SSブログ

オオバコ(大葉子) [山野草]

オオバコは、高地から平地まで、道端などによく生える野草で、地面から葉を放射状に出して、真ん中から花穂をつけた茎が数本立ちます。
花期は4~9月にかけて。風媒花で、棒のように細長い10~30 cmの長さの花茎を出し、花茎の頂に長い緑色の穂に花がびっしりと密につき、白色もしくは淡い紫色の小花が下から上に向かって順次咲きます。萼は4枚あり、花冠はロート状で4裂となります。花には雌性期(しせいき)と雄性期(ゆうせいき)があって、雌性先熟で、雌しべが先にしおれてから、長くて目立つ白い雄しべがでます。
道端などにごく普通に自生する雑草で、踏みつけに強く、人などがよく踏む道端などの場所のほか、校庭や公園などでもよく見られ、草丈が高くなる草が生えないような場所を選んで生育します。踏みつけが弱い場所では、高くのびる性質を持たないので、他の草に負けてしまいます。
果実は蒴果で長楕円形をしており、熟すると円錐状の上半分が帽子のように横にとれて、中から5~8個の種子が現れます。種子は平たい長楕円形で果実からこぼれ落ちるほか、雨などに濡れるとゼリー状の粘液を出してべたつき、動物など他のものに付いて遠くに運ばれて分布を広げていきます。

中国では車前草と書き、「車前(しゃぜん)」は漢名で、人や車(牛車・馬車)が多く通る轍(わだち)によく生え、踏みつけに強いことからこの名がつきます。

別名に、「相撲取草(すもうとりぐさ)」という呼び方もあります。
花穂をからませて強さを競う遊びからきています。私も子供の頃は友達とよく引っ張り合いをしてどちが強く切れないかと遊びました。懐かしい!

オオバコ-1(20200522).jpg オオバコ-2(20200522).jpg オオバコ-3(20200522).jpg オオバコ-4(20200522).jpg オオバコ-5(20200522).jpg オオバコ-6(20200522).jpg オオバコ-7(20200522).jpg
撮影:2020年5月22日 京都市伏見区にて

オオバコ-11(20210518).jpg オオバコ-12(20210518).jpg オオバコ-13(20210518).jpg オオバコ-14(20210518).jpg
撮影:2021年5月18日 京都御苑にて

名称:オオバコ(大葉子)
科:オオバコ科オオバコ属
園芸分類:
形態:
原産地(分布):日本各地 アジアの冷帯から熱帯にかけて広く分布
品種名:
草丈/樹高:10~50cm
開花期:4~9月
花色:
その他:別 名 車前草(しゃぜんそう)、カエルッパ


nice!(1)  コメント(0) 

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。