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コマツヨイグサ(小待宵草) [山野草]

北アメリカ原産の帰化植物で明治以来野生化したものです。
コマツヨイグサは、その名が示しているように、花の小ささが特徴です。実際、花びらの長さは2cm程度で、草丈は50cmほどまで生長するため、ひょろっとした草姿が印象的です。花びらの色は黄色ですが、しおれると赤くなります。花期は春先の4~5月ごろから秋が深まる10~11月ごろまでなので、わりと長い期間、花を楽しむことができます。
マツヨイグサの小形版なので小待宵草なのですが、マツバボタンのような葉と、地面を這う背の低い姿は、全く別ものです。夕方花を開き、朝には閉じてしまい、しぼんだ後はオレンジ色から赤に変色。

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撮影:2021年4月23日 京都市伏見区にて

花は、夕方花を開き、朝には閉じてしまいます。そこで、気になりませんか、普通の花は朝から昼に咲いて虫などで受粉するのに夜咲く花は受粉の確立が少ない夜に何故わざわざ咲くのか?と!。。
マツヨイグサの花粉を運ぶのは、おもにスズメガの仲間です。ほとんどのスズメガは夜行性で、マツヨイグサもスズメガの活動時間帯に花を開いています。
スズメガに花粉の輸送を託すための、コマツヨイグサの花は独特の構造をしています。
 長い口で蜜を横取りされないように、蜜を奥のほうに用意し、さらにおしべやめしべを花の前に突き出しています。そして、花粉を確実に虫の体にくっつけるための粘着糸。さらに、めしべの先端には粘液が出ていて、花粉をキャッチしやすくなっています。花びらの色も、暗いところで目立つ、明るい黄色。そして、匂いでも花のありかをアピールとのことです。
そう、ススメガのように夜に行動し、長い口吻をもったガに適した花の構造になっています。ものすごい進化ですよね。
ハイ、夜咲く花には、夜の蝶ならぬ夜の蛾が似合うということかな!
私が寝ている間に色々な生存のための営みが繰り広げられているということですね(^_^)ニコニコ
意外と奥行きの深い花です。花びらの後ろ側に長い筒が発達し、その中には蜜がたっぷり入っています。種になる「子房」の部分は、めしべの付け根の、いちばん奥にあります。
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撮影:2021年4月27日 京都市伏見区にて

名称:コマツヨイグサ(小待宵草)
科:アカバナ科 マツヨイグサ属
園芸分類:野に咲く花
形態:多年草
原産地(分布):帰化種 北アメリカ(U.S.A.、メキシコ)原産
品種名:
草丈/樹高:5~50㎝
開花期:5~10月
花色:黄色
その他:


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