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マイヅルテンナンショウ(舞鶴天南星) [山野草]

 マイヅルテンナンショウは地下に球状の地下茎をもつサトイモ科の多年草です。テンナンショウの仲間は筒形の仏炎苞に肉穂という奇妙な花をつけますが、肉穂の先が付属体となり、仏炎苞の外に伸び出すという一層変わった花をつけるのは、本種やウラシマソウなど数種類しかありません。
 その中でも本種は、本州と九州地方のごく限られた湿った場所に成育する珍しい種類で、関東地方では数ヶ所産地が知られているだけのようです。
「舞鶴天南星(マイヅルテンナンショウ)」は葉の形が羽を広げた鶴の様に見えることからつけられた名で、花茎を取り囲むように広がる大きな葉が何とも優雅ですよね。この羽のような葉は暗い場所では水平に大きく広がり、明るい場所では羽を高く持ち上げたような形に広がるとのことです。

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葉の形が羽を広げた鶴の様に見えますよね!
命名者の想像力がすごいと感心させられました。
撮影:2019年5月20日 京都府立植物園にて

名称:マイヅルテンナンショウ(舞鶴天南星)
科:サトイモ科 テンナンショウ属
園芸分類:
形態:多年草
原産地(分布):本州、四国、九州、朝鮮半島南部、中国大陸
品種名:
草丈/樹高:40~80cm
開花期:5~6月
花色:
その他:環境省カテゴリー 絶滅危惧Ⅱ類(VU)


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