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クコ(枸杞) [薬用植物]

北海道から沖縄まで日本全国に分布するナス科の落葉低木。川の土手や海岸近くの空き地などで普通に見られますが、庭木として垣根などにも使われこともあります。株全体に薬効があり、「不老長寿の源」とも言われます。
花はナスを小さくしたような色形で、1~4輪が葉の付け根にぶら下がるように咲きます。直径は1cmほどの釣鐘型で先端は五つに裂け、1本の雌しべを5本の雄しべが囲んでいます。
果実は長さ1~1.5cm、直径0.5cm程度の楕円形で水分が多く、果実には白ゴマに似た種子が10粒以上入っているが、繁殖は挿し木によることが多いとのことです。
クコの実は熟すと朱色になりますが、自然に落ちることが少なく、長い間、木の上に残ります。また、翌年の花期に熟すため、花と実が一緒にできるように見えます。
 クコは株全体が薬用にされ、漢方では果実を「枸杞子(クコシ)」「木蜜」、花を「長生薬」、根を「地骨皮」、葉を「枸杞葉」と呼ばれます。主な効能は血圧降下、解熱などとなります。果実は果実酒にしたり薬膳などで利用され、葉は乾燥してクコ茶とするほか、若葉は食用となります。

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撮影:2020年10月1日 京都府立植物園にて

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撮影:2020年10月14日 京都府立植物園にて

名称:クコ(枸杞)
科:ナス科 クコ属
園芸分類:
形態:落葉低木
原産地(分布):日本全国、中国、朝鮮半島
品種名:
草丈/樹高:
開花期:7~11月
花色:淡紫色
その他:


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サフランモドキ(サフラン擬) [宿根草]

サフランモドキは草丈20~30cm程になるヒガンバナ科の多年生球根植物。
6~9月頃に開花。
サフランモドキは地下に径1~3cm程の卵形の鱗茎があり、表面は紅い被膜で覆われている。
サフランモドキの花は花茎の先端に一つ花を咲かせる。花はピンク色になり上向きに咲き、花被は6裂し、花被片の基部は淡い緑色を帯びる。雄しべは6本あり、葯は鮮かな黄色で、雌しべの柱頭は3つに裂けている。子房は緑色で光沢があり、3室からなる。
サフランモドキの葉は互生し、長さ15~30cm程の肉厚な線形で、6~10個程出す。基部は赤みを帯び、表面には光沢がある。

名前の由来は、薬用植物としても良く知られる「サフラン」に似ているということではなく、江戸時代に日本に渡来した当初に、本種が本物のサフランであると誤認されていましたが、明治の初めになって誤りであることが知られ、「サフランモドキ」と呼ばれるようになったとのこと。そのため、サフランモドキは「サフラン擬き」とも書く。でも、サフランモドキという無粋な名前は可哀そうですね。

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撮影:2023年6月26日 京都府立植物園にて

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撮影:2020年10月1日 京都府立植物園にて

名称:サフランモドキ(サフラン擬)
科:ヒガンバナ科 タマスダレ属
園芸分類:春植え球根
形態:多年草
原産地(分布):中・南米、西インド諸島等
品種名:
草丈/樹高:20~30cm
開花期:6~10月
花色:ピンク色
その他:別名 ゼフィランサス・カリナタ


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サンカクイ(三角葦) [水生植物]

池のほとりや川辺の砂質の湿地や休耕田に群生する多年草。
横に這う根茎があり、節から茎が1本ずつ直立し、高さ50~130cmになります。茎の横断面が三角形。茎の基部は葉鞘につつまれ、葉鞘の先端に長さ2-10cmの葉身もあります。
花序は茎に頂生しますが、苞葉が長く茎の延長のように伸びているので、茎の途中から出ているように見えます。
花序の伸びた枝の先端につく小穂は、多数の鱗片からなり、その各腋に両性花が1個ずつつきます。花被片は針状で3~5個あります。
和名の由来は、茎の断面が三角でイグサに似ていることから。

よく似たカンガレイは、株状になり、花序に枝がありません。

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撮影:2020年10月4日 京都府立植物園にて

名称:サンカクイ(三角葦)
科:カヤツリグサ科フトイ属
園芸分類:水性植物
形態:多年草
原産地(分布):日本(北海道-琉球)、ユーラシア(全域)
品種名:
草丈/樹高:50~130cm
開花期:7~10月
花色:茶褐色
その他:


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ヒルムシロ(蛭蓆) [水生生物]

全国の湖沼、池、川、水田などの比較的浅いところに群生する浮葉性の多年草。
水中には線状の水中葉があり、水面にはスマートな光沢のある浮葉が浮かびます。浮葉は水に浮かび、濡れないために水をはじきます。水位が低下した場所では普通の草のように根をはって葉をもたげて生育します(陸生形)。土壌が十分湿ってさえおれば、水陸両用。花期は5~10月。葉腋からやや長い柄が出て、先端に棒状の緑黄色で長さ4~8cmの穂状花序つきます(これは無数の小花の集まり)。開花時には穂は水面から出て直立しますが、花が終わると横向きになって水中に入ります。
秋になると茎の先は膨らんで芋状になり、越冬芽を形成。

名前の由来は、もともとヒルのいる池や田んぼに繁殖していたことから蛭蓆と書くようになったとのことです。

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撮影:2020年10月4日 京都府立植物園にて

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撮影:2020年9月8日 京都府立植物園にて

名称:ヒルムシロ(蛭蓆)
科:ヒルムシロ科 ヒルムシロ属
園芸分類:水草
形態:多年草
原産地(分布):北海道から琉球列島、朝鮮半島から中国、ミャンマー
品種名:
草丈/樹高:
開花期:5~10月
花色:緑黄色
その他:


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カンナ・グラウカ [水生生物]

アメリカ大陸の熱帯原産のカンナ科の植物。浅瀬から湿地にかけて生育。
葉は先が尖った長卵形~長楕円形で、灰色を帯びた青緑色で、基部は茎を抱きます。7~10月頃、茎頂に総状花序を作り、薄黄色の花を咲かせます。果実は表面に柔らかい棘のある球形の蒴果(さくか)(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)。
葉は日本で園芸栽培されているカンナより幅が狭い卵状披針形で長さ30~40cm。

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撮影:2020年10月4日 京都府立植物園にて

名称:カンナ・グラウカ
科:カンナ科 カンナ属
園芸分類:抽水植物、水性(湿性~挺水)
形態:多年草
原産地(分布):熱帯アメリカ
品種名:
草丈/樹高:80~150cm
開花期:7~10月
花色:黄色、橙色、赤、ピンク
その他:別名 水生カンナ


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タカネルビーNeoソバ(高嶺ルビーNeo) [穀物]

高嶺ルビーNeoは、ピンクから赤い花を咲かせる信州そばです。信州大学農学部の氏原暉男名誉教授によりネパールで原種を発見。その後、タカノ株式会社と信州大学農学部が20年もの歳月をかけて日本でも赤い花を咲かせられるよう品種改良し、誕生したのが「高嶺ルビー」です。そこからさらなる鮮やかな赤色を目指し品種改良を行った結果、進化した「高嶺ルビーNeo」が誕生。
荒地や休耕地を赤色の花で美しく!花は切花としても楽しめます。花の後は、茎葉を刈り取って土にすき込み、緑肥とします。また、実を収穫してそばにしたり、そば茶に。
草丈40~50cmの矮性品種で、土地を選ばず栽培でき、やせ地や産地、乾燥地でもよく生育します。

*矮性品種(わいせいひんしゅ):動植物が近縁の生物の一般的な大きさよりも小形なまま成熟する性質の品種

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撮影:2020年10月7日 京都府立植物園にて

名称:タカネルビーNeoソバ(高嶺ルビーNeo)
科:タデ科 ソバ属
園芸分類:穀類
形態:一年草
原産地(分布):園芸品種
品種名:
草丈/樹高:40~50cm
開花期:6~10月
花色:赤色
その他:


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シンシュウオオソバ(信州大そば) [穀物]

営利栽培用の蕎麦です。氏原暉男信州大学教授が育成した、栽培が容易な多収穫品種。種実が大きく(1000粒重は約50g)、増収性に優れています。
吸肥力が強く、大型となり、茎も太く倒伏しにくいです。夏まき、秋収穫に適する品種。

まき時:8月以降(その地区の平均初霜が降りる80~90日前)
生育期:70~90日
収穫期:11月上旬
発芽適温:20~25度
日照:日向むき

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撮影:2020年10月1日 京都府立植物園にて

名称:シンシュウオオソバ(信州大そば)
科:タデ科 ソバ属
園芸分類:穀類
形態:一年草
原産地(分布):園芸品種
品種名:
草丈/樹高:60-130cm
開花期:
花色:白色
その他:


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アサギリソウ(朝霧草) [山野草]

アサギリソウは、日本、サハリンに分布するキク科ヨモギ属の多年草です。
日本では北海道から東北、北陸以北の地域に分布しており、高山や海岸の岩場などに自生が見られます。
全体に白い毛で覆われ、きらきらと光に反射する銀緑色の葉が美しく、どちらかというと花よりも草姿や風情を楽しむ植物です。
アサギリソウはシルバーリーフが美しいリーフプランツです。
葉は長さ4~5㎝程度の羽状複葉で深い切れ込み持ち細裂します。
葉茎には細かい絹毛が密生しているため、全体がシルバーグリーンに染まります。
枯れた茎の根元から芽を出して次々と四方に新しい茎を伸ばします。やがて茎は立ち上がり、横に倒れて先端から花芽を伸ばし、夏にヨモギに似た小さな花を咲かせます。

「アサギリソウ」の名前は、この美しい草姿が朝霧が煙っているように見えることに由来しています。

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撮影:2020年10月5日 京都府立植物園にて

名称:アサギリソウ(朝霧草)
科:キク科 ヨモギ属
園芸分類:山野草
形態:多年草
原産地(分布):北陸以北~北海道、樺太、千島
品種名:
草丈/樹高:20~30cm
開花期:8~9月上旬
花色:黄緑色
その他:


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オキムム・ラビアツス [花木]

アフリカ南部原産の多年草扱いされる低木です。葉に芳香があり、草姿もどことなく似ていることからピンクセージの別名がありますが、セージの仲間ではありません。
花は淡い紫色~ピンク色の唇形花で、花冠が大きく反ります。
茎には稜があり、よく枝分かれし、茎や葉には細かい毛が密にはえます。葉の縁には鋸歯があります。
果実は分果です。

冬になると地上部が枯れますが、根は活動を続けるため水を吸い上げ、気温が氷点下になると茎内部の水が凍って茎の周りに「氷の花」が出来ます。同じシソ科の「シモバシラ」、も同様の現象が見られます。

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撮影:2020年10月7日 京都府立植物園にて

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撮影:2021年1月8日 京都府立植物園にて

名称:オキムム・ラビアツス
科: シソ科 メボウキ属
園芸分類:
形態:常緑~半落葉低木(多年草扱い)
原産地(分布):アフリカ南部
品種名:
草丈/樹高:30~150cm
開花期:8~11月
花色:ピンク色
その他:別名:オルトシフォン・ラビアツス、ピンクセージ


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ヒレタゴボウ(鰭田牛蒡) [山野草]

 ヒレタゴボウは熱帯アメリカ原産の帰化植物。8~10月に4弁で黄色い花を咲かせます。花弁には葉脈状の筋があります。河原、放棄水田、水田の畦などの水湿地に生育します。
果実は長さ1~2cmほどの蒴果で、4稜があり四角柱状となり、上端に4枚の萼が残ります。
和名は茎に鰭(ひれ)がある田牛蒡(ごぼう)が由来です。葉はチョウジタデに似ていますが、花は大きく、茎にはより顕著な稜(あるいは翼)があります。植物体は直立して高さ1mを超えます。

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撮影:2020年10月5日 京都府立植物園にて

名称:ヒレタゴボウ(鰭田牛蒡)
科:アカバナ科 チョウジタデ属
園芸分類:
形態:1年草
原産地(分布):帰化種  北アメリカ、南アメリカ原産
品種名:
草丈/樹高:80~150cm
開花期:8~10月
花色:黄色
その他:[別名] アメリカミズキンバイ


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