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ウスベニアオイ(薄紅葵) [草花]

薄紅葵(ウスベニアオイ)は、ヨーロッパが原産のアオイ科・ゼニアオイ属の多年草。別名「ブルーマロウ」や「コモンマロウ」とも呼ばれる。
高さは60~200cmになり、葉は掌状に切れ込みが入り、茎には荒い毛が生え直立。5~8月にかけて、葉腋に直径3~4cmの5弁花薄いピンク色や紫色の花を咲かせる。花は縁が白く中央が赤紫色であり、濃い赤紫の筋がはいる。
果実は約10個の分果からなる分離果で、 熟すと分果の表面がへこんで蜂の巣状になる。
花は青色のハーブティーになり、レモンを加えるとピンク色に変わるので、「夜明けのハーブティー」とも呼ばれる。また、咳や胃炎などに効果があるとされる薬用植物でもある。
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ウスベニアオイに似た植物としてゼニバアオイがある。
どちらもヨーロッパ西部から北アフリカを原産とする、アオイ科ゼニアオイ属(マロウ属)の多年草。
草姿が酷似しているのは当然で、ゼニアオイはウスベニアオイの変種(または園芸種)。
【花の違い】
◎ウスベニアオイ
 花色は淡いピンク~赤紫色で、花弁は凹形、葉の付け根に1~4個が付く。
 ※稀に5個の花が付くことがある。
◎ゼニアオイ
 花色は濃ピンク~紫色で、花弁は浅い凹形、葉の付け根に5~15個が付く。
 ※5個以下のことがある。

【葉の違い】
◎ウスベニアオイ
 葉は5~7裂し、切れ込みが深いのが特徴。
◎ゼニアオイ
 葉の切れ込みが浅く5~7裂した円形に近い形。
 
【茎の違い】
◎ウスベニアオイ
 全体に荒い毛が生える。
◎ゼニアオイ
 一般的に茎は無毛。
 ※葉柄の上部の溝には毛がある。


撮影:2023年5月27日 京都府立植物園にて

名称:ウスベニアオイ(薄紅葵)
科:アオイ科 ゼニアオイ属
園芸分類:花草
形態:1~2年草
原産地(分布):ヨーロッパ西部から北アフリカを原産
品種名:
草丈/樹高:60~200cm
開花期:6~8月
花色:淡紅色
その他:別名、ブルーマロウ、コモンマロウ


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ヘリコディケロス・ムスキボルス [球根植物]

ヘリコディケロス・ムスキボルスは春に葉が展開する途中に花を咲かせる。葉腋から長さ20~30㎝の草姿に対して巨大な仏炎苞を出す。仏炎苞の内側は濃い桃色をしている、一面に濃紅色の毛が生えて、獣の毛皮を思わせる。中心部の肉穂花序の附属体にも剛毛が生えている。
開花すると肉が腐ったような、同じサトイモ科のコンニャクなどに似た不快な匂いがする。さらには、肉穂花序から最大30℃の熱を発し、この悪臭でハエを集める。
仏炎苞は夜に開き始めて3日間で閉じてしまう。
夏前には地上部を枯らして球根で休眠。球根は棒状や小判型で、芽や子芋が奇妙な形をしてる。

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撮影:2023年5月18日 京都府立植物園にて

名称:ヘリコディケロス・ムスキボルス
科:サトイモ科 ヘリコディケロス属
園芸分類:
形態:多年草
原産地(分布):地中海西部 コルシカ島、サルディーニャ島、バレアレス諸島に分布
品種名:
草丈/樹高:
開花期:
花色:
その他:



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ハイタムラソウ [山野草]

ハイタムラソウは、シソ科アキギリ属の多年草。タジマタムラソウの変種で、福井県と滋賀県にのみ分布。
茎の下部が匍匐枝節間が伸長し、葉は卵形で鋸歯がある。花は淡紫色で、雄しべが花冠から長く突き出す。
絶滅危惧種に指定されてる。

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撮影:2023年5月22日 京都府立植物園にて

名称:ハイタムラソウ
科:シソ科 アキギリ属
園芸分類:山野草
形態:多年草
原産地(分布):福井県と滋賀県にのみ分布
品種名:
草丈/樹高:10~35cm
開花期:5~6月
花色:淡紫色
その他:


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スカシユリ(透百合) [球根]

スカシユリ(透百合)は日本の浜辺・岩場に自生するユリ科ユリ属の球根植物。
花の特徴は、オレンジ色で赤褐色の斑点のある花を茎先に上向きにつける。 花被片は6枚である。
葉の特徴は、披針形で、密に互い違いに生える(互生)。 葉の質は厚く、艶がある。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。

スカシユリが持つ特徴が、上向きに花を咲かせること。ユリ科なのに花が上向きなのは珍しく、スカシユリの特徴の一つ。

花なんだから上向きに花を咲かせるのは当然のことと思われる方もいるかもしれませんが、実はユリ科は花を下向きに咲かせるのが基本。ですので、ユリ科なのに花が上向きなのは珍しく、スカシユリの特徴の一つなのです。

スカシユリのスカシとは「透かし」のこと。ただ、葉っぱが透けているという訳ではなく、花びらの根本あたりが少し細くなっている為、透かして中が見えるからこの名がつきました。

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撮影:2023年5月16日 京都府立植物園にて

名称:スカシユリ(透百合)
科:ユリ科 ユリ属
園芸分類:球根植物
形態:多年草
原産地(分布):本州の紀伊半島以北に分布
品種名:
草丈/樹高:30~60cm
開花期:5~6月
花色:オレンジ色
その他:


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パンダカンアオイ (パンダ寒葵) [山野草]

パンダカンアオイは、カンアオイの一品種で、中国の固有種。葉はほぼ円形で、葉表は緑色で不規則な白斑が入る。
花弁は無く、花のように見えるのは萼。萼はつぼ型で先端が3深裂する。萼片の内側は2色で、中央部は白で、その周辺は緑色や暗紫色で、白黒パンダの模様のように見える。花にはキノコのような特有の臭いがあるとのこと。

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撮影:2023年5月2日 京都府立植物園にて

名称:パンダカンアオイ (パンダ寒葵)
科:ウマノスズクサ科 カンアオイ属
園芸分類:山野草
形態:常緑多年草
原産地(分布):中国
品種名:
草丈/樹高:5~10㎝
開花期:4~5月
花色:白と、薄緑又は暗紫色の2色
その他:別名オオバナサイシン


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オニスゲ(鬼菅) [湿生植物]

湿地に地中の匐枝をのばしてふえ、群生する。 茎は3稜形で直立する。
葉は扁平線形で互生し、基部は葉鞘となる。
茎先に、雄性で長い柄があって、 長さ2~3cmの棒状の頂小穂1つと、 雌性で長さ1.5~2cmの楕円形の側小穂が2つつく。 側小穂には、 長さ約1cmで棘状突起のある太い果胞がびっしり並び、お互いに接近してつき、柄がない。
果胞は大型で開出して著しく膨らみ、長さ8~10mm。光沢があり、先は次第に細長い嘴(くちばし)となる。苞は葉身が長く、鞘(さや)はないか短い。雌鱗片は淡緑色、果苞より著しく短い。種子は水に浮いて広がる。
小穂が ミクリ の実のような形なので、ミクリスゲ(実栗菅)とも呼ばれる。


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撮影:2022年5月4日 京都府立植物園にて

名称:オニスゲ(鬼菅)
科:カヤツリグサ科 スゲ属(オニナルコ節)
園芸分類:湿地植物
形態:多年草
原産地(分布):日本(北海道~九州)、朝鮮
品種名:
草丈/樹高:20~50cm
開花期:5~7月
花色:
その他:別名 ミクリスゲ(実栗菅)


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エキナセア パラドクサ [草花]

エキナセア・パラドクサは北米原産で、耐寒性多年草(宿根草)。鮮やかな黄花が美しいエキナセアの原種のバレン菊一つ。
花の中心のコーンはチョコレート色で少し盛り上がり、その周りの黄色い花びらは垂れさがる。
和名の馬廉菊は、花弁が垂れ下がっていく形が、江戸時代の火消しのまとい飾り「馬廉(ばれん)」に似ていたから。

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撮影:2022年5月27日 京都府立植物園にて

名称:エキナセア パラドクサ
科:キク科 ムラサキバレンギク属
園芸分類:草花
形態:耐寒性多年草(宿根草)
原産地(分布):北アメリカ
品種名:パラドクサ
草丈/樹高:60~100cm
開花期:初夏~盛夏
花色:黄色
その他:別名イエローコーンフラワー、馬簾菊(バレンギク)


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カワイスギ (河合杉) [常緑樹]

中国南部からベトナムに分布。
「スギ」の変種で、山地に生え、高さは40mほどになる。樹皮は赤褐色で、線状披針形の葉が互生。葉の断面は菱形で、ふつう内側に曲がる。材は柔らかくて加工しやすいため、建築材や家具材として利用される。別名で「シナスギ(支那杉)」とも呼ばれる。
2~4月に茶色がかった黄緑色の花を咲かせる。雄花と雌花をつけ、雄花からは多量の花粉が出る。
実はトゲのあるマツボックリのような形で、秋に茶色くなる。

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撮影:2023年2月8日 京都府立植物園にて

名称:カワイスギ (河合杉)
科:ヒノキ科 スギ属
園芸分類:
形態:常緑高木
原産地(分布):中国南部からベトナム
品種名:
草丈/樹高:40cm
開花期:2~4月
花色:黄緑
その他: 別名 シナスギ(支那杉)


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