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ヤブラン(藪蘭) [草花]

ヤブランは、日本各地の林床などで普通に見られる常緑性の多年草です。ほぼ一年中同じ草姿を保ち、性質が強く、丈夫で手のかからない植物なので、古くから緑化や造園の植栽材料として広く利用されています。耐寒性と耐暑性が強く、日なたから日陰まで幅広い環境に適応し、病害虫の被害もほとんど見られず、土質もあまり選びません。
日本には、ヤブランの他、同属の近縁種であるコヤブラン、ヒメヤブランが自生しています。最も多く栽培されるのはヤブランの園芸品種ですが、コヤブランもよく流通しています。
三種ともに「ラン」と名前に付きますが、ランの仲間ではありません。
「ヤブラン」の名前は、藪などに自生し葉がランに似ていることに由来しています。
花期になると葉の間から花茎を伸ばし、藤色の小さな花を穂状に咲かせます。花は花径4~7㎜程度で6枚の花被を持ち、数輪ずつが束になって咲きます。基本種の花色は薄紫ですが、白やピンクの花を咲かせる品種もあります。
涼し気な印象の花に派手さはありませんが、花の少ない夏の時期に咲くので目に付きます。
花後に実る果実は球形で、熟すと黒く色付きます。

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撮影:2022年7月26日 京都府立植物園にて

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撮影:2022年8月25日 京都府立植物園にて


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撮影:2018年8月17日 京都・伏見区にて

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撮影:2022年11月21日 京都府立植物園にて

名称:ヤブラン(藪蘭)
科:キジカクシ科 ヤブラン属(リリオペ属)
園芸分類:草花
形態:常緑多年草
原産地(分布):日本、(東アジア)
品種名:
草丈/樹高:20~40cm
開花期:8~10月
花色:濃青紫~藤色,白
その他:


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ミソハギ(禊萩) [山野草]

ミソハギは日本各地の湿原や小川、用水路の縁などに見られるミソハギ科ミソハギ属の多年草です。茎はまっすぐに立ち、株元は少し木質化します。そして細い地下茎を伸ばして群生します。葉はふつう対になってつき、細長い卵形で小さく、濃い緑色です。
花期になると、真っ直ぐに伸ばした上部の茎の葉の付け根に、花径1~1.5㎝程度の濃いマゼンタピンクの花が、茎の先端に穂になって咲きます。花は4~6枚の花弁を持ち、 雄しべは12本あり、その内6本が長く、6本は短くなっています。
同属の近縁種にエゾミソハギがあり、ミソハギよりやや大型で同じような環境に自生しています。

ミソハギは盆花としてよく使われ、「ボンバナ(盆花)」「ショウリョウバナ(精霊花)」の別名を持ちます。
この花で周囲に水を撒く風習は現在でも各地に残っているようです。また、ミソハギは、お盆に作る精霊棚のごはんの横に配置されます。これは、お盆で供養する餓鬼は、のどが狭くごはんが食べられないことから、水とのどの渇きを抑える作用のあるミソハギを添えておくためとのことです。
お盆や祭り事に利用されることから、ハギに似ていて禊に使ったことに由来するとのことです。

禊(みそぎ):身に罪や穢(けが)れのある者、また神事に従事しようとする者が、川や海の水でからだを洗い清めること。

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撮影:2020年9月8日 京都府立植物園にて

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撮影:2018年8月6日 京都府立植物園にて

名称:ミソハギ(禊萩)
科:ミソハギ科 ミソハギ属
園芸分類:水生植物,草花,山野草
形態:多年草
原産地(分布):日本、朝鮮半島
品種名:
草丈/樹高:100~200cm
開花期:7~9月
花色:ピンク
その他:その他の名前:ミゾハギ、盆花(ぼんばな)、精霊花(しょうりょうばな)、水掛け草


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