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クワクサ (桑草) [山野草]

クワクサは、本州~沖縄の道ばたや畑、荒れ地などに多い。茎、葉に白毛と腺毛が密生する。葉は互生し卵形、鋭尖頭で、基部は切形、縁に鈍い鋸歯があり、葉裏には腺点もある。
花は集散花序につき花序枝には腺毛が密生する。雌花と雄花が同一花序に混生する。
葉腋に雄花と雌花が混じってつく。雄花の花被は4裂し、雄しべは4個。雌花の花被も4裂する。花柱は紅紫色、糸状で子房の側面につき、花被片の隙間から外に伸びる。果実はそう果で花被に包まれる。果実の下半部は膨らんで液質になり、膨圧によって種子をはじきとばす。

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撮影:2022年10月29日 京都市伏見区にて

名称:クワクサ (桑草)
科:クワ科 クワクサ属
園芸分類:野に咲く花
形態:1年草
原産地(分布):本州、四国、九州、沖縄、朝鮮、中国、台湾、インドネシア、マレーシア、フィリピン、ニューギニア、オーストラリア
品種名:
草丈/樹高:30~60cm
開花期:9~10月
花色:紅紫色
その他:


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ガンクビソウ(雁首草) [草本]

本州(秋田県以南)~沖縄島以北の琉球の山地の林内や林縁の半陰地に生える。茎は直立し、分枝が多い。葉は互生、縁は滑らかか鋸歯がある程度。花期に根出葉が残るものと残らないものがある。
頭花を構成する小花は雌花と両性花からなる。頭花の外側には雌花が複数列あり、その花冠は筒状、先端は3~5歯に分かれる。内側の両性花は、花冠はやはり筒状で先端は4~5裂する。ただし両性花の中に雄蘂が退化して雌花となるものが含まれる場合がある。数としては両性花の方が多い。いずれの花冠も黄色。頭花を包む総苞片は3~4列あり、半球形から扁円形である。

頭花は枝先にふつう1個ずつ下向きにつき、基部に2~4個の長楕円状倒披針形の反曲する葉状苞がある。総苞は卵球形で先端は少しすぼまることが多く、総苞片は4列で覆瓦状に並び。外片は短く、円頭または凸頭でほとんど緑色とならず、基部は淡黄緑色。内片は鈍頭。小花は黄色。そう果は円柱形で縦皺があり、無毛。

和名の由来は、花の姿と茎が折れ曲がっている様子が、キセルの頭の雁首に似ていることから。

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撮影:2022年10月18日 京都府立植物園にて

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撮影:2023年1月23日 京都府立植物園にて

名称:ガンクビソウ(雁首草)
科:キク科 ヤブタバコ属
園芸分類:草本
形態:多年草
原産地(分布):本州(秋田県以南)~沖縄島 朝鮮、中国、台湾
品種名:
草丈/樹高:25~100cm
開花期:8~10月
花色:黄色
その他:


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コヤブタバコ(小薮煙草) [山野草]

本州~琉球の山野の疎林内や林縁にふつうに生える。茎は太く直立して、まばらに多くの枝を出し、全体に軟毛が密生する。根出葉は花時には枯れている。茎につく葉は互生し、下部の葉はさじ状長楕円形で、先端は鋭くとがり、基部はくさび形で翼のある葉柄に流れ、縁には不ぞろいな微凸な鋸歯があり、葉質はやわらかく軟毛におおわれる。茎葉は上部にいくにしたがって次第に小さくなり、鋸歯が低くなり、葉柄も短くなる。
花期は7~9月。枝の先端に下向きに開く頭状花序をつける。中心部に両性花、周りに雌性花があり全て筒状花のみからなる。総苞は広鐘形。外片は鈍頭、緑色で先は反り返り基部は乾いた膜質、内片は白い。雌性花の花冠は両端が狭まった筒状で緑白色。両性花の花冠は緑白色で下部は狭くなる。頭花には柄がある。
果実は痩果で、円柱形になり、腺があって粘り、冠毛はない。
よく似たヤブタバコは花が葉腋につく。

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撮影:2022年10月12日 京都府立植物園にて

名称:コヤブタバコ(小薮煙草)
科:キク科 ヤブタバコ属
園芸分類:山野草
形態:越年草
原産地(分布):北海道、本州、四国、九州、琉球に分布。東アジアからインド北西部、東ヨーロッパ
品種名:
草丈/樹高:50~100cm
開花期:7~9月
花色:緑白色
その他:



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ソナレマツムシソウ(磯馴松虫草) [山野草]

海岸の草地、山地の芝地や裸地などに生える一稔生多年草または多年草で、丈は低く10~30cm程度。
葉は対生し質が厚く光沢があり、花期に根生葉がある。長さは10cmほどで羽状に深裂するが裂片は広く円い。
頭花は直径4cmほどで茎頂に上向きにつき、中心部は筒状花冠で等しく5裂する。周辺部は上下2唇形花冠で大きく、上唇は小さく2裂し下唇は大きく3深裂する。雄しべは4個が離生して花筒の中部につき花冠から突き出る。柱頭は1個。萼片は5個あり長さ4-5mmで刺状。
果実は紡錘形の痩果。痩果が集まって半球形の坊主頭のようになる。

名は「磯馴の松」と同じく、強い潮風を受ける海岸に生えるマツムシソウの意。「松虫」は、マツムシ(現在のスズムシ)が鳴く頃に咲き始めるからという。

*一稔生(一年ではなく花が咲いたら枯れる)


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撮影:2022年10月24日 京都府立植物園にて

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撮影:2022年11月3日 京都府立植物園にて

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撮影:2022年10月27日 京都府立植物園にて

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撮影:2022年11月14日 京都府立植物園にて

名称:ソナレマツムシソウ(磯馴松虫草)
科:スイカズラ科 マツムシソウ属
園芸分類:野に咲く花
形態:一稔生多年草または多年草
原産地(分布):日本固有種  
品種名:
草丈/樹高:10~30cm
開花期:8~11月
花色:紫色
その他:絶滅危惧Ⅱ類


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チドメグサ(血止草) [山野草]

本州~沖縄の道端や人家近くに生える常緑の多年草。
細い茎はよく枝分かれし、節から根を出して地面を這う。葉(直径1~1.5cm)は互生し、葉柄は長い。葉身は円形で基部は心形、表面に光沢をもち、掌状に浅く裂ける。4~10月に葉の腋に細い柄を1本出し、そこに小形の散形花序をつけ、白色、または帯紫色の花弁5個の本当に小さな花が10数個かたまって開く。花序は葉より短いため葉の下に隠れて見えずらい。
果実は直径約1mmの扁球形。
和名の血止草は、この葉の汁を傷口につけると血が止まることからつけられた。

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撮影:2022年10月22日 京都市伏見区にて

名称:チドメグサ(血止草)
科:ウコギ科チドメグサ属
園芸分類:野に咲く花
形態:地に這う多年草
原産地(分布):日本から朝鮮南部・中国を経てアジアの暖帯・熱帯域、オーストラリア、アフリカにまで分布
品種名:
草丈/樹高:地を這う
開花期:6~10月
花色:帯紫色
その他:


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キミノガマズミ (黄実ガマズミ) [花木]

キミノガマズミ (黄実ガマズミ)は、日本、朝鮮半島、中国中部原産で、レンプクソウ科ガマズミ属の落葉広葉低木「ガマズミ」の野生品種で、高さ2~5mほどの落葉低木。黄色い果実が成る。赤い実のなるガマズミび変種(園芸品種と記載するところもある)。

全体に毛が多くはえ、若い枝には毛が密生する。
葉は対生する単葉で、倒卵形、卵形、円形などさまざま。
枝先に径5~12cmの平らな散房花序を出し、花序の基部には1対の葉がある。
花は径5~8mmで白色、花冠は5裂し、5本の雄しべが長く突き出し、独特の匂いがある。
果実は長さ6~8mmで黄色く熟くす。

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撮影:2022年10月21日 京都府立植物園にて


赤い実のなるガマズミ←はこちらで



名称:キミノガマズミ (黄実ガマズミ)
科:レンプクソウ科 ガマズミ属
園芸分類:花木
形態:落葉低木
原産地(分布):日本、朝鮮半島、中国中部原産
品種名:
草丈/樹高:2~5m
開花期:5~6月
花色:白色
その他:実のなる季節 9~11月


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ブラックミモザ [花木]

一般的に流通しているオジギソウの巨大バージョン。 小さいサイズと同様に葉に触れると反応する。お辞儀をする植物。 

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撮影:2022年10月18日 京都府立植物園にて

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◎葉に触ると

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触る前
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触った後
撮影:2022年10月12日 京都府立植物園にて

名称:ブラックミモザ
科:マメ科 オジギソウ属
園芸分類:花木
形態:多年草
原産地(分布):南アメリカ
品種名:
草丈/樹高:2~6m
開花期:
花色:ピンク
その他:


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アレチヌスビトハギ(荒地盗人萩) [草花]

 アレチヌスビトハギは北米原産の比較的近年入ってきた帰化植物。高さ1m程になる多年草。路傍や造成地などの荒れ地に生育する。
葉は3小葉からなり、葉の両面には硬くて短い毛が多い。茎や花軸にも毛が多く、全体的に毛が目立つ植物である。
 9月頃から長さ6~9mmの美しい紫色の花を咲かせる。果実は扁平であり、3~6に分かれ、間には節がある。表面はかぎ状に曲がった毛が密生しており、熟すと節から分断されて衣服などにひっつく。やっかいなひっつき虫である。
 太い地下茎があり、刈り取られても早期に回復することからいたるところで増えている。

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似たモノに「ヌスビトハギ(盗人萩)」が有ります。こちらは果実が普通2個に分かれています。
ヌスビトハギ←こちらで確認できます。

撮影:2022年10月4日 京都府立植物園にて

名称:アレチヌスビトハギ(荒地盗人萩)
科:マメ科 ヌスビトハギ属
園芸分類:花草
形態:1年草
原産地(分布):北米原産
品種名:
草丈/樹高:1m
開花期:9月~
花色:紫色
その他:


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ヒナノウスツボ(雛の臼壺) [山野草]

ヒナノウスツボは、山地の林内にはえる多年草。
地下茎は肥大する。茎には4稜があり、葉は対生し、やや翼のある柄をもち、重鋸歯がある。7~9月、茎先に円錐花序をつけ、まばらに多くの花を開く。花は暗赤紫色。
花冠はふくらんだ壺状であるが、先は唇形となり上唇は2裂、下唇は3裂する。下唇の真ん中の1片は外側にそり返る。
名は小さな壷形の花に由来。

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撮影:2022年9月15日 京都府立植物園にて

名称:ヒナノウスツボ(雛の臼壺)
科:ゴマノハグサ科 ゴマノハグサ属
園芸分類:山に咲く花
形態:多年草
原産地(分布):日本(関東以西、四国、九州) 日本固有種
品種名:
草丈/樹高:40~100cm
開花期:は7~9月
花色:暗紫色
その他:


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オジギソウ(お辞儀草) [草花]

オジギソウは多年草ですが日本の環境では冬の寒さに耐えられないので一年草として扱われる。
触れると葉が閉じて垂れ下がるためオジギソウと呼ばれる。意外と素早い反応をしてくれる。
オジギソウは、仕草ばかりが注目されるが、花はポンポンのような丸い形のピンク花でかわいらしい。
オジギソウは、何かが触れたり、振動を感じたりするだけでなく、温度変化や水分の変化によって葉を閉じる習性がある。羽が閉じるのは、オジギソウの葉の付け根にある空気の枕のような細胞が、普段は水分によってピンと張った状態になっているが、刺激を受けることでの中の水分が抜けて縮んでしまうという仕組み。
細胞から抜け出てしまった水分は、しばらくすると元に戻り、葉も再び開く。どうしてこのような動きをするのかについては、自らの身体を守るためとされているが、詳細は解明されていないとのこと。

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撮影:2022年8月26日 京都府立植物園にて

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撮影:2022年9月27日 京都府立植物園にて

名称:オジギソウ(お辞儀草)
科:マメ科 オジギソウ属
園芸分類:花草
形態:日本では1年草
原産地(分布):南アメリカ
品種名:
草丈/樹高:20~50cm
開花期:7~10月
花色:ピンク色
その他:別名 ネムリグサ


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