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ツクバネウツギ(衝羽根空木) [花木]

 ツクバネウツギは関東以西に分布する落葉の低木。樹高は2mになり、密に分枝する。若い枝にはわずかに毛があり、しばしば赤みを帯びる。葉は対生で、葉身は広卵形から長楕円状卵形となります。縁にはあらく不規則な鋸歯があり、葉の両面には短い毛が生えますが、表面には生えない場合もあるようです。
花期は4~6月。枝の先端から共通花柄を出し、5個の同じ長さの萼片をつけ、ふつう白色の2花をつけます。花冠は二唇状の鐘状漏斗形で、雄蕊は4本。
果期は9~11月で、果実は線形の痩果になります。果実には、顎片が残り、顎片がプロペラの役割をして、果実は風に乗って散布されます。
和名は、果実がプロペラ状の萼片をつけ、羽根突きの「衝羽根」に似ること、枝の様子がウツギに似ていることに由来します。
ウツギは茎の中心部がうつろであるという意味ですが、本種の茎の中心部には穴がありません。
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◇果実は線形(棒状)で、先端に5片の萼が残る。
 写真のような状態を衝く羽根(ツクバネ)に見立てたもの
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撮影:2020年9月16日 京都府立植物園にて

名称:ツクバネウツギ(衝羽根空木)
科:スイカズラ科 ツクバネウツギ属
園芸分類:花木
形態:落葉低木
原産地(分布):本州、四国、九州
品種名:
草丈/樹高:2m
開花期:4~6月
花色:白色、黄白色
その他:



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アキノノゲシ(秋の野芥子) [山野草]

日本全土の日当たりのよい荒れ地や草地などに生え、高さ0.6~2mの一年草または越年草。
葉には根出葉と茎に互生する葉があり、根出葉は開花時には枯れています。
茎葉は長さ10~25cmで羽状に不規則に切れ込み、茎葉を傷つけると白い乳液が出ます。全体に無毛です。
頭花は白~淡い黄色で、茎先に円錐状につき、上向きに咲き、昼間開き、夕方にはしぼみます。
頭花は21~27個の舌状花のみからなり、花の裏側は紫色を帯びます。
総苞は円柱形で、果実が成熟すると下部がふくれます。

名前の由来は、ノゲシは葉の形がケシの仲間に似ているいる事で、そして春から夏に咲くノゲシ(野芥子)に似て秋に咲くから秋の野芥子。


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撮影:2020年10月11日 京都市伏見区にて

名称:アキノノゲシ(秋の野芥子)
科:キク科 アキノノゲシ属
園芸分類:野に咲く花
形態:一年草、越年草
原産地(分布):日本、朝鮮、中国、台湾、東南アジア、南千島
品種名:
草丈/樹高:60~200㎝
開花期:9~11月
花色:白~淡い黄色
その他:


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ピレオギク(ぴれお菊) [山野草]

北海道の日本海側からサハリンの海岸に分布する イワギク の近縁種。
草丈は低く、葉は羽状深裂します。
夏に、花茎を伸ばし茎頂に頭花を咲かせます。頭花は舌状花は淡紅色或いは白、筒状花は黄色です。
花後の種が痩果(そうか)となります。
冬の季節風がまともに吹きつける岩場は脆く傾斜も急で、大きな木は見られず背の低い草が生えている、そんな場所に生えているのが、葉の切れ込みが大きく、厚くてツヤがあるのがこの花で、広義のイワギクに含まれるとする考え方と、海岸に生え、葉が厚くいことから別種とする考え方があります。
絶滅危惧Ⅱ類(VU)に指定されています。

ピレオの名前は樺太(サハリン)のピレオ(鰭尾)の地名にちなみます。

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撮影:2020年10月28日 京都府立植物園にて

名称:ピレオギク(ぴれお菊)
科:キク科 キク属
園芸分類:野に咲く花
形態:多年草
原産地(分布):北海道~サハリン原産
品種名:
草丈/樹高:10~50cm
開花期:8~9月
花色:白色
その他:別名 エゾノソナレギク(蝦夷の磯馴菊)、チシマソナレギク(千島磯馴菊)


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サトウカエデ(砂糖楓) [落葉樹]

北アメリカ原産。葉も日本の在来種のカエデと比べるとかなり大ぶりで、特徴ある形状をしています。
カナダを代表する木とされ、同国では国旗にこのサトウカエデの葉がデザインされているほか、メイプルリーフ金貨などの硬貨のデザインにも取り入れられています。
他のカエデ同様に春には黄緑色の小花を咲かせ、初秋には鞘状の種子が実る。
葉はカジカエデに似ており、3~5に裂け、長さ7~15cmの大型になります。秋には写真のとおり黄色や赤に色付きます。
樹液を煮詰めたものをメープルシロップとして利用。また、樹木はその堅牢性から、家具などに利用されます。

国産のイタヤカエデなどをカエデ材と呼ぶのに対し北米から輸入したサトウカエデはメープル材と呼ぶ事が多い。

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撮影:2020年11月5日 京都府立植物園にて

名称:サトウカエデ(砂糖楓)
科:ムクロジ科 カエデ属
園芸分類:
形態:落葉高木
原産地(分布):北アメリカ原産
品種名:
草丈/樹高:30~40m
開花期:春
花色:黄緑色
その他:


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ハナシュクシャ(花縮紗) [草花]

インド~マレーシア原産。わが国へは江戸時代に渡来。
短日植物で、夕方になると香りのよい白い花を開きます。 花の仕組みも独特で、花被片は6枚ありますが、外花被3枚は合着して花のつけ根にあります。 内花被3枚はつけ根は合着し、先が3つに分かれています。 もう1枚、唇形の花びらですが、これは雄しべが花びらの形になっています。 また、飛び出している蘂(しべ)は、雄しべと雌しべが1つになったものです。
葉は長い楕円形で、互い違いに生える(互生)。花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)となります。
薬用のほか、花の精油から香水をつくられます。
めったに結実しないようです。

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撮影:2020年10月1日 京都府立植物園にて

◇「めったに結実しない」その結実に遭遇でした
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撮影:2020年12月10日 京都府立植物園にて

名称:ハナシュクシャ(花縮紗)
科: ショウガ科 ハナシュクシャ属
園芸分類:
形態:多年草
原産地(分布):インド(シッキム)、ネパール、ブータン~東南アジア、中国南部、台湾
品種名:
草丈/樹高:1~2m
開花期:8~10月
花色:白色
その他:


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ベニシタン(紅紫檀) [花木]

中国原産。枝は横に広がり、刺はありません。葉は長さ5~15mmの倒卵形で、厚くて光沢があります。花期は5~6月で花は直径約6mm、白色または紅色を帯び、枝の基部に並ぶようにつきます。花弁は平開せず、開花してもかろうじて虫が出入りできるくらいなので実と間違うこともあります。
果実は直径5mmほどの球形で、秋に紅色に熟します。小さく目立ちませんが、花の数だけ結実する実成りのいい樹種です。

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撮影:2022年5月13日 京都府立植物園にて

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撮影:2020年10月24日 京都府立植物園にて

名称:ベニシタン(紅紫檀)
科:バラ科 シャリントウ属
園芸分類:樹に咲く花
形態:半常緑低木
原産地(分布):中国
品種名:
草丈/樹高:100cm
開花期:5~6月
花色:白色または紅色
その他:


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ヤクシマススキ(屋久島ススキ) [山野草]

ヤクシマススキは、九州の屋久島の高地に自生する多年草。
 本種は、「ススキ」の変種のイトススキの仲間で、ふつうのススキより葉が、細くやせ地に生え、 小形の系統です。

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撮影:2020年10月28日 京都府立植物園にて

名称:ヤクシマススキ(屋久島ススキ)
科:イネ科 ススキ属
園芸分類:山野草
形態:多年草
原産地(分布):九州の屋久島
品種名:
草丈/樹高:40~100cm
開花期:8~9月
花色:
その他:


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コセンダングサ(小栴檀草) [山野草]

 コセンダングサは世界の暖帯から熱帯にかけて広く分布する帰化植物。現在では関東地方以西の荒れ地や河原にしばしば群生してよく見かけます。葉は下部では対生、上部では互生。
頭花は、筒状花のみからなり、通常舌状花はありません。「そう果」は細長く7~15 mmで先端には2~4本の逆棘のある芒があり、これが動物の毛などにからまって、種子を散布し、分布を拡大します。
ひっつき虫と呼ばれる一種ですね。
 最近は、アメリカセンダングサに代わって最も多いセンダングサ属植物になっているそうです。

和名はセンダングサより小さい意味ですが実際は変わりません。

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撮影:2020年9月16日 京都市伏見区にて

名称:コセンダングサ(小栴檀草)
科:キク科 センダングサ属
園芸分類:野に咲く花
形態:1年草
原産地(分布):熱帯地方原産
品種名:
草丈/樹高:50~100cm
開花期:9~11月
花色:黄色
その他:


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タンゴグミ(丹後茱萸) [落葉樹]

京都府北部に位置する大江山の蛇紋岩地帯にだけ見出され、個体数も少なく、絶滅が危惧され、環境省カテゴリーでは絶滅危惧ⅠA類(CR)とされています。
コウヤグミにやや近い形質。葉の上面に秋まで残る鱗片に密生、下面は赤褐色の鱗片が散生。
花は、5~6月頃に葉腋に2~3花、果実は7~8月頃に広楕円形、長さ約1cm程度を実らせ完熟すると渋みはありません。

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撮影:2020年10月29日 京都府立植物園にて

名称:タンゴグミ(丹後茱萸)
科:グミ科 グミ属
園芸分類:種子植物
形態:落葉低木
原産地(分布):日本(京都府:丹後地方)
品種名:
草丈/樹高:
開花期:5~6月頃
花色:淡い黄色
その他:


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サボンソウ [草本]

ヨーロッパから中央アジア原産で園芸品として栽培。その後、人里近くの原野、道端等に野生化。
サボンソウは、多年草の草本(そうほん)で、草丈は50~60cmになります。
根茎は太く、よく分岐して横にのび、表面の色は赤褐色、中は白色をしています。
茎は数本、根茎から真っ直ぐ、あるいは斜めにのびます。節があって、節の部分が膨らんでいます。
葉は対生、形は長楕円披針形で、先は尖っています。葉縁は全縁、葉の質は柔らかで、3本の葉脈が縦に走っています。
茎の先に集散花序を出し、淡い桃色~白色の花をつけます。
花冠は放射状に5裂して、平らに開き、裂片の先がへこみ、花には香りがあり、夜に強く香ります。
果実は蒴果です。
葉に配糖体サポナリンを含み、水に浸してもんで天然の石鹸として利用されました。
根にはサポニンを含み、葉や根茎は薬用にされます。
日本には明治初年に渡来しました。

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撮影:2023年6月15日 京都府立植物園にて

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撮影:2020年10月30日 京都府立植物園にて

名称:サボンソウ
科: ナデシコ科 サボンソウ属
園芸分類:草本
形態:多年草
原産地(分布):ヨーロッパから中央アジア原産
品種名:
草丈/樹高:50~60cm
開花期:5~9月
花色:淡紅色
その他:別名 シャボンソウ、セッケンソウ(石鹸草)


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