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ミヤマカタバミ(深山片喰) [山野草]

山地の林の下に生えます。太い根茎をもちますが分岐はしません。柄の長い3つの小葉をもつ葉を根生させます。小葉の先端は切形になり、中央が凹みます。葉柄や葉の裏面、花茎や萼、苞には細かい軟毛が密に生えます。3~4月頃に白い5枚の花弁の花を咲かせます。花の直径は3~4cmで、白い花弁に紫色の筋があるものもあります。雄しべは10個ありますが、そのうち5個は短い。雌しべの柱頭は5裂します。花期が過ぎると閉鎖花をつけます。花の後には、長さ約2cmの蒴果を作り、中に白い外皮に包まれた種子を作ります。種子が熟すと蒴果からはじき出されます。

ミヤマカタバミの和名「深山片喰(深山傍食)」は、深山に自生する植物であることや、葉の隅が食べられたように欠けているという特徴や、夜になると葉が折れたように閉じる生態から「葉が半分食べられてように見える」ため付けられたと言われています。

カタバミ類とクローバーはよく間違えられますが、クローバーはマメ科の全く別の植物です。とてもよく似ているのですが、よく見るとクローバーは葉の形が丸く、内側に丸く白い線が入っているのでわかります。


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撮影:2022年3月17日 京都府立植物園にて

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撮影:2020年3月9日 京都府立植物園にて

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撮影:2019年4月25日 京都府立植物園にて

名称:ミヤマカタバミ(深山片喰)
科:カタバミ科 カタバミ属
園芸分類:山野草
形態:多年草
原産地(分布):本州、四国、九州、ヒマラヤ
品種名:
草丈/樹高:6~10cm
開花期:3~4月
花色:白色
その他:


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クロキ(黒木) [常緑樹]

常緑小高木。日本の固有種で、南関東地方以西の比較的暖かい海岸付近に分布します。和名の由来は「黒木」ですが、樹皮が黒褐色であるよりも白っぽいものが多い。私が撮影した木も黒木というよりも白っぽい幹に見えました。
花期は3~4月ごろ。前年枝の葉腋にきわめて短い穂状花序をだし、白い小さな花をつけます。花は香りがよいとのことです。花にはほとんど柄がなく、花序の軸も短いので、葉腋に花が密集してつきます。花冠は直径8mmほど、5深裂し、雄しべは多数あり、花冠よりも長く、よく目立ちます。雌しべは1個で、花柱は細長く、柱頭は頭状。萼は5裂し、萼片は卵円形となります。秋ごろに黒い果実が実ります。果実は核果。


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撮影:2019年3月12日 京都府立植物園にて

名称:クロキ(黒木)
科:ハイノキ科 ハイノキ属
園芸分類:樹に咲く花
形態:常緑小高木
原産地(分布):本州(中国地方)~九州
品種名:
草丈/樹高:10m
開花期:3~4月
花色:白色
その他:果実成熟期:10~11月


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