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カワラケツメイ(河原決明) [山野草]

日本では本州、四国、九州に分布し、国外では中国東部および東北部、朝鮮半島に分布します]。山すそや土手、道端、川原、原野などの開けた場所で、日当たりのよい比較的乾いたところからやや湿った草原に群生します。河川改修などによって河原の植物群落は帰化植物が非常に多くなり、在来種が減少している地域が非常に多く、そのため、カワラケツメイも稀少になっています。
夏から秋の8~9月にかけて、葉腋から花柄を出して、長さ約6~7mmの黄色い小花が1個ないし2個咲きます。花はほとんど同じ形をした5枚の花弁であり、他のマメ科の植物とは形が大きく異なり、マメ科の花の特徴である蝶形花とならず、これが本種の特徴となっています。花の雄しべは4 ~ 5本と他のマメ科植物より少なめです。
豆果は長さ3~4cm、扁平で短毛があり、黒褐色に熟します。なかに四角形の種子が7~12個あります。

和名の由来は、川原などに群生し、エビスグサの種子である決明子(ケツメイシ)に似るところからつけられています。別名のネムチャは、葉の形がネムノキに似ることから、また、ノマメは野生の豆を意味します

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撮影:2018年8月28日 京都府立植物園にて

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撮影:2018年10月3日 京都府立植物園にて

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撮影:2020年9月15日 京都府立植物園にて

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撮影:2021年10月21日 京都府立植物園にて

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撮影:2022年9月27日 京都府立植物園にて

名称:カワラケツメイ(河原決明)
科:マメ科 カワラケツメイ属
園芸分類:野に咲く花
形態:多年草
原産地(分布):中国
品種名:
草丈/樹高:30~60cm
開花期:8~9月
花色:黄色
その他:別名ネムチャ(ネム茶)、ノマメ、マメチャ(豆茶)、ハマチャ(浜茶)など


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