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ハハコグサ(母子草) [山野草]

日本全土の道端や畑などに普通に見られます。古代に朝鮮半島を経て入ってきたと考えられています。
全体に綿毛におおわれ、白っぽく見えます。根生葉は花のころは枯れます。茎の先は短く枝分かれし、枝先に黄色の小さな頭花を多数つけます。両性花のまわりに細い雌花があり、花柱は花冠より短い。総苞は球状鐘形。総苞片は乾膜質で淡黄色。そう果は長楕円形となります。
春の七草の一つ御形(ゴギョウ)はこの花のことです。
若い葉や茎は食べられ、今の草餅の材料は蓬(ヨモギ)ですが、以前は母子草(ハハコグサ)が使われていたということです。

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撮影:2018年3月7日 京都府立植物園にて

名称:ハハコグサ(母子草)
科:キク科 ハハコグサ属
園芸分類:野に咲く花
形態:多年草
原産地(分布):日本各地。海外では、東アジアからインドにかけて分布。
品種名:
草丈/樹高:10~30cm
開花期:4~6月
花色:黄色
その他:


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ツチグリ(土栗) [菌類]

ツチグリはとてもユニークな形状をしており、幼菌時は土に少し埋もれ、大きさは2~4cmほどで形は球型、白色~灰褐色をしています。
成長するとヒトデのような形に外皮が開き、6~10つほどに分かれ、特徴的な形になります。
開いた外皮は硬くて厚みがあり、表面には地面にできるひび割れのような模様がでます。また、湿気を帯びると開きやすいと言われています。空中湿度を感じ取って開くので「きのこの晴雨計」とも言うそうです。
成長したツチグリの中心部分にある球型のグレバ(胞子が放出される部分)は微毛状の薄い膜で覆われており、色は褐色~濃褐色。
成熟すると頂上の中心部分に穴が開き、そこから胞子を放出します。
炒ると美味しいとされていますが、一般的にはあまり食べる事はないようです。

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撮影:2019年1月29日 京都府立植物園にて

名称:ツチグリ(土栗)
科:ツチグリ科 ツチグリ属
園芸分類:きのこ
形態:菌類
原産地(分布):日本全国に分布する在来種
品種名:
草丈/樹高:
開花期:
花色:
その他:


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アスナロ(翌檜) [常緑樹]

アスナロとは、ヒノキ科アスナロ属の常緑針葉樹の植物です。 普段目にするアスナロの大きさは大体5m前後が一般的で、手入れをせず自然のままに生長させると約10m程にもなる大きな樹になります。 アスナロはヒノキ科ではありますが、檜よりも材質は低いとされてきました。その為、「明日には檜になろう」と言う決意と侮蔑を含めた呼び方をされ、「明日檜」「翌檜」のような書き方をされてきました。 しかし、近年では檜に含まれる「ヒノキチオール」がアスナロの方が豊富に含まれていると証明され、檜と共にアスナロも需要が出てきています。
雌雄同株で、花は小さく葉先に1つ付け、暗茶色ないし褐色です。5月ごろに開花し、細枝の端に単生です。雄花は畏楕円形・青色を帯びます。鱗片内に3~5のやくがあり、黄色花粉を出します。雌花は8~10個の厚質の鱗片があり、その内面に各々5個の胚株があります。果実は球形の乾果で、色は淡褐色となります。長さ幅ともに12~16mm位で、種鱗は4~5対あり、先端が三角形針の鉤状(かぎじょう)をしていて、10月頃開いて種子を出します。種子は各種鱗内に3~5個あり、基部に直立しています。紡錘形または卵状長楕円体で、両側に広い翼があります。
ヒノキに似ていますが、枝や葉がより幅広く、また、ヒノキと異なり数年間枝についている間に幅がより広くなります。また、別属であり、鞠果の構造がやや異なります。

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撮影:2019年1月29日 京都府立植物園にて

名称:アスナロ(翌檜
科:ヒノキ科 アスナロ属
園芸分類:
形態:常緑針葉樹
原産地(分布):日本固有種
品種名:
草丈/樹高:10~30m
開花期:5月ごろ
花色:
その他:


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ハス(蓮) [水生生物]

ハスは、インド、中国、オーストラリア、日本などの温帯~熱帯域の湿地に広く分布する水生植物です。約1億4000万年前から地球上に存在していたとされています。
水の底に塊茎(カイケイ)という大きな根っこをつくり、そこから茎や葉っぱを伸ばして生長します。草丈は50~100cmほどで、茎の先に花を咲かせます。
根は「蓮根」、花を支える花托は「ハチス」と呼ばれ、葉っぱや芽など植物全体が食用や薬用、様々な方面で利用されてきました。
水面から花茎を出してから約20日後に開花し、時期は6月~8月ごろとなります。
朝早く開き、昼頃に徐々に閉じ、花の開閉を3~4日繰り返したあと、花びらが散ります。

蓮は「蜂巣(はちす)」の略となります。
実の入った花床(花中央の黄色部分)はたくさんの穴があいていて蜂の巣に似ていることからであり、漢字の「蓮」は漢名からで、種子が連なってつくことからと言われます。

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撮影:2018年6月27日 京都府立植物園にて

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撮影:2018年7月3日 京都府立植物園にて

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撮影:2018年7月24日 京都府立植物園にて

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撮影:2022年9月14日 京都府立植物園にて

名称:ハス(蓮)
科:ハス科 ハス属
園芸分類:水生植物
形態:被子植物
原産地(分布):インド原産
品種名:
草丈/樹高:50~100cm
開花期:6~8月
花色:白色、ピンク色
その他:


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ハシドイ(丁香花) [花木]

山地の林内に生育する落葉小高木。ライラックに代表されるハシドイ属はユーラシア大陸に約30種が分布し、日本にはハシドイのみが自生です。5~7月に枝先に円錐花序を出し、小さな芳香のある白色の漏斗形の花を多数つけます。花冠は4裂です。葉は対生し、葉身は5~10cmの広卵形、先が尖り、縁は全縁となります。
果実はさく果で2個の翼のある種子を含みます。
ハシドイとは、花がたくさん集まって咲くという「はしつどい」からきたと言われています。

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撮影:2018年5月16日 京都府立植物園にて

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撮影:2018年6月19日 京都府立植物園にて

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撮影:2020年6月17日 京都府立植物園にて

名称:ハシドイ(丁香花)
科:モクセイ科 ハシドイ属
園芸分類:
形態:落葉性高木
原産地(分布):日本、朝鮮半島、南千島
品種名:
草丈/樹高:5~10m
開花期:5~7月
花色:白色
その他:


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ハクサンボク(白山木) [常緑樹]

枝先にいくつも集まって小さな白い5弁花をつけます、雄しべは5本。
葉は幅の広い卵形で、向かい合って生える(対生)で、葉の表面には艶があり、浅いぎざぎざ(鋸歯)があります。
花の後にできる実は楕円形の核果(水分を多く含み中に種が1つ)で、秋になると真っ赤に熟します。
山口県及び九州地方、伊豆、小笠原を原産とする常緑低木で、石川県の白山が原産地だと誤認されて「ハクサンボク」と命名されたとのことです。
ガマズミに似ますが、ガマズミは落葉樹でハクサンボクは常緑樹と根本的に異なります。

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撮影:2018年4月23日 京都府立植物園にて


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撮影:2021年6月3日 京都府立植物園にて

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撮影:2020年11月13日 京都府立植物園にて

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撮影:2022年3月11日 京都府立植物園にて

名称:ハクサンボク(白山木)
科:スイカズラ科 ガマズミ属
園芸分類:
形態:常緑小高木
原産地(分布):日本固有種
品種名:
草丈/樹高:2~6m
開花期:4~5月
花色:白色
その他:別名はイセビ


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ハナニラ(花韮) [球根植物]

ハナニラは、道端や花壇に植えっぱなしにしておいても、春に藤青色からピンク、白の星形の花をよく咲かせる、非常に丈夫で手間いらずな植物です。日本では、明治時代に園芸植物(観賞用)として導入され、逸出し帰化しています。
葉や球根を傷つけると、その名のとおりネギやニラのようなにおいがします。
球根植物ですが、繁殖が旺盛で植えたままでも広がります。鱗茎から10~25cmのニラに似た葉を数枚出し、さらに数本の花茎を出します。開花期は春で、花径約3cmの白から淡紫色の6弁の花を花茎の頂上に1つ付けます。地上部が見られるのは開花期を含め春だけです。
撮影したのは、「ウィズレーブルー」と呼ばれる、花色が青みの強い品種です。

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撮影:2018年3月2日 京都府立植物園にて

名称:ハナニラ(花韮)
科:ネギ科 ハナニラ属
園芸分類:球根,草花
形態:多年草
原産地(分布):南アメリカ
品種名:
草丈/樹高:15~25cm
開花期:3~4月
花色:白,ピンク,黄,青
その他:ユリ科に分類されることも


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ハウチワカエデ(羽団扇楓) [落葉樹]

ハウチワカエデ(羽団扇楓)

本州以北の山間に自生するモミジの仲間(北海道を原産地とする説もあるようです)。関東地方では標高1000m以上の高地に見られます。
葉は直径10cmを越すものもあり、日本のモミジでは一番大きい。また、形が、映画や芝居に出てくるような鳥の羽で作った団扇に似ていることから羽団扇楓と名付けられました。
花期は4~6月で、複散房状の花序を有花枝の先端から下垂させます。花は紅紫色で10~15個つき、同じ株に両性花と雄花が生ずる雄性同株です。萼片は長さ6~7mmで暗紅色、花弁は萼片より短く淡黄色でそれぞれ5個、雄花の雄蕊は長さ5mmで8個あり、葯は黄色。両性花の子房には黄白色の軟毛があります。果期は7~9月。果実は翼果で2個の分果からなり、分果の長さは2.5cm程度となります。10~11月に紅葉します。本来は庭木として使用されることが少なかったのですが、秋の紅葉(黄葉)が美しいことから雑木の庭などで使われるようになりました。紅葉は場所や固体によって色が微妙に異なり、環境が良ければ非常にカラフルな景色を作ります。

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撮影:2018年5月17日 京都府立植物園にて

名称:ハウチワカエデ(羽団扇楓)
科:ムクロジ科 カエデ属
園芸分類:
形態:落葉広葉樹 高木
原産地(分布):日本固有種。北海道および本州
品種名:
草丈/樹高:10~15m
開花期:4~5月
花色:紅紫色
その他:


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カンコウバイ(寒紅梅) [花木]

紅梅系で中輪の園芸品種で、一重のものもありますが、これは八重咲きの品種となります。
12月のうちは寒さに耐えているだけのように見えますが、1月になるとチラホラ咲き出し、2月になると満開になり、周囲に梅の花の香りを漂わせます。
和名は、早咲きで寒い時期から咲くことからです。

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撮影:2019年1月16日 京都府立植物園にて

名称:カンコウバイ(寒紅梅)
科:バラ科 サクラ属
園芸分類:
形態:落葉中木
原産地(分布):園芸品種
品種名:
草丈/樹高:5m
開花期:1~2月
花色:紅色
その他:


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カンザクラ(寒桜) [花木]

早咲きで知られる河津桜よりも開花は早く、葉の展開に先立って花をつけます。
花は小輪、一重咲きで淡紅色。開花期は2~3月で、暖地では1月中旬から花が咲きだします(花径15~25mmくらい)。
花は、枝先からたくさん花柄が出て、その先に1個つずつ花がつきます。この咲き方を散形花序と言います。
(散形花序とは、 無限花序の一。花序の軸の先端に花柄のある多数の花が放射状につくもの)

カンザクラは、カンヒザクラ(寒緋桜)とヤマザクラ(山桜)ないしオオシマザクラ(大島桜)の雑種と考えられている栽培品種とのことです。

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撮影:2019年1月15日 京都府立植物園にて

名称:カンザクラ(寒桜)
科:バラ科 サクラ属
園芸分類:花木
形態:落葉樹
原産地(分布):関東地方以南の暖地
品種名:
草丈/樹高:2~8m
開花期:2~3月
花色:淡紅色
その他:


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