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カミガヤツリ (紙蚊帳吊) [水生植物]

カミガヤツリは、エジプト原産でカヤツリグサ科の大型の多年性水草です。英名ではパピルスといい、古代エジプトで書写材料とされまた。茎断面は3角形で中には白い髄(繊維)があります。断面を薄く切って重ね合わせて張り合わせたり、皮を剥いで髄を細かく裂いたものを並べて乾燥させたものに文字を書くことができます。
草丈は2.5m前後まで直立して成長します。茎頂に放射状の細い枝をつけ、先端に茶褐色の花穂を咲かせます。葉は退化してほとんど鞘状となり、茎の根元にあります。
古代エジプト人がこの植物の茎の髄からパピルス紙を作りました。また、茎を束ねてボートを造ったり、繊維から布地を作ったりしたということです。

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撮影:2018年8月22日 京都府立植物園にて

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撮影:2019年9月2日 京都府立植物園にて

名称:カミガヤツリ (紙蚊帳吊)
科:カヤツリグサ科
園芸分類:
形態:多年草
原産地(分布):エジプトのナイル川流域
品種名:
草丈/樹高:1.5~2.5m
開花期:7~8月
花色:茶褐色
その他:


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トウテイラン(洞庭藍) [宿根草]

トウテイランは、中国地方の日本海側に分布するゴマノハグサ科ルリトラノオ属の宿根草で、ラン科の植物ではありません。漢字で「洞庭藍」と書きますが、中国の有名な洞庭湖の美しい水の色にちなんでその名が付いたと言われています。
茎先に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を穂状に出し、青紫色の花をつけます。花冠は筒状で、先が4つに裂け、花径は5mmから10mmくらいで、萼片は4枚、雄しべは2本、雌しべは11本です。
葉は長めの楕円形で、向かい合って生える(対生)。葉の先は少し尖り、縁には浅いぎざぎざ(鋸歯)があり、葉も茎も白い綿毛で覆われています。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)となります。
自生地では花がきれいなため園芸採集により、また、土地開発によって減少しており、環境省のレッドリスト(2007)では、絶滅危惧II類(VU)に登録されています。

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撮影:2018年8月21日 京都府立植物園にて

名称:トウテイラン(洞庭藍)
科:ゴマノハグサ科 ルリトラノオ属
園芸分類:耐寒性宿根草
形態:多年草
原産地(分布):京都府、兵庫県、鳥取県
品種名:
草丈/樹高:40~50cm
開花期:8~10月
花色:青紫色
その他:


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