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オオツクバネウツギ(大衝羽根空木) [落葉樹]

花は、新枝の先に普通2個ずつ付け、白色で、花冠は長さ2~3cmの漏斗状で細い花筒から急に鐘状に広がります。先はやや唇状で上唇は2裂、下唇は3裂です。
葉は単葉で対生で表面は緑色、裏面は帯白緑色、。葉縁は不整の鋸歯です。
大衝羽根空木という名前は、ツクバネウツギの仲間では花が一番大きく、蕚(がく)の形が衝羽根に似ていることからです。

類似種のツクバネウツギとの違いは、ツクバネウツギの方は蕚片5個がみな同じ大きさに対し、オオツクバネウツギは、蕚片5個のうち、1個が著しく小さいことで見分けます。

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撮影:2018年4月9日 京都府立植物園にて


◇オオツクバネウツギは、蕚片5個のうち、1個が著しく小さい
 とのことなのでその証です

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撮影:2018年4月16日 京都府立植物園にて

名称:オオツクバネウツギ(大衝羽根空木)
科:スイカズラ科 ツクバネウツギ属
園芸分類:
形態:落葉低木
原産地(分布):本州、四国、九州、日本固有
品種名:
草丈/樹高:1~3m
開花期:4~5月
花色:
その他:果実10~11月 痩果


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エンコウソウ(猿猴草) [水生生物]

山地の浅い水中や湿地に生育する多年草。
根茎は短く、基部から太くて長い白色の根を泥中に多数伸ばします。
リュウキンカと同じような形態ですが、茎が直立せず横に這って長さ約50cmになります。
花は、茎先が斜上し、花径3センチくらいの黄色い花をつけます。
花は普通は2輪ずつつき、普通は5枚ある花弁のように見えるものは萼片でです。
雄しべはたくさんあり、雌しべは5本です。
花のあと花茎から発根し、芽をつけ、越冬後に発芽します。
葉は、根際から生える葉は腎円形で、縁には粗いぎざぎざ(鋸歯)があり、葉には艶があり、葉のつけ根の部分は重ならず開いています。

「猿候」というのは手長猿ないし河童の別名でで、和名の由来は、地面を這う茎を手長猿の手に見立てたものだということです。

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撮影:2018年4月9日 京都府立植物園にて

名称:エンコウソウ(猿猴草)
科:キンポウゲ科 リュウキンカ属
園芸分類:
形態:多年草
原産地(分布):北海道、本州 ・ 千島、樺太
品種名:
草丈/樹高:50cm
開花期:5~6月
花色:黄色
その他:


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マルバアオダモ(丸葉青だも) [落葉樹]

この仲間は、通常少し標高の高い山地に自生しますが、このマルバアオダモは平地の里山にも自生しています。
春に、枝先に円錐状の花序を出し、白い花を多くつけます。
花冠が4全裂し、裂片は長さ7mmほどの細長い線形なので、全体としてはもやったような印象がある花序です。
葉は、対生(対になってつく)で、奇数羽状複葉(葉軸の左右に小葉を並べ軸の先に小葉が1枚で奇数)です。
小葉は通常1~2対です。小葉には鋸歯(葉の縁のギザギザ)がないか、あるいは鋸歯が不明瞭で見た目ではないように見えるのが特徴です。

名前の由来は、アオダモによく似ていて、葉の縁の鋸歯(葉の縁のギザギザ)がないか、ほとんど目立たないので、葉の縁が「丸い」の意味で「マルバ」となったようです。葉が丸いわけではないそうです。
「アオ」は、枝を切って水に浸けておくと殺菌性の強い樹液が浸み出して、水が藍色になることから「あお(青)」とのことです。

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撮影:2018年4月9日 京都府立植物園にて

◇蕾
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撮影:2019年3月26日 京都府立植物園にて

名称:マルバアオダモ(丸葉青だも)
科:モクセイ科 トネリコ属
園芸分類:
形態:落葉高木
原産地(分布):日本各地から朝鮮半島
品種名:
草丈/樹高:5~15m
開花期:4~5月(雌雄別株)
花色:白色
その他:


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ゼンマイ [シダ・コケ類]

各地の山野に普通に生える多年生シダ植物です。地中にある太い根茎から毎年春先に新葉を出します。葉は長さ 50~100cm、葉身は広い三角状卵形の2回羽状複葉になります。胞子葉はこれよりやや早く伸び、普通の葉と同様2回羽状複葉ですが、小羽片はほとんど脈だけから成り、そのまわりに多数の胞子嚢がついて穂のようになります。春、芽生えたばかりの先の巻いた若い葉は食用にします。

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撮影:2018年2月22日 京都府立植物園・「早春の草花展」にて

名称:ゼンマイ
科:ゼンマイ科 ゼンマイ属
園芸分類:
形態:多年生シダ植物
原産地(分布):北海道から沖縄まで、国外では樺太、朝鮮、中国からヒマラヤ
品種名:
草丈/樹高:50~100cm
開花期:
花色:
その他:


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セリバヤマブキソウ(芹葉山吹草) [山野草]

花がヤマブキに似るというヤマブキソウの仲間で、葉がセリのように細く切れ込むことから名付けられました。
ヤマブキソウはやや湿った明るい落葉樹林に見られる多年草で、低木のヤマブキに似た山吹色の花を咲かせます。イチリンソウやニリンソウと交じって、春に芽生え、夏から初秋には地上部が枯れて休眠します。
根元にある葉の間から高さ30cm前後の花茎を立て、先端に直径3~5cmの花を1~3輪つけます。花弁は通常4枚です。雌しべは細長く、花後にアブラナの実を細長くしたような形になります。

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撮影:2018年4月6日 京都府立植物園にて

名称:セリバヤマブキソウ(芹葉山吹草)
科:ケシ科 クサノオウ属
園芸分類:草花,山野草
形態:多年草
原産地(分布):日本列島(本州、四国、九州)
品種名:
草丈/樹高:30cm
開花期:4~5月
花色:黄色
その他:


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ブルビネラ・フロリバンダ [草花]

春の到来を告げる菜の花のような明るく華やかな黄色の花を咲かせ、早春の花材として、花束やフラワーアレンジに利用されるものが多くあります。光沢のある鮮やかな緑色の細長い葉が株元に密生し、すらりと伸びた様子は気品も感じます。
日本で広く普及している種は南アフリカケープ州原産のブルビネラ・フロリブンダで、日本には1970年代に入ってきました。
主な生育期は秋から春で、初夏には葉が枯れて秋まで休眠します。根は細いですが乾燥に強く、掘りあげた状態で貯蔵できるので、園芸では球根植物として扱うのが一般的です。
葉は線形で地際から10枚程度が放射状に伸ばします。主な開花期は春で、花茎を1mほど伸ばしてその先端に小さな花を穂状に数多く咲かせます。花色は黄色が一般的ですが、オレンジ色や白の花を咲かせるものもあります。明るい花色と小さな星形の花がかわいらしさを演出しています。

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撮影:2018年4月6日 京都府立植物園にて

名称:ブルビネラ・フロリバンダ
科:ユリ科 ブルビネラ属
園芸分類:草花
形態:多年草
原産地(分布):南アフリカ
品種名:
草丈/樹高:50~100cm
開花期:3月~4月
花色:黄,オレンジ,白
その他:


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ヤマフジ(山藤) [つる性]

近畿地方以西~九州の低山の林縁や明るい樹林内に生えます。
日本に自生する藤の仲間(フジ属)は、フジ(別名ノダフジ)と近畿以西に自生するヤマフジの二種で、ともに日本特産です。
落葉のツル性の木本で長いツルで巻きついて高い木によじ登ります。蔓は上から見て左巻です。「フジ(ノダフジ)」では右巻です。
春に花を房のように(総状花序)に下垂させて多くの花をつけます。
花はマメ科特有の蝶型花で、花房の基部から順に咲いていくフジとは異なり、ヤマフジでは花房の花はほぼ同時に開花するのが特徴です。
花房は長さ20cmほどとフジよりも短いのも特徴です。
果実はインゲン豆のように細長く長さ10~20cm程度です。
葉は、奇数羽状複葉(葉軸に沿って左右に小葉を並べ先端に1枚の小葉をつける)で、小葉は長さ4~8cm前後の楕円形で葉先は三角形状で全縁(葉の縁にギザギザがない)です。

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撮影:2018年4月12日 京都府立植物園にて

名称:ヤマフジ(山藤)
科:マメ科 フジ属
園芸分類:
形態:つる性落葉木本
原産地(分布):日本
品種名:
草丈/樹高:
開花期:4~5月
花色:白色
その他:


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アオコウツギ(青小空木) [落葉樹]

今年の枝の先に円錐花序を出し、径6~8mm程度で白色の5弁花つけます。花後には3.5mm程度の蒴菓をつけます。
葉は対生し、葉形は長楕円状披針形で、先は尖り、縁に細鋸歯があります。
和名は、葉色の緑が濃く小型のウツギの意からのようです。

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撮影:2021年4月24日 京都府立植物園にて

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撮影:2018年4月13日 京都府立植物園にて

名称:アオコウツギ(青小空木)
科:アジサイ科 ウツギ属
園芸分類:
形態:落葉低木
原産地(分布):日本
品種名:
草丈/樹高:1~1.5m
開花期:5~6月
花色:白色
その他:


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オドリコソウ(踊子草) [山野草]

北海道~九州の山野や道端の半日陰に群生します。高さ30~50cm。茎はやわらかく、節に長い毛がり、葉は対生し、長さ5~10cmの卵状三角形~広卵形で先端はとがります。縁にあらい鋸歯があり、網目状の脈が目立つちます。上部の葉腋に白色~淡紅紫色の唇形花を密に輪生させます。花冠は長さ3~4cmで、上唇はかぶと状、下唇は3裂です。側裂片は小さく、中央の裂片は大きく前に突き出し、浅く2裂です。
若葉は食用になり、根は薬用になようです。
花の形が笠をかぶった踊子に似ているところからの命名されたとのことです。


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撮影:2022年4月14日 京都府立植物園にて

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撮影:2018年4月13日 京都府立植物園にて

名称:オドリコソウ(踊子草)
科:シソ科 オドリコソウ属
園芸分類:
形態:多年草
原産地(分布):北海道~九州
品種名:
草丈/樹高:30~50cm
開花期:3~6月
花色:白色~淡紅紫色
その他:


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アルプスオトメ (アルプス乙女) [果樹]

「アルプス乙女」は直径5cm前後のミニりんごです。重さが30~50gくらいと小さく、果皮は真っ赤で軸はやや長くて、とてもかわいらしい姿をしています。
「ふじ」と「紅玉」を混植した長野県の農園で偶発実生として育成され、1968年(昭和43年)に命名されたそうです。当初はふじと紅玉が親に関係していると思われていましたが、のちの遺伝子解析によって、親の掛け合わせは「ふじ」×「ヒメリンゴ」の可能性が高いことがわかりましたと解説がありました。
果肉はやや硬いですが、糖度が高く酸味も適当で、そのまま生食されたり、屋台のりんご飴の原料に使われたりします。

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撮影:2018年4月10日 京都府立植物園にて

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撮影:2018年4月6日 京都府立植物園にて

名称:アルプスオトメ (アルプス乙女)
科:バラ科 リンゴ属
園芸分類:
形態:落葉高木
原産地(分布):園芸種
品種名:
草丈/樹高:
開花期:4月
花色:微かにピンクを残した白
その他:収穫は10月下旬


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