~6月
花色:淡緑色
その他:史前帰化植物


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