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イボクサ(疣草) [水生生物]

北海道~沖縄の湖沼やため池、河川、水路、水田などに生育する湿性~抽水植物。
 茎は赤味を帯びることが多く、片側に毛条があり、よく分枝し、下部は地を這い、上部が斜上。
葉は狭披針形で、ツユクサより狭く、葉の数も少ない。葉の基部は鞘状になります。花は直径約13㎜、茎頂に1個ずつつく。内花被片(花弁)は3個、白色で先が淡紅色。外花被片(萼片)も3個、緑色、周囲が上へ曲がり、内側が窪み、外面の先に毛があり、雄しべは6個、うち、紫色の3個は仮雄ずいです。葯は青色。花は1日でしぼみ、花後に外花被が大きくなって蒴果を包みます。蒴果は楕円形、3室に分かれ、熟すと裂開します。種子は長さ2~3㎜、各室1~2個。
和名の由来は葉の汁をつけるとイボがとれることからのようです。

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撮影:2020年9月28日 京都府立植物園にて

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撮影:2021年10月7日 京都府立植物園にて

名称:イボクサ(疣草)
科:ツユクサ科 イボクサ属
園芸分類:湿性~抽水植物
形態:1年草
原産地(分布):本州、四国、九州、沖縄、朝鮮、中国、ネパール、ラオス、カンボジア
品種名:
草丈/樹高:20~30㎝
開花期:8~10月
花色:ピンク色
その他:


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シロイヌノヒゲ(犬の髭) [草花]

 シロイヌノヒゲは本州から九州、朝鮮に分布する一年草。鉱物質を主体とする土壌の湿原に生育します。植物体は海綿質でできており、柔らかく、乾燥するととても軽い。栄養分の少ない貧栄養性の湿地に生育するので、最小限の投資で最大の植物体を形成していると言われます。
 茎はなく、根本から放射状に線形の葉を出す。8月の終わり頃から5~6本の筋がある花茎を出し、半球形の花をつけます。花序の大きさは10数枚の総苞を含め、直径1cmほど。中心部に雄花と雌花があり、花弁・顎・苞に白色の棍棒状の毛が密生しており、花全体が白く見えます。

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撮影:2020年9月23日 京都府立植物園にて

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撮影:2020年9月28日 京都府立植物園にて

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撮影:2020年11月12日 京都府立植物園にて

名称:シロイヌノヒゲ(犬の髭)
科:ホシクサ科 ホシクサ属
園芸分類:
形態:一年草
原産地(分布):本州~九州、朝鮮
品種名:
草丈/樹高:15~30cm
開花期:は8~9月
花色:白色
その他:


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シロミノコムラサキ(白実の小紫) [花木]

わが国の本州、中部地方以西から朝鮮半島、中国に分布する「こむらさき」の変種です。
6~7月ごろ白い花を咲かせ、秋には真っ白な径3mmの球形の果実ができます。
コムラサキやムラサキシキブの花は薄紫ですが、シロミノコムラサキは実の色と同じように花も白色となります。
葉腋の上方1cmほど離れたところに花序が出るのが特徴で、集散花序で、径3mmほどの白色の花がつき、花冠は4裂し、4個の雄しべが長く突き出します。
幹は細長く、やや斜上して伸び、枝は細かく分かれて先が垂れ下がります。
若い枝や花序には星状毛があります。
葉は対生し、長さ3~7cm、幅1.5~3cmの倒卵状楕円形で、1/3より上に鋸歯があります。
葉には葉柄があり、秋に黄葉します。

ムラサキシキブの白花品種をシロシキブと呼ぶが、シロミノコムラサキもシロシキブと呼ばれることがあるのでややこしい。

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撮影:2020年9月24日 京都府立植物園にて

名称:シロミノコムラサキ(白実の小紫)
科:クマツヅラ科 ムラサキシキブ属
園芸分類:
形態:落葉小低木
原産地(分布):在来種 日本、朝鮮、中国、台湾
品種名:
草丈/樹高:1.5~2m
開花期:6~8月
花色:白色
その他:


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アキザキスノーフレーク [山野草]

アキザキスノーフレークは繊細な草姿と、可憐な花が魅力の小球根です。
和名のとおり、秋咲きのスノーフレークとして知られています。
開花期にはばらつきがあり、8月初めに咲き始めるものや、10月になってから咲き始めるものもあり、一様ではありません。目立つ花ではありませんが味わいがあり、球根がよくふえるので、大株にすると見ごたえがあります。
秋咲き球根は、ある日突然花を開き秋の訪れを告げてくれる感じがします。この球根植物は、春に咲くスノーフレークと同じ仲間ですが、ずっと小型で、山野草のような趣があります。
直径1㎝ほどの小花が咲いたのち、細い糸状の葉が伸長します。花色には純白から薄ピンクまで色幅があります。

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撮影:2020年9月24日 京都府立植物園にて

名称:アキザキスノーフレーク
科:ヒガンバナ科 アキス属
園芸分類:球根,山野草
形態:多年草
原産地(分布):南ヨーロッパ西部
品種名:
草丈/樹高:10~15cm
開花期:8~9月
花色:白色
その他:


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ヒメフヨウ (姫芙蓉) [花木]

メキシコから中央アメリカ、南アメリカに分布。
葉は浅く3裂し、毛が生えています。夏から秋にかけて、小さな赤い花を上向きに咲かせます。花弁が開かず花柱(雌しべ)が突き出すのが特徴です。
フヨウより花が小さいというので付いた名前ですが、フヨウはフヨウ属で、こちらはヒメフヨウ属と別属。同属の ウナヅキヒメフヨウ は花が下向き。
アオイ科の他の植物のイメージで見ると、花が全開しないこともあって、見過ごしてしまいそうに小さい。しかし、よくよく見ていると、緑の葉の中から赤いロウソクのように立ち上がった姿は、可愛らしい。
別名「ヒ メブッソウゲ(姫仏桑華)」とも呼ばれます。

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撮影:2020年9月22日 京都府立植物園にて

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撮影:2020年9月24日 京都府立植物園にて

名称:ヒメフヨウ (姫芙蓉)
科:アオイ科 ヒメフヨウ属
園芸分類:花木
形態:常緑低木
原産地(分布):中央アメリカ、南アメリカ
品種名:
草丈/樹高:3m
開花期:夏から秋
花色:赤色
その他:別名「ヒ メブッソウゲ(姫仏桑華)」


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スズメナスビ(雀茄) [野菜]

スズメナスビはナス科の常緑樹。樹高は2~3m程度ですが、最大で5mにも及ぶものあるようです。茎には鋭い棘あります。葉は、卵形で枝に互生。葉には短毛が多くみられます。花は枝先の葉腋から集散花序を出し、白色の筒状花で花冠は5裂となります。
花後には径1cm程度で緑色、球形の果実が出来き、その後は黄熟です。

植物名としてよく使われるスズメは、可愛らしいものや、小さなものに使われることが多い。しかし、スズメナスビは、全体としては大きな常緑低木で、トゲは枝の随所にあるし、花はワルナスビみたいだし、どこにもスズメと呼ぶような可愛らしさを感じません。どうやら、和名は、スズメの卵ほどの大きさのナスをつけることからのようです。実の大きさだけを見たということですね!。

葉や果を煮食、根、葉を薬用にします。

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撮影:2020年9月22日 京都府立植物園にて

名称:スズメナスビ(雀茄)
科:ナス科 ナス属
園芸分類:
形態:常緑高木
原産地(分布):熱帯アメリカ
品種名:
草丈/樹高:2~3m
開花期:
花色:白色
その他:別名 セイバンナスビ(西蕃茄)


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オグラコウホネ(巨椋河骨) [水生生物]

 浮ふ葉ようの間から可憐な花が咲くスイレン科に属する日本固有の水生植物で、和名は京都南部の巨椋(おぐら)池に由来し、植物学者の三木茂博士が巨椋池で採集し命名したことでこの名前がつけられました。
国内では愛知県、近畿地方、四国、九州に限られ、主に初夏に黄色い花を咲かせます。
分布がため池や河川、水路など限られた場所にしかなく、河川改修や水質の悪化、観賞用の採集により減少しています。環境省のレッドデータブックにも掲載されている絶滅危惧種です。
やや堅く太い白色の根茎が地中を横走し、分枝した根茎の頂部から水中葉と浮葉を根生します。
根茎はふつうコウホネより細く、ヒメコウホネよりも太いですが、生長段階や栄養条件によって太さにはかなり幅があります。
葉柄は細長く、径3~5mm、長さは水深によっては1mを超えることがあります。断面は3角形状で、中心部は中空と鳴ります。
コウホネの仲間は3種類の葉があり、水中葉は葉身が薄い膜質で波打ちます。浮葉は水面に浮かぶ肉厚の葉で水上葉は長い葉よう柄へいに支えられて水面から抜き出ます。オグラコウホネの場合、水上葉はほとんど見られません。萼がく片は黄色で通常は5枚、時には8枚ほどになることがあります。花弁は萼片と比べると小型で多数、雄しべも多数で花糸は幅が広く葯やくは内向します。雌しべは多数の心しん皮ぴからなり、上部に柱頭板を作ります。花の寿命は1週間程度になります。
この花の特徴は葉柄が中空(穴があいている)であることで、葉柄の切断面を見なければ分かりませんが。

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撮影:2020年9月16日 京都府立植物園にて

名称:オグラコウホネ(巨椋河骨)
科:スイレン科 コウホネ属
園芸分類:水生植物
形態:多年草
原産地(分布):本州(中部地方以西)~九州 
品種名:
草丈/樹高:
開花期:7~10月
花色:黄色
その他:生育環境:貧栄養~中栄養な溜池、河川、水路など。


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マメアサガオ(豆朝顔) [つる性]

マメアサガオは、輸入穀物に混入して、遅くとも1940年から1950年代には渡来したと考えられている。現在は、関東から西の比較的暖かい地域に普通で、年々数が増えてきている。
全体ほぼ無毛。茎はつるとなり、よく分岐して他物に巻きつき、長さ数mになる。葉は先きの尖った長卵形から心臓形で、全縁または3裂し、長い葉柄があって互生する。葉腋に1~2本の花茎を出し、直径1.5cmほどの淡紫色から白色の花を1~2個つける。花柄にはイボ状の突起が密生し、稜がある。開花は朝が中心で、お昼前後にはしぼんでしまう。

果実は扁平球形で、熟すと萼が次第に平開する。球を4個分割した形で、1つの果実に種子が4個入る。種子は、表面が平滑で、光沢があり、熟すと黒褐色になる。

 同じように花の小さなホシアサガオは花色が淡紅色で、中心部が濃紅色になり、花柄のいぼ状の突起の高さが低い。また、果実がやや縦長の球形で、種子が小さい

似た花に、「ホシアサガオ」がある。
比較表」←違いはここで確認できる

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撮影:2020年9月19日 京都市伏見区にて

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撮影:2021年9月24日 京都市伏見区にて

名称:マメアサガオ(豆朝顔)
科:ヒルガオ科 サツマイモ属
園芸分類:野草
形態:1年草
原産地(分布):帰化種 北アメリカ原産
品種名:
草丈/樹高:つる状
開花期:7~9月
花色:白色
その他:



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クロゴマ(黒胡麻) [野菜]

ごまはゴマ科ゴマ属の一年草。成長が早く、種まきからわずか約100日で収穫できます。熱帯サバンナ育ちという強みから、とにかく丈夫です。荒れ地でも栽培でき、「日照りにごまの不作なし」という言葉がある通り、少々の干ばつでも平気という頼もしい生命力を備えています。
春に種をまいたごまは、短期間に成長して60~100cmにもなり、夏になると葉のつけ根に釣鐘型の花を咲かせます。花の色は種の色とつながりがあり、白ゴマには白い花が、黒ゴマには淡いピンクの花が咲くことが多いようです。
実は縦にやや長い形で、秋になって熟してくると自然に縦に裂けます。はじけた実から出てきた種、これが私たちが食べているごまです。一見、乾燥しきっているように見えるごま粒ですが、皮をむいた種子の中には油脂成分がいっぱい。これがごま油のもととなります。

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撮影:2020年9月11日 京都府立植物園にて

名称:クロゴマ(黒胡麻)
科:ゴマ科 ゴマ属
園芸分類:野菜
形態:
原産地(分布):アフリカ?
品種名:
草丈/樹高:60~100cm
開花期:
花色:淡いピンク
その他:


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ホオズキ(鬼灯、酸漿) [草花]

ホオズキは、赤いちょうちんがぶら下がったような姿が愛らしく、古くから親しまれてきました。このちょうちんのような袋は、ホオズキの萼です。
ホオズキは3月ごろ、地下茎から芽を伸ばし始め、5~8月ごろ、伸びた茎の各節に薄クリーム色の花を咲かせます。花が受粉すると果実だけではなく、萼も非常に大きく成長し、袋状に果実を包み込みます。袋状に育った萼は、最初緑色ですが、8月ごろから朱赤に色づき、これが観賞用にされています。秋になるとやがて地上部が枯れ、冬は地下茎のみとなって冬越しします。
昔は薬草として利用されてきたホオズキ。子供の夜泣きやひきつけ、大人のお腹や胸の痛みを和らげる効能があるとされていました。
中国では、根が「酸漿(サンショウ)」という生薬名でしられ、漢方医学では咳止めや解熱、利尿の薬として熱や黄疸のときに用いられます。
浅草寺の「ほおずき市」で、毎年夏に鉢仕立てのホオズキが売られるのが有名ですが、もともとは果実が解熱薬になる、同じホオズキ属のセンナリホオズキを買い、夏の病気に備えたのが始まりです。
名前の由来には諸説がいくつかありますが、実が赤く染まった頬を連想させ鳴らして遊ぶ子供たちの様子から「頬突き」と呼ばれていたことや、ホホというカメムシがつきやすいことから「ホホ付き」と呼ばれていたことがなどが言われています。

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撮影:2020年9月16日 京都府立植物園にて

名称:ホオズキ(鬼灯、酸漿)
科:ナス科 ホオズキ属
園芸分類:草花
形態:多年草
原産地(分布):東アジア
品種名:
草丈/樹高:30~100cm
開花期:5~8月
花色:薄クリーム色
その他:


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