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クズ(葛) [つる性]

地面を這うつるは、他のものに巻きついて10m以上に伸び、全体に褐色の細かい毛が生えています。
根もとは木質化し、地下では肥大した長芋状の塊根となり、長さは1.5m、径は20cmセンチに達します。
葉は三出複葉、小葉は草質で幅広く大きく、葉の裏面は白い毛を密生して白色を帯びています。
花は8~9月の秋に咲き、穂状花序が立ち上がり、濃紺紫色の甘い芳香を発する花を咲かせます。
日本では、根を用いて食材の葛粉や漢方薬が作られ、万葉の昔から秋の七草の一つに数えられています。
和名は、かつて大和国(現:奈良県)吉野川(紀の川)上流の国栖(くず)が葛粉の産地であったことに由来します。

古来から大きく肥大した塊根に含まれるデンプンをとり、「葛粉」として利用されてきました。秋から冬にかけて掘り起こしたものを砕いて洗い、精製します。葛粉を湯で溶かしたものを葛湯と言い、熱を加えて溶かしたものは固まると透明もしくは半透明になり、葛切りや葛餅、葛菓子(干菓子)などの和菓子材料や料理のとろみ付けに古くから用いられています。

薬用として
葛根
根を乾燥させたものを生薬名葛根(かっこん)と呼びます。日本薬局方に収録されている生薬です。発汗作用・鎮痛作用があるとされ、漢方方剤の葛根湯、参蘇飲、独活葛根湯などの原料になります。風邪や胃腸不良(下痢)の時の民間治療薬として古くから用いられてきました。
葛花
花を乾燥させたものを生薬名葛花(かっか)と呼びます。開花初期の頃、房になった花すべてを採取し、風通しのよい場所で速やかに乾燥。有効成分は、イソフラボンです。
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撮影:2020年8月24日 京都市伏見区にて

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撮影:2017年9月13日 京都府立植物園にて

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撮影:2019年9月21日 京都市伏見区にて

名称:クズ(葛)
科:マメ科 クズ属
園芸分類:
形態:つる性の多年草
原産地(分布):北海道から九州
        朝鮮半島、台湾、中国、フィリピン、インドネシア、ニューギニアなど
品種名:
草丈/樹高:10~15m
開花期:8~9月
花色:濃紺紫色
その他:


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