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タチバナ(橘) [果樹]

タチバナは、わが国では数少ないミカン科の自生種となります。
枝は緑色で密に生え、若い幹には棘があります。 葉は、濃い緑色の楕円状披針形で、全縁で互生し、葉柄には翼がありません。5~6月に白色の5弁花をつけます。果実はやや平たい球形の液果で、 10~11月に黄色に熟します。
みかんみたいな実で、直径3cmほど。酸味が強く生食用には向かないため、マーマレードなどの加工品にされることがあります。

 タチバナの名前の由来は、天皇の命によりこの木を持ち帰った田道間守(たぢまもり)にちなんだ名、とされています。
別名はヤマトタチバナ、ニッポンタチバナとも言われます。
 このタチバナは、京都御所の紫宸殿の正面の階段の右側(階段から見て)に橘の木がありますが、それと同じ種類となります(銘板にそんな記載がありました)。左側には桜があり左近桜、右近橘と相対して有名ですね。
ここに橘が植えられた理由は、平安京遷都以前からこの場所が橘姓の太夫宅で、橘の木が植えたあったためとされます。橘姓の太夫ではなく聖徳太子の側近で、秦河勝という渡来人の宅地であったとする説もあるようですが。いずれにしろ橘が非時香実(常に香りのある実)として、不老長寿のめでたい樹とされたために受け継がれ、現代の京都御所にも植えられているとのことです。


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撮影:2018年5月16日 京都府立植物園にて

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撮影:2019年12月25日 京都府立植物園にて

名称:タチバナ(橘)
科:ミカン科 ミカン属
園芸分類:
形態:常緑低木
原産地(分布):日本(静岡県以西の太平洋側、四国、九州)、台湾
品種名:
草丈/樹高:2~4m
開花期:5~6月
花色:白色
その他:別名はヤマトタチバナ、ニッポンタチバナ。


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