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アワ(粟) [穀物]

アワはアジア原産とされ、野生原種がユーラシア大陸に広く分布しています。中国では紀元前から栽培され、大部分の地域で主食として食べられていたそうです。
日本へは米よりもいち早く伝わり、縄文時代にはすでに栽培されていた最古の穀物。
イネ科の一年草で、茎は1m未満のものから2mを超すものまであります。穂は穎果(えいか)が密につき、フォックス・テール(狐の尾)の名のごとく動物のしっぽのような形に垂れ、長さ10~40cm。
日本で栽培されるのはオオアワですが、原産地は東アジア地域とされ、“猫じゃらし” の名で有名なエノコログサの交雑種が原種と考えられています。
生育期間が短いので、昔は高冷地ではもっとも重要な穀物の一つで、明治後期には20万ヘクタール余りも栽培されていました。大正以降は減り続け、現在では郷土料理用などに特別に栽培される程度で、菓子用や小鳥の餌(えさ)用には輸入に頼っています。多くの品種がありますが、栽培上は春アワと夏アワとに分けることが出来ます。

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撮影:2021年8月10日 京都府立植物園にて

名称:アワ(粟)
科:イネ科 エノコログサ属
園芸分類:雑穀類
形態:多年草
原産地(分布):アジア原産
品種名:
草丈/樹高:1~2m
開花期:
花色:
その他:


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タカネルビーNeoソバ(高嶺ルビーNeo) [穀物]

高嶺ルビーNeoは、ピンクから赤い花を咲かせる信州そばです。信州大学農学部の氏原暉男名誉教授によりネパールで原種を発見。その後、タカノ株式会社と信州大学農学部が20年もの歳月をかけて日本でも赤い花を咲かせられるよう品種改良し、誕生したのが「高嶺ルビー」です。そこからさらなる鮮やかな赤色を目指し品種改良を行った結果、進化した「高嶺ルビーNeo」が誕生。
荒地や休耕地を赤色の花で美しく!花は切花としても楽しめます。花の後は、茎葉を刈り取って土にすき込み、緑肥とします。また、実を収穫してそばにしたり、そば茶に。
草丈40~50cmの矮性品種で、土地を選ばず栽培でき、やせ地や産地、乾燥地でもよく生育します。

*矮性品種(わいせいひんしゅ):動植物が近縁の生物の一般的な大きさよりも小形なまま成熟する性質の品種

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撮影:2020年10月7日 京都府立植物園にて

名称:タカネルビーNeoソバ(高嶺ルビーNeo)
科:タデ科 ソバ属
園芸分類:穀類
形態:一年草
原産地(分布):園芸品種
品種名:
草丈/樹高:40~50cm
開花期:6~10月
花色:赤色
その他:


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シンシュウオオソバ(信州大そば) [穀物]

営利栽培用の蕎麦です。氏原暉男信州大学教授が育成した、栽培が容易な多収穫品種。種実が大きく(1000粒重は約50g)、増収性に優れています。
吸肥力が強く、大型となり、茎も太く倒伏しにくいです。夏まき、秋収穫に適する品種。

まき時:8月以降(その地区の平均初霜が降りる80~90日前)
生育期:70~90日
収穫期:11月上旬
発芽適温:20~25度
日照:日向むき

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撮影:2020年10月1日 京都府立植物園にて

名称:シンシュウオオソバ(信州大そば)
科:タデ科 ソバ属
園芸分類:穀類
形態:一年草
原産地(分布):園芸品種
品種名:
草丈/樹高:60-130cm
開花期:
花色:白色
その他:


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キビ(黍) [穀物]

紀元前新石器時代からの人類の食用穀物で、中国の華北地方では、アワとともに古代の主要穀物であったとのことです。
生長すると草丈1m程度になり、夏から秋にかけて茎の先に20cm程度の穂ができ、垂れ下がります。夏に花が咲き、黄色い実がなります。実が黄色であることから、「黄実(きみ)」→「きび」となったとするのが有力な語源説と言われています。実はアワより少し大きく、実は2ミリほどの扁球形で、白または黄色となります。アワ同様、うるち種ともち種があります。
実(み)は「きびもち」や「きびだんご」にします。桃太郎の話に出てくる「きびだんご」はキビの粉で作られました。現在の岡山名物の「きびだんご」は白玉粉で作られているそうです。
いわゆる「五穀(ごこく)」と呼ばれるものの一つ。

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撮影:2023年7月27日 京都府立植物園にて

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撮影:2018年9月2日 京都府立植物園にて

名称:キビ(黍)
科:イネ科 キビ属
園芸分類:穀物
形態:一年草
原産地(分布):東インド原産
品種名:
草丈/樹高:1m
開花期:夏から秋
花色:
その他:


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ハトムギ(鳩麦) [穀物]

ジュズダマの栽培変種で、東南アジアでは古くから食用とされており、トウモロコシが伝わるまでは重要な作物でした。
利尿、強壮作用があり、日本では健康茶と親しまれています。
漢方や民間療法では、皮を剥いた種子を「よくいにん」と呼んで薬用に用いられ、いぼ取りの効果、利尿作用、抗腫瘍作用などがあるとされます。漢方ではよくにん湯などに使われます。また、ハトムギ茶やシリアル食品などにも利用されます。 ハトムギエキスは皮膚に塗布すると、保湿作用、美白作用があることが知られており、基礎化粧品に配合されることも多いとか。

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撮影:2017年8月24日 京都府立植物園にて

名称:ハトムギ(鳩麦)
科:イネ科
園芸分類:
形態:穀物
原産地(分布):中国南部からインドシナ半島
品種名:
草丈/樹高:
開花期:8~10月
花色:
その他:収穫 9月~10月



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