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フジカンゾウ(藤甘草) [山野草]

半日陰になるような林縁や林床に生育し、草丈50~150cmほどになる多年草です。
初秋に茎の先に長さ50cmにも及ぶ細長い穂状(総状花序)の花序に、長さ1cmほどの小さな淡紅紫色の花を、花軸に並べるように多くつけます。
花はマメ科特有の蝶型花です。
果実は緑色から、初秋の終わりから秋に入るころに褐色に熟します。果実には毛が密生していてマジックテープのように衣服などにくっつく「ひっつき虫」です。
名前の由来 は、花がフジに似ていて、葉がマメ科の甘草(カンゾウ:著名な漢方薬)に似ているという命名です。
この仲間にはヌスビトハギがあり、名前では仲間(同属)とは判りにくいところがあります。

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撮影:2022年9月9日 京都府立植物園にて

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撮影:2018年8月30日 京都府立植物園にて

名称:フジカンゾウ(藤甘草)
科:マメ科 ヌスビトハギ属
園芸分類:
形態:多年草
原産地(分布):本州以西~朝鮮半島・中国大陸東部
品種名:
草丈/樹高:50~150cm
開花期:8~9月
花色:淡紅色
その他:


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ヌスビトハギ(盗人萩) [山野草]

日本全土の平地から山地の草地や道ばた、林縁などに生え、背丈は60~100cmになるが、その約半分は花穂です。茎は細くて硬く、株立ちになって立ち上がります。
花期は7~9月、茎の先端の方から数個の細長い総状花序をつけます。下方のものでは、それらの基部には茎につくよりやや小さい葉がつきます。花序にはまばらに花がつき、花は小さくて3~4mm、淡紅色に色づきます。
節果には長さ1~3mmの柄があり、ふつう2個の小節果からなります。果実の側面には赤褐色の斑紋があることが多く、その表面は触れるとざらつきます。これは細かな鉤が並んでいるためで、これによって衣服などによくくっついてきます。言わばマジックテープ式のひっつき虫です。

和名の由来はこんな風に説明されていました。
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和名は、果実が泥棒の足跡に似ると言う。奇妙に聞こえるが、牧野富太郎によると、古来の泥棒は足音を立てないように、足裏の外側だけを地面に着けて歩いたとのことで、その時の足跡に似ている由。これは牧野富太郎による説で、フジカンゾウの別名がヌスビトノアシであることからの類推とのこと。他方で、『ヌスビト』が気づかないうちにその種子が人に取り付く性質を述べたとの説もある。
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と・・・

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撮影:2020年8月5日 京都府立植物園にて

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撮影:2018年8月29日 京都府立植物園にて

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撮影:2018年8月31日 京都府立植物園にて

名称:ヌスビトハギ(盗人萩)
科:マメ科 ヌスビトハギ属
園芸分類:野に咲く花
形態:多年草
原産地(分布):日本、中国、朝鮮半島、台湾、
品種名:
草丈/樹高:60~100cm
開花期:7~9月
花色:淡紅色
その他:


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メハジキ(目弾き) [山野草]

本州~沖縄の野原や道ばた、荒れ地にはえます。花は、茎の上部の葉の脇に淡い紅紫色の唇形をした形のものを輪生状につけます。花冠は10~13mmくらいで、外側には白い毛が密生し、下唇は3つに裂け、濃い紅紫色の筋が入ります。
全体に白い毛が密生です。根生葉は卵心形で長い柄があり、花期には枯れます。茎葉は長さ5~10cmで深く3裂し、裂片はさらに羽状に切れ込みます。上部の葉は小さく披針形または線形となります。
花の後にできる実は分果(複数の子房からできた果実)で、4つのブロックからなります。

別名は、「益母草(やくもそう)」で、乾燥させて産前産後の薬として用いられるところからきています。

和名の由来は、子供が茎を短く切ってまぶたにはめ、目を開かせて遊んだところからきているとのことです。

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撮影:2018年8月29日8日 京都府立植物園にて

名称:メハジキ(目弾き)
科:シソ科 メハジキ属
園芸分類:野に咲く花
形態:多年草
原産地(分布):北海道の南西部から沖縄、朝鮮半島、台湾、中国、ウスリー地方、アムール地方、モンゴルなど
品種名:
草丈/樹高:50~150cm
開花期:7~9月
花色:赤色、紫色
その他:別名 益母草(やくもそう)



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