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ハネミイヌエンジュ(翅実犬槐) [落葉樹]

高さ約15mほどになる落葉高木。樹皮は緑褐色で平滑、丸い皮目があります。枝は折るとソラマメに似た臭気がするとか?。葉は奇数羽状複葉。小葉は4~7対あり、長さ3~6cmの卵形で、裏面には短毛が生えます。枝先に総状花序を数個出し、長さ7~10mmの蝶形花を多数つけます。果実は豆果。長さ3~9cmの広線形、10~11月に熟しますが、裂開はしません。

「イヌ」の付く木は多いですね。イヌビワ、イヌツゲ、イヌブナ、イヌシデ、イヌザンショウ、イヌガヤ...。いずれも、本物よりは少し劣る、役に立たないなどの表現のようです。チョッと可哀そう。犬は役に立つ動物なのになぜかな?。

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撮影:2018年7月30日 京都府立植物園にて

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撮影:2018年9月1月4日 京都府立植物園にて

名称:ハネミイヌエンジュ(翅実犬槐)
科:マメ科イヌエンジュ属
園芸分類:
形態:落葉高木
原産地(分布):本州(中部地方以西)、四国、九州
品種名:
草丈/樹高:15mほど
開花期:7~8月
花色:
その他:果期10月~11月


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ウスゲクロモジ(薄毛黒文字) [落葉樹]

ウスゲクロモジは、中国地方以西、朝鮮に分布するケクロモジの変種で葉の表面の短毛がなく、ビロード状にならないものとなります。葉は互生し、全縁で、先がとがった狭倒卵形。葉の表面に短毛はなく、裏面の葉脈がケクロモジと同じようにはっきり隆起します。これに対し、クロモジは葉の表面が無毛で、裏面の葉脈がほとんど隆起しません。
雌雄別株。葉の展開と同時に黄緑色の花を咲かせます。花被片は6個となります。
材には芳香があり、楊枝や手工品に使われます。

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撮影:2018年4月21日 京都府立植物園にて

名称:ウスゲクロモジ(薄毛黒文字)
科:クスノキ科 クロモジ属
園芸分類:
形態:落葉低木
原産地(分布):在来種(日本固有種)  本州(関東地方以西)、四国、九州
品種名:
草丈/樹高:2~3m
開花期:4~5月
花色:黄緑色
その他:9~10月 液果


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ソバナ(岨菜) [草花]

花茎の高さは50~100cmになり、葉は茎に互生し、茎の下部につく葉には長い葉柄があります。葉柄のつく葉の形は広卵形で、花がつく茎の上部は広披針形になり、いずれも縁は鋸歯状です。
花期は8~9月頃で、青紫色の円錐状に近い鐘形の花を咲かせます(今回撮影したのは、花が白く「シロバナソバナ 」と呼ばれるもの)。大きい株になると枝を数段に互生させ、多数の花をつけます。花のがく片は披針状で全縁。雌しべは花から突出しません。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)です。

ツリガネニンジン とよく似ていますが、花が輪生するツリガネニンジンとは異なり、一つづつ花が付きます。名前は葉の形がソバの葉に似ているから、という説と、切り立った崖「岨」に咲くからという説があります。「岨」の字は、「切り立った崖(がけ)」という意味

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撮影:2018年7月23日 京都府立植物園にて

名称:ソバナ(岨菜)
科:キキョウ科 ツリガネニンジン属
園芸分類:
形態:多年草
原産地(分布):本州、四国、九州  朝鮮半島、中国
品種名:
草丈/樹高:50~100cm
開花期:8~9月
花色:青紫色 (今回の撮影は白色)
その他:「蕎麦菜」という漢字あてることもあるそうです。


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スズカケソウ(鈴懸草) [山野草]

高さ1m前後の多年草。茎はややツル状に伸びて葉は卵形で互生です。葉先は長くとがっており、葉の縁にあらい鋸歯があります。花は青紫色で葉の付け根に小さな花が集まって球形につきます。
花の形がモミジバスズカケノキなどの実のように、山伏の付ける鈴懸けに似ていることからこの名前が。
修験道の山伏装束では布の法衣である鈴懸(すずかけ)を着て、結袈裟(ゆいげさ)という毬形の飾りをつけます。
和名のスズカケソウ、チョウケンカズラは、球形の花序の並んだ形を「修験道の長絹(ちょうけん)上の毬状の如し」と見たことに由来します。
中国大陸南部の林中に自生し、江戸時代から知られる園芸植物でありながら、日本での自生地はながらく知られていませんでした。1953年に岐阜県、1989年に徳島県で自生と見られる個体がみつかりました。
めったに見かけない山野草で、絶滅が危惧される種類とのことです(環境省レッドリスト 絶滅危惧1A類)。

別名 チョウケンカズラ

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撮影:2019年7月24日 京都府立植物園にて

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撮影:2020年7月12日 京都府立植物園にて

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撮影:2021年8月6日 京都府立植物園にて

名称:スズカケソウ(鈴懸草)
科:ゴマノハグサ科 クガイソウ属
園芸分類:
形態:多年草
原産地(分布):中国大陸南部
品種名:
草丈/樹高:1~1.5m
開花期:7~8月
花色:濃紫色
その他:絶滅が危惧される種類


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ハマヤブマオ(浜藪苧麻) [山野草]

茎の下部は木質化し、葉は卵形で長さが10~15cmと大きく、向かい合って生える対生となります。
藪苧麻(ヤブマオ)と比べると、葉が大きい、重鋸歯(ぎざぎざが二重)とならない、葉の裏面にビロード状に毛が密生するなどの特徴があります。
開花時期は7~10月で、雌雄同株となります。
雄花序は下部の葉のつけ根につき、雌花序は上部の葉のつけ根につき、雄花穂は球状、雌花穂は穂状になります。
花の後にできる果実(痩果)は集団になり、長い穂状になります。

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撮影:2018年7月20日 京都府立植物園にて

名称:ハマヤブマオ(浜藪苧麻)
科:イラクサ科 カラムシ属
園芸分類:
形態:多年草
原産地(分布):本州から沖縄 中国やインドシナ半島
品種名:
草丈/樹高:70~150cm
開花期:7~10月
花色:
その他:


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ミツバウツギ(三葉空木) [花木]

山林によく見られ、日本全国のほか東アジア一帯に分布します。若葉はゆでて山菜として食用にされそうです。葉は三出複葉で対生。花は5~6月に枝先に円錐花序をなして咲きます。完全に開かない花が多いとのことですが、花弁・がく(各5枚)とも白です。果実は偏平で折り紙の奴さんの袴に形はそっくり。偏平で膨らみがあり、中には1~3個の淡黄色の種子があります。
先の尖った軍配のような形をしたさく果。
名前の由来は、葉が3出複葉で、花がユキノシタ科のウツギに似ることからのようです。

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撮影:2021年4月12日 京都府立植物園にて

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撮影:2022年5月6日 京都府立植物園にて

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撮影:2018年5月28日 京都府立植物園にて

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撮影:2018年7月19日 京都府立植物園にて

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撮影:2022年12月7日 京都府立植物園にて

◎葉痕(ようこん)
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撮影:2022年2月18日 京都府立植物園にて

◇ミツバウツギ(三葉空木)・ロゼア
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撮影:2020年4月2日 京都府立植物園にて

名称:ミツバウツギ(三葉空木)
科: ミツバウツギ科 ミツバウツギ属
園芸分類:庭木・花木
形態:落葉低木
原産地(分布):北海道、本州、四国、九州、朝鮮、中国
品種名:
草丈/樹高:3~4m
開花期:5~6月
花色:白色
その他:


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ウバユリ(姥百合) [球根]

日本、千島、サハリンなどに分布し、主に山地の林の下や藪など、薄明るい場所に自生します。ユリ科の植物で、ユリに似た花をつけますが、葉は大きく異なります。本来のユリとは属が異なります(本来のユリはリリウム属、ウバユリはカルディオクリナム属)。
根は茎の下部から多数で、鱗茎(球根)は葉柄の下部がふくれたものです。若苗は根出葉だけですが、年を経て鱗茎が太ると、大きな茎が伸び50~100cmに達し、花をつけます。
つぼみは長さ10cm前後の棒状、花びらは付け根まで大きく6つに裂けていますが大きくは開かず、先端がやや反ったラッパ型になります。 色は緑色がかった白で、花びらの先端や内側の奥の方に赤褐色の斑点があります。長さ4~5cmで楕円形の果実をつけます。扁平な種子には広い膜があり、長さ11~13mmの鈍3角形になります。
漢字を当てると「姥百合」で、姥は老いた女性のことを指します。花が咲く頃に葉がない姿を、『歯(葉)がない=姥』という洒落で付けた名前だと言われています。でも実際には、花が咲く頃にも葉っぱはあります。

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撮影:2018年7月13日 京都府立植物園にて

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撮影:2018年7月17日 京都府立植物園にて

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撮影:2018年9月21日 京都府立植物園にて

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撮影:2019年11月21日 京都府立植物園にて

名称:ウバユリ(姥百合)
科:ユリ科 ウバユリ属
園芸分類:球根
形態:多年草
原産地(分布):日本、千島、サハリン
品種名:
草丈/樹高:60~100cm
開花期:7~8月
花色:緑白色
その他:


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モッコウバラ(木香薔薇) [つる性]

中国原産のバラの原種の1つです。つる性のいわゆるつるバラと呼ばれ、で枝にはトゲがなく、4~5月に花を咲かせます。花は直径2~3cmほどと小柄です。
モッコウバラには白と黄色があります。白には香りがあり、黄色にはありません。性質としては黄色の方が強く、育てやすい。白は綺麗ですが散る前は変色してしまいます(汚い)。
一般的にモッコウバラといった場合には、黄色の八重咲を指します。

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撮影:2018年4月19日 京都府立植物園にて

名称:モッコウバラ(木香薔薇)
科:バラ科 バラ属
園芸分類:
形態:常緑つる性低木
原産地(分布):中国原産
品種名:
草丈/樹高:
開花期:4~5月
花色:白または黄色
その他:


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コスモス [草花]

コスモスは、キク科・コスモス属に分類される一年草の総称です。メキシコが原産で、夏から秋に花を咲かせます。ピンクや白に加えて濃赤、黄やオレンジ色、複色が登場し、年々カラフルになっています。性質はいたって丈夫で、日当たりと風通しがよい場所であれば、あまり土質を選ばずに育ちます。
日本の秋の風物詩となっているコスモスは、コスモス・ビピンナツス(Cosmos bipinnatus)という種類です。このコスモス・ビピンナツスは、日が短くなると花芽をつける短日植物なので、かつては夏にタネをまき、秋に花を楽しむものでした。和名の秋桜は、その開花期にぴったりの名前です。

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撮影:2017年10月13日 京都府立植物園にて

名称:コスモス
科:キク科 コスモス属
園芸分類:草花
形態:一年草
原産地(分布):メキシコ
品種名:
草丈/樹高:50~120cm
開花期:6~11月
花色:赤,白,ピンク,オレンジ,黄,複色
その他:和名:アキザクラ(秋桜)


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アンドロシンビウム・キリオラッム [球根]

南アフリカ原産で、花茎をのばさず地表すれすれで花芽をつけ開花する球根植物です。
白い花びらのように見えるのは苞(ホウ)と呼ばれる葉が変化したもので、中心に小さな花亜を数輪咲かせます。
他にも赤い花を咲かせるものなど約10種類が知られています、この仲間は、耐寒性が弱いため日本では周年栽培は難しく、観賞できる機会は少ないとのことです。

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撮影:2018年2月13日 京都府立植物園にて

名称:アンドロシンビウム・キリオラッム
科:チゴユリ科
園芸分類:
形態:球根植物
原産地(分布):南アフリカ
品種名:
草丈/樹高:
開花期:1~2月
花色:白色
その他:


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