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キツネノマゴ(狐の孫) [山野草]

道端に生える小柄な雑草となります。やや湿ったところを好み、夏の終わりごろ、茎先に穂状花序(柄のない花が花茎に均等につく)を出し、淡い紅紫色の唇形をした花をつける、花の真ん中には白い星形の模様が入ります。
葉は長めの楕円形で、向かい合って生えます(対生)。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)となります。

名前の由来は諸説あるようです。花序が花の咲いたあとに伸びるのがキツネの尾のようだとか、花の形がキツネの顔を思わせるからなどの説も見かけますが、根拠に乏しい。乾燥させると腰痛、風邪などに薬効があるとされており、清の時代には目薬としても利用されたということです。

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撮影:2018年9月14日 京都府立植物園にて

名称:キツネノマゴ(狐の孫)
科:キツネノマゴ科 キツネノマゴ属
園芸分類:
形態:一年草
原産地(分布):本州から九州 朝鮮半島、中国、インドシナ半島、マレー半島、インド
品種名:
草丈/樹高:10~40cm
開花期:8~10月
花色:赤色、紫色
その他:


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ミズキンバイ(水金梅) [湿生植物]

ミズキンバイは他の植物のように直立せずに、地面を這うように面的に生育します。その際、節から植物体の固定のために不定根を、ガス交換のために呼吸根をそれぞれ伸ばします。茎は折れやすく、ひとたび千切れると別個体として振舞う(無性生殖)です。
春から秋にかけて5花弁からなる黄色の一日花を咲かせます。果実は蒴果ですが、成熟してもユリやハナショウブのように果実は裂けず、種子を撒かずにそのまま果実ごと落下します。土壌に埋没した後、数か月をかけて果皮が分解され種子が散布される仕組みです。
和名は花が高山植物のキンバイソウに似て水辺に生えることから。国の絶滅危惧II類に指定されています。

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撮影:2020年7月2日 京都府立植物園にて

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撮影:2021年10月12日 京都府立植物園にて


◇ミズキンバイの果実・・・・
 この果実はこのまま落下し、果皮が分解されて種子が散布されます。
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撮影:2018年9月12日 京都府立植物園にて

名称:ミズキンバイ(水金梅)
科:アカバナ科 チョウジタデ属
園芸分類:抽水性
形態:多年生草本
原産地(分布):在来種  本州、四国、九州、台湾、中国
品種名:
草丈/樹高:50~60cm
開花期:6~9月
花色:黄色
その他:


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タコノアシ(蛸の足) [湿生植物]

河川敷や湿地にはえる多年草。茎は直立し高さ30~70cm。葉は互生、無毛で縁に鋸歯があります。
放射状に数本に分かれた総状花序を茎の先につけ、その上側に9月頃小さい花を多数開きます。これを上から見ると、吸盤のついた蛸の足を下から見たのに似ていることが名前の由来となります。花はがく・花弁が各5枚、雄蕊が10本となります。雌蕊は心皮5個からなり下部で合着します。晩秋になるとさく果が熟し、また全草が紅葉します(ゆで蛸のようになります)。
2007年8の環境省のレッドリストでは,準絶滅危惧(NT)に指定されている稀少植物。

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撮影:2020年9月17日 京都府立植物園にて

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撮影:2020年10月5日 京都府立植物園にて

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撮影:2018年9月12日 京都府立植物園にて

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撮影:2020年10月12日 京都府立植物園にて

名称:タコノアシ(蛸の足)
科:タコノアシ科 タコノアシ属
園芸分類:湿生~抽水植物
形態:
原産地(分布):本州、四国、九州、奄美大島 ・ 東アジア
品種名:
草丈/樹高:30~70cm
開花期:8~10月
花色:白色
その他:


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ホソバキスゲ(細葉黄萓) [山野草]

牧草地や林縁、草地の斜面、谷沿いなどでみられる高さ50~70cmの多年草。
ニッコウキスゲ 、ユウスゲ などの、エゾキスゲなどのキスゲ属の仲間となります。朝鮮、東シベリアなどアジア東北部原産で、背丈が低く、葉が細いのが特徴となります。
花茎の先に2出集散花序を出し、レモンイエローの6弁花が上~横向きにつきます。
花被片の長さは4~7.5cmで先がやや反り返り、花は夕方に開いて、1~2日間咲きます。
果実は長さ2~3cmで楕円形の蒴果です。

今回、撮影したのは、「牡丹江(ぼたんこう)」と呼ばれる園芸種のようです。

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撮影:2019年9月5日 京都府立植物園にて

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撮影:2018年9月2日 京都府立植物園にて

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撮影:2019年9月5日 京都府立植物園にて

名称:ホソバキスゲ(細葉黄萓)
科:ススキノキ科 ワスレグサ属
園芸分類:花草
形態:多年草
原産地(分布):中国、朝鮮南部、モンゴル、シベリア
品種名:
草丈/樹高:50~70cm
開花期:6~8月
花色:黄色
その他:


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カワカミアジサイ(ヒマラヤタマアジサイ) [花木]

カワカミアジサイの詳細は不明ですが、ヒマラヤタマアジサイとも呼ばれているようです。原産地は、中国、台湾、インド、ネパール、ベトナム、ミャンマー、インドネシアのようです。
植物園の名札は「カワカミアジサイ」アジサイ科とだけ書かれていました。

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撮影:2018年9月2日 京都府立植物園にて

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この花の中心部が紫色になるのが特徴のようです
撮影:2019年7月26日 京都府立植物園にて

名称:カワカミアジサイ(ヒマラヤタマアジサイ)
科:アジサイ科 アジサイ属
園芸分類:花木
形態:落葉低木
原産地(分布):中国、台湾、インド、ネパール、ベトナム、ミャンマー、インドネシア
品種名:
草丈/樹高:
開花期:
花色:
その他:


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グンネラ [水生植物]

グンネラは、葉の大きさが2mほどにも達する巨大な多年草です。その仲間は中央~南アメリカ、南アフリカ、ニュージーランド、インドネシアのジャワ島などに約30種分布しており、なかには小型の種類もあります。
雄大な株姿を楽しむ観葉植物として知られ、秋ごろに株元から花序が立ち上がりますが、目立たず、花に観賞価値はありません。水辺を好む植物です。
和名では「おにぶき(鬼蕗)」と呼ばれますが、「ふき」の仲間ではありません。

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撮影:2018年9月2日 京都府立植物園にて

名称:グンネラ
科:グンネラ科 グンネラ属
園芸分類:熱帯植物,観葉植物,水生植物
形態:常緑性多年草
原産地(分布):ブラジル南部
品種名:
草丈/樹高:2m
開花期:
花色:
その他:和名は「オニブキ(鬼蕗)」


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サギソウ(鷺草) [山野草]

サギソウは、日本各地の日当たりのよい低地の湿地に生える球根性のランです。親株から走出枝(そうしゅつし、ランナー)を伸ばして、その先端に翌年の球根をつくります。3~5枚の細長い葉を根元近くにつけ、中心からまっすぐに茎を伸ばして、先端に1~5輪の花を咲かせます。花は純白で唇弁(しんべん)の先端が3つに割れ、その左右の裂片には多数の深い切れ込みがあって、その形は羽根をひろげた白鷺を思わせる爽やかな夏の花です。冬は球根だけになって冬越しします。

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撮影:2018年9月2日 京都府立植物園にて

名称:サギソウ(鷺草)
科:ラン科 ミズトンボ属(ハベナリア属)
園芸分類:ラン,球根,山野草
形態:多年草
原産地(分布):日本
品種名:
草丈/樹高:20~40cm
開花期: 7~9月
花色:白色
その他:


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ムニンノボタン(無人野牡丹) [花木]

小笠原諸島父島のみに生育する、日本固有の種となります。高さ1mほどになる常緑小低木で、幹や古い枝を除き全体が褐色の毛で覆われます。葉は長さ3~8cmで、3本の脈が目立ち、両面に剛毛をまばらにつけます。7~9月に白色の花弁が4枚(5枚の個体もあります)ある花を咲かせます。子房は4室となります。
父島の自生個体は、1株のみであった東平の原木が平成7年に枯死し、平成5年に発見された東海岸の100株程度の群生も平成23年までに発見当時の原木はすべて消失しました。現在は後継の実生株が残る状態とのことです。東京大学付属植物園が保全活動を行っており、東海岸の実生株約200株が植栽株が現在も生育しています。

晩秋には果実となります。この実をついばむ鳥によって、固体の増殖が計られてきたと思われますが、今はムニンノボタンの実を食べる鳥が死滅して、この木も分布を拡げることが出来なくなったと考えられているようです。動物と植物が互いに生存を依存し合っているということですね。

「ムニン」は小笠原諸島を指し、恐らく「無人」に由来しているのだろうと言われているそうです。ムニンツツジ、ムニンヒメツバキなど、ムニンの付く小笠原固有種は多いとも!。

絶滅危惧IA類(CR)


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撮影:2018年8月27日 京都府立植物園にて

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撮影:2018年9月2日 京都府立植物園にて

名称:ムニンノボタン(無人野牡丹)
科:ノボタン科 ノボタン属
園芸分類:
形態:常緑低木
原産地(分布):小笠原諸島父島
品種名:
草丈/樹高:1m
開花期:7~9月
花色:白色
その他:国内希少野生動植物種、絶滅危惧IA類(CR)


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ウマノアシガタ(馬の足形) [山野草]

日本では北海道~南西諸島まで、日本国外では朝鮮、中国、台湾に広く分布する多年草で、日当たりの良い山野に生えます。草丈30-60cmで茎と葉裏には白い長毛があります。葉は根生葉が長い柄のある掌状に3~5裂した単葉で、茎の中程には柄の短い掌状の葉がつき、茎の上部には線状の小さな葉がつきます。
枝分かれをした花茎の先に1つずつ黄色い花をつける、花弁は5枚で横に開き、光沢があります。花の真ん中には雄しべと雌しべがたくさんあります。八重咲きのものは雄しべや雌しべが花弁に変化したものです。
 花の後にできる実は球状をしたそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)の集合果で、金平糖のような形をしています。

和名は花の形を馬の蹄につける馬沓(うまぐつ)にたとえたものとのことです。

*馬沓は、馬の足につけるわらじです。雪道を歩くときの滑り止めとして使ったり、砂利道などの悪路を歩くとき、馬の蹄を保護するために使ったりしました。
*蹄鉄(ていてつ)は、主に馬の蹄(ひづめ)を保護するために装着される、U字型の保護具となります。

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撮影:2021年5月11日 京都市内にて

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撮影:2018年4月20日 京都府立植物園にて



名称:ウマノアシガタ(馬の足形)
科:キンポウゲ科キンポウゲ属
園芸分類:野草
形態:多年草
原産地(分布):北海道~南西諸島  朝鮮、中国、台湾
品種名:
草丈/樹高:30~60cm
開花期:4~6月
花色:黄色
その他:



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