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チヂミザサ(縮笹) [山野草]

葉が笹の葉に似、波打ったように縮んでいることから付いた名前で、山地から都会の空き地まで、各地で見ることができます。種子で繁殖し、やや群生します。茎は高さ10~30cm、下部は長く匍匐し、節からまばらにやや直立する枝を出します。
花期は8~9月で、このころになると、茎の一部は立ち上がり、先端から穂が出ます。穂は高さが30cm程に達すし、花茎の上半分位に、まばらに短い枝が出て、それぞれの枝に少数ずつの小穂がつきます。開花時の雌しべの柱頭の羽毛状の毛が目立ち、紫色の葯も比較的目を引きやすく、イネ科の花としては見栄えがします。
果実が熟すると、小穂の基部で外れやすくなり、その毛で他物に張りつきます。動物などにくっついて分散を行います。よくズボンなどにも粘り着いてくる、いわゆるひっつき虫のひとつです。
チヂミザサ(縮笹)ともコチジミザサ(小縮笹)とも言うようです。

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撮影:2018年8月21日 京都府立植物園にて

◇花を追加
 花と言ってもイネ科なのでかなり地味な花です
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撮影:2018年8月24日 京都府立植物園にて

◇花穎は、外花頴(がいかえい)と内花頴(ないかえい)があります。外花頴は、約1.5mmの芒があり、葉腋部分に小花を持ち雄しべと雌しべがつきます。雄しべは花糸の先に薄黄色の葯を付け、雌しべは白や赤紫色のブラシ状です。内花頴は退化して不稔性。両性花で風媒花。
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撮影:2018年10月2日 京都府立植物園にて

名称:チヂミザサ(縮笹)
科:イネ科 チヂミザサ属
園芸分類:
形態:多年草
原産地(分布):日本全土 ユーラシア
品種名:
草丈/樹高:10~30cm
開花期:8~9月
花色:紫褐色
その他:


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