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ゼニゴケ [シダ・コケ類・セン類]

ゼニゴケは人家の近くにみられるコケであり、茎と葉の区別がない「平たい葉状体」を広げ、折り重なるようにして地面に広がります。表裏の区別がある苔類で、家の北側など、やや湿った場所に見られることが多い。
葉は光沢がほとんどなく深い緑色。特徴的なのは葉状体につけるカップ状の無性芽器「杯状体」です。この中にたくさんの無性芽が作られ、雨などの水がカップから溢れるのとともに散らばり、クローンとして繁殖します。
また、ゼニゴケは雄株と雌株があり、受精により胞子を作る方法でも繁殖します。
この2種類の繁殖は通年活発に行われているため、少しでも無性芽や胞子が残ると再びゼニゴケが増え、見栄えが良くないため、雑草として嫌われることも多くまた、非常に除去しにくいです。

○形状・サイズ
葉状体は緑色~灰緑色で、長さ3~10cm、幅7~15mm、縁は波打つ。
腹鱗片は透明で6列に並ぶ。
胞子は黄色。
雄雌異株

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◇ゼニゴケの雄株と雌株
「雄器托(ゆうきたく)」=ゼニゴケで精子を作る器官。雨が降ると精子が傘の表から流れて出て移動します。
「雌器托(しきたく)」=ゼニゴケで卵子を作る器官。破れ傘とも呼ばれる器官の裏側に精子が到達して受精します。
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撮影:2021年5月3日 京都市伏見区にて

名称:ゼニゴケ
科:ゼニゴケ科 ゼニゴケ属
園芸分類:
形態:苔類
原産地(分布):世界中に分布し、日本では北海道から九州ま
品種名:
草丈/樹高:
開花期:
花色:
その他:


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スナゴケ(砂苔) [シダ・コケ類・セン類]

河原や山地の日当たりの良い砂質の土や岩の上、石垣などに黄緑色の群落を作ります。直射日光があたる場所での適応力があることから、苔の生育環境としては厳しいといわれる屋上での緑化素材としても利用されることも多いようです。
体は長さ2~3cmで、太くずんぐりしています。茎は直立。葉は密につき、乾くと茎に圧着し、しばしば螺旋状に配列し、湿ると反り返り、卵状披針形~卵状楕円形、鋸歯のあるパピラで覆われた短い透明尖をもちます。葉中部の細胞は方形~短い矩形で、不規則に波状に肥厚した縦壁をもち、腔上には多数の微小なパピラが発達します。
植物体全体は黄緑色で、胞子体はあまりつけません。

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撮影:2021年1月30日 京都府立植物園にて

名称:スナゴケ(砂苔)
科:キボウシゴケ科 シモフリゴケ属
園芸分類:蘚類
形態:
原産地(分布):北海道~九州、北半球に広く分布
品種名:
草丈/樹高:2~3cm
開花期:
花色:
その他:


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イワイトゴケ(岩糸苔) [シダ・コケ類・セン類]

山地の岩や樹木に着生。茎は這い、不規則に枝分かれして、糸が絡み合ったように接しています。しかし、湿ると瞬く間に葉を開きます。葉先が折れやすいのが特徴です。そのため、茎だけになることもあります。雌雄異株です。
 
近縁種のコバノイトゴケは、イワイトゴケに似るが小形で、枝は葉を含めて約0.5mm。コバノイオゴケは葉先が折れやすくないことで見分けられるとのこと。

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撮影:2021年2月2日 京都府立植物園にて

名称:イワイトゴケ(岩糸苔)
科:シノブゴケ科 イワイトゴケ属
園芸分類:蘚類
形態:
原産地(分布): 在来種 本州、四国、九州、沖縄、朝鮮、中国、タイ、ベトナム、スリランカ、ニュージーランド、ハワイ、アフリカ
品種名:
草丈/樹高:1~3㎝
開花期:
花色:
その他:


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ウマスギゴケ(馬杉蘚) [シダ・コケ類・セン類]

日当たりの良い湿地やその周辺、しめった粘土質の土壌、棚田の用水路脇などに生える蘚類。
大形で、茎は枝分かれせず、直立。
葉は乾くと茎に接着して縮れず、卵状の鞘部から線状披針形にのび、長さ6~12mm。鞘部を除き葉身全体が密に薄板で覆われます。
中肋は葉先から短く突出し、葉縁は平らで内曲せず、鋭い歯があります。鞘部の細胞は細い矩形~線形。
蒴柄は5~10cmの長さがあり、頂端に角張った蒴が傾いてつきます。蒴の頚部は浅くくびれます。
雌雄異株で、雄株は雌株よりも細い。
スギゴケにもいくつかの仲間があり、単にスギゴケと呼ぶ場合にはオオスギゴケかウマスギゴケを指すことが多いようです。
 オオスギゴケと同様に日本庭園によく植えられ、オオスギゴケより大形。ウマスギゴケは日の当たる粘土質の土壌や湿地を好み、オオスギゴケは半日陰を好みます。オオスギゴケの蒴の頸部のくびれが浅いことで区別できます。スギゴケは山地から高山帯の日の当たる場所に生え、葉縁が折れ畳まれ全縁。また、中肋が葉先で、芒状になります。

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撮影:2021年1月29日 京都府立植物園にて

名称:ウマスギゴケ(馬杉蘚)
科:スギゴケ科 スギゴケ属
園芸分類:蘚類
形態:
原産地(分布):在来種(北海道、本州、四国、九州) 世界に広く分布
品種名:
草丈/樹高:5~20cm
開花期:
花色:
その他:


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エゾスナゴケ(蝦夷砂苔) [シダ・コケ類・セン類]

 エゾスナゴケは低地から亜高山の日当たりの良い場所に生育するコケ植物(蘚類)。スナゴケというように、砂地などの乾燥する場所に良く生育し、平地や斜面に広がって群落を形成するので、コケ庭にも良く使われます。
 水分を含むと葉が広がって緑となり、乾燥すると葉を上方に巻き込んで、色は白くなって光を反射します。別々に見るととても同じ植物とは思えないほどです。このような水分状態に対応して植物の形を変えることができる能力が、乾燥しやすい立地における生育を可能にしている要因のひとつです。
エゾスナゴケの形状はスナゴケに似ているのですが、スナゴケが地面に対して広がるように増えるのに対してエゾスナゴケはまとまった場所に塊を作るように増えていきます。
またエゾスナゴケの方が水を含んだ時の色合いが緑鮮やかになるので観賞効果も高い苔です。

和名の語源不詳ですが、蝦夷地で最初に見いだされた砂地を好む苔からきているようです。

蘚類(せんるい)とは、コケ植物の一群で、スギゴケ、ミズゴケなどを含む。茎と葉からなる茎葉体の体制をもち、寿命の長い胞子体をもつ。一般に、苔類やツノゴケ類とは異なり、葉に中肋(ちゅうろく)とよばれる主脈状の細胞群があります。

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撮影:2021年1月28日 京都府立植物園にて

名称:エゾスナゴケ(蝦夷砂苔)
科:ギボウシゴケ科 シモフリゴケ属
園芸分類:蘚類
形態:
原産地(分布):日本を含む東アジア
品種名:
草丈/樹高:1~2cm
開花期:
花色:
その他:


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オオスギゴケ(大杉苔) [シダ・コケ類・セン類]

スギゴケは苔の中でも大型で、硬質な葉と直立したその堂々とした姿は、日本庭園や寺社の庭に生やしている場合が多いです。
茎が直立して細い葉が生え、その様子がスギのようなのでスギゴケと呼ばれます。コケの中ではポピュラーでよく見かけるものです。
低地~山地の日陰地を好みます。
湿った場所や、岩の隙間、腐木上などに群生します。
水辺を好む種類もあり、その場合には湧き水の側や、沼地の水際などでも生育しています。

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撮影:2017年11月24日 京都府立植物園にて

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撮影:2020年11月5日 京都府立植物園にて

名称:オオスギゴケ(大杉苔)
科:スギゴケ科 スギゴケ属
園芸分類:蘚類
形態:多年草
原産地(分布):九州~北海道、世界
品種名:
草丈/樹高:
開花期:
花色:
その他:


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