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ボタンネコノメソウ(牡丹猫の目草) [山野草]

本州(岐阜県以西の日本海側)の谷間の湿地に生えます。
根出葉は花時に生存し、ほぼ円形で短い葉柄があり、幅15~30mm、脈は白く目立ちます。花茎は直立し高さ5~25cm、通常紅色を帯びほとんど毛はありません。苞葉は卵形~長楕円形、花時には一部黄色となります。萼裂片4個は直立して暗赤褐色です。雄しべは8個では萼片より短く、葯は暗紅紫色。花期は4~5月となります。

ボタンネコノメソウ-1(20190325).jpg ボタンネコノメソウ-2(20190325).jpg ボタンネコノメソウ-3(20190325).jpg
撮影:2019年3月25日 京都府立植物園にて

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撮影:2019年3月29日 京都府立植物園にて

名称:ボタンネコノメソウ(牡丹猫の目草)
科:ユキノシタ科 ネコノメソウ属
園芸分類:
形態:多年草
原産地(分布):岐阜以西の日本海側の沢沿いのやや湿った草地
品種名:
草丈/樹高:5~25cm
開花期:4~5月
花色:黄色
その他:


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ハルトラノオ(春虎の尾) [山野草]

山地や雑木林などに生える多年草で、根生葉は卵形または楕円形で長い柄となります。
花期は4~5月で、茎の先端に長さ15~35mmの花序をつけます。花弁はなく、花弁状の萼が5深裂し、白色で、長さは2~3mmです。萼より長い雄蘂が8個あり、糸状の花柱が3個です。
春、トラノオに似た花をつけるということからハルトラノオ、また、春早く咲くので、イロハ47文字の最初の文字をとり「イロハソウ」の別名もあります。

ハルトラノオ-1(20190325).jpg ハルトラノオ-2(20190325).jpg ハルトラノオ-11(20190327).jpg ハルトラノオ-12(20190327).jpg ハルトラノオ-13(20190327).jpg
撮影:2019年3月25日 京都府立植物園にて

ハルトラノオ-6(20190326).jpg ハルトラノオ-7(20190326).jpg
撮影:2019年3月26日 京都府立植物園にて

名称:ハルトラノオ(春虎の尾)
科:タデ科 イブキトラノオ属
園芸分類:野に咲く花
形態:多年草
原産地(分布):日本固有種。本州の福島県以西、四国、九州に分布
品種名:
草丈/樹高:10~25cm
開花期:4~5月
花色:白色
その他:


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キンギョバツバキ(金魚葉椿) [花木]

一種の帯化現象により、先端が三つほどに分かれるツバキの葉を「錦魚葉(きんぎょば)」と呼んでいます。‘キンギョバツバキ(金魚葉椿)’はその代表です。
 「金魚葉椿(キンギョバツバキ)」の花は、桃紅色の一重、筒~平開咲きで、花の大きさは中輪。花期は3~4月となります。花はごく平凡で、取り上げるほどのことはありませんが、葉に特徴があり、葉の先端が3~5つほどに分かれていて、金魚の尾びれのように変化しているところが特徴です。
名前の由来は、言われなくともわかるようなキンギョの尾のような形の葉の形からきています。
実は、この「金魚葉椿(キンギョバツバキ)」を、昨年の春に植物園で見かけて、すでに花が終わっていましたので、来年こそはと心に決めて撮影の機会を待っていたものです。
今年は花の数が少ないことと、高いところにしか咲いていないことからあきらめかけていたのですが、何とか撮影の機会に恵まれました。

キンギョバツバキ-2(20190322).jpg キンギョバツバキ-3(20190322).jpg キンギョバツバキ-4(20190322).jpg キンギョバツバキ-5(20190322).jpg キンギョバツバキ-6(20190322).jpg キンギョバツバキ-7(20190322).jpg キンギョバツバキ-1(20190322).jpg
撮影:2019年3月22日 京都府立植物園にて

キンギョバツバキ-11(20210117).jpg キンギョバツバキ-12(20210117).jpg
撮影:2021年1月17日 京都府立植物園にて

名称:キンギョバツバキ(金魚葉椿)
科:ツバキ科 ツバキ属
園芸分類:花木
形態:常緑樹
原産地(分布):園芸品種
品種名:
草丈/樹高:
開花期:3~4月
花色:桃紅色
その他:キンギョの尾のような形の葉が特徴


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マメザクラ(豆桜) [花木]

桜の野生種の一つ。富士山近辺やその山麓、箱根近辺等に自生しており、フジザクラやハコネザクラとも呼ばれます。マメ(豆)の名が表すように、この種は樹高が大きくならず、花も小さいのが特徴です。
花の時期は3月下旬から5月上旬で、花弁は五枚一重で色は白から薄紅色。花は1cmから2cmと小ぶりです。他種と違い花を下に向けて開かせます。

樹木としてはさして大きくならず、大きいものでも10m程度であり、樹高1m程でも花をつけるようになります。この特徴は栄養や気候から生育の難しく大きく成長できない亜高山帯でも子孫を残せるように変化したものだと考えられているそうです。
葉は広い楕円形で葉の端の鋸上の部分は切込みが深い(欠刻状重鋸葉)。実は赤黒く熟します。


マメザクラ-1(20190323).jpg マメザクラ-2(20190323).jpg マメザクラ-3(20190323).jpg マメザクラ-4(20190323).jpg マメザクラ-5(20190323).jpg
撮影:2019年3月23日 京都府立植物園にて

名称:マメザクラ(豆桜)
科:バラ科 サクラ属
園芸分類:花木
形態:落葉樹
原産地(分布):富士や箱根を中心に本州の中部
品種名:
草丈/樹高:
開花期:3~5月
花色:薄紅色
その他:


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イカリソウ(錨草、碇草) [草花]

イカリソウとその仲間には、特異な形の花だけでなく、葉にも独自の美しさがあります。主に平地から亜高山帯の落葉広葉樹の森林で見られますが、種類によっては草深い草原や石垣に生えることもあります。
イカリソウは高さ30~50cm、細い茎が株立ちになります。花はふつう赤紫色です。長い距(きょ)が突き出した花は、細い花茎の先に短い穂になって咲き、下に垂れます。花茎は葉群の上に出るものと、下になるものがあり、個体差や地域差が見られます。
葉はカサカサとした紙質で裏面に毛があります。別名で「三枝九葉草」というとおり、葉は3つに枝分かれした先に3枚ずつつけます。

イカリソウの名前の由来は、船の錨(いかり)に似た淡紫色をした花をつけることからです。

距(きょ)とは、
「距」とはもともとニワトリの蹴爪(けづめ)のことですが、植物では花の後ろに突き出した中空の角状のものをいいます。花弁や萼が変化したもの。

イカリソウ-1(20190226).jpg イカリソウ-2(20190226).jpg イカリソウ-3(20190226).jpg イカリソウ-4(20190226).jpg イカリソウ-5(20190226).jpg
撮影:2019年2月26日 京都府立植物園にて

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撮影:2018年4月2日 京都府立植物園にて

名称:イカリソウ(錨草、碇草)
科:メギ科 イカリソウ属
園芸分類:草花
形態:多年草
原産地(分布):日本(主に中部地方以北の本州)
品種名:
草丈/樹高:30~50cm
開花期:4~5月
花色:白,ピンク,赤紫,黄
その他:


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ヤマネコノメソウ(山猫の目草) [山野草]

ふつう日陰~半日陰の林縁や林床に生える多年草。盛夏には半日陰となるような水田の畦、用水路脇にもよく見られます。
根生葉には長い柄があり、葉身は腎円形で、幅15~25mm、浅い鋸歯があります。葉柄には軟毛が生え、ときに葉身にも軟毛が散生します。
花茎は高さ5~15cmで、斜上または直立し、1~2枚の少数の葉を互生です。花茎、葉柄ともに軟毛があります。
花は淡緑色、花弁はなく、萼片は扁円形で開出し、長さ約1mm。雄蕊はふつう4、または8個で、ごく短いです。
花後、開出していた萼片は立ちあがり、萼片につつまれて2個の突起を左右に張り出した果実をつけます。
果実は熟すと洋杯状に裂開し、下半に多数の種子をつけます。

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撮影:2022年4月20日 京都府立植物園にて

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撮影:2019年3月12日 京都府立植物園にて

名称:ヤマネコノメソウ(山猫の目草)
科:ユキノシタ科 ネコノメソウ属
園芸分類:
形態:多年生草本
原産地(分布):北海道の西南部から九州ほか、国外でも朝鮮、中国東北地方
品種名:
草丈/樹高:5~15cm
開花期:3~4月
花色:淡緑色
その他:


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スズシロソウ(蘿蔔草) [山野草]

 スズシロソウは近畿以西の本州から琉球に分布する多年草です。急傾斜地や崖などに生育します。葉は長さ1.5~20cmと変異が大きく、冬から春は数センチ程度です。葉には茎と共に星状毛があり、荒い鋸歯があります。花は2月末から5月頃まで咲きます。花弁は長さ7~10mmで、雄しべは6本。花と同時に根元から匍匐枝を出し、広がって群落を形成します。定着しにくい急傾斜地で確実に子孫を残すための戦略と考えられます。
花がダイコン(蘿蔔)の花に似ているためスズシロ草というようです。

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撮影:2022年3月25日 京都府立植物園にて

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撮影:2019年3月14日 京都府立植物園にて

名称:スズシロソウ(蘿蔔草)
科:アブラナ科 ヤマハタザオ属
園芸分類:野に咲く花
形態:多年草
原産地(分布):近畿以西の本州から琉球
品種名:
草丈/樹高:10~25cm
開花期:2~5月
花色:白色
その他:


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ハナナ(花菜) [野菜]

「菜の花」と分類される植物は存在せず、アブラナ・西洋アブラナを差す総称で、大きく分けると「花菜(ハナナ)」と「油菜(アブラナ)」に分類できます。「菜の花」はアブラナ科 アブラナ属の総称を意味します。

 撮影したものの品種名は「京都伏見寒咲」と呼ばれるものです。
花菜(ハナナ)は春を代表する花のひとつで、観賞用や食用として古くから利用されています。
本品種は早咲き系で分枝性に優れており、より多くの蕾を摘んで野菜と利用することができる他、休耕田などでは観賞用として栽培されることもあります。
「花菜(ハナナ)」は「ちりめん白菜」を改良したもので、葉に縮みがあり、観賞用と食用があります。

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撮影:2019年3月12日 京都府立植物園にて

名称:ハナナ(花菜)
科:アブラナ科 アブラナ属
園芸分類:
形態:一年草
原産地(分布):原種は、西アジアから北ヨーロッパ
品種名:
草丈/樹高:50~80cm
開花期:2~3月
花色:黄色
その他:別読み: 花菜・ナノハナ(菜の花)・ナバナ


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ヤマウグイスカグラ(山鶯神楽) [花木]

北海道南部~九州の山野の日当たりのよいところ普通に生えます。 葉や葉柄、花、花柄などに毛が散生する以外は、ウグイスカグラと同一とのことです。分布域もウグイスカグラと同じで、中間型もあるので、分ける必要はないという見解もあるようです。

ウグイスカグラはふつう全体無毛で、ヤマウグイスカグラは枝、葉、花に毛があり、ミヤマウグイスカグラは腺毛がある。

ウグイスカグラを参照してください。

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撮影:2022年3月30日 京都府立植物園にて

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撮影:2019年3月18日 京都府立植物園にて

名称:ヤマウグイスカグラ(山鶯神楽)
科:スイカズラ科 スイカズラ属
園芸分類:
形態:落葉低木
原産地(分布):北海道南部~九州
品種名:
草丈/樹高:2m
開花期:4~5月
花色:淡紅色
その他:


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ミヤマカタバミ(深山片喰) [山野草]

山地の林の下に生えます。太い根茎をもちますが分岐はしません。柄の長い3つの小葉をもつ葉を根生させます。小葉の先端は切形になり、中央が凹みます。葉柄や葉の裏面、花茎や萼、苞には細かい軟毛が密に生えます。3~4月頃に白い5枚の花弁の花を咲かせます。花の直径は3~4cmで、白い花弁に紫色の筋があるものもあります。雄しべは10個ありますが、そのうち5個は短い。雌しべの柱頭は5裂します。花期が過ぎると閉鎖花をつけます。花の後には、長さ約2cmの蒴果を作り、中に白い外皮に包まれた種子を作ります。種子が熟すと蒴果からはじき出されます。

ミヤマカタバミの和名「深山片喰(深山傍食)」は、深山に自生する植物であることや、葉の隅が食べられたように欠けているという特徴や、夜になると葉が折れたように閉じる生態から「葉が半分食べられてように見える」ため付けられたと言われています。

カタバミ類とクローバーはよく間違えられますが、クローバーはマメ科の全く別の植物です。とてもよく似ているのですが、よく見るとクローバーは葉の形が丸く、内側に丸く白い線が入っているのでわかります。


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撮影:2022年3月17日 京都府立植物園にて

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撮影:2020年3月9日 京都府立植物園にて

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撮影:2019年4月25日 京都府立植物園にて

名称:ミヤマカタバミ(深山片喰)
科:カタバミ科 カタバミ属
園芸分類:山野草
形態:多年草
原産地(分布):本州、四国、九州、ヒマラヤ
品種名:
草丈/樹高:6~10cm
開花期:3~4月
花色:白色
その他:


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