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ムニンノボタン(無人野牡丹) [花木]

小笠原諸島父島のみに生育する、日本固有の種となります。高さ1mほどになる常緑小低木で、幹や古い枝を除き全体が褐色の毛で覆われます。葉は長さ3~8cmで、3本の脈が目立ち、両面に剛毛をまばらにつけます。7~9月に白色の花弁が4枚(5枚の個体もあります)ある花を咲かせます。子房は4室となります。
父島の自生個体は、1株のみであった東平の原木が平成7年に枯死し、平成5年に発見された東海岸の100株程度の群生も平成23年までに発見当時の原木はすべて消失しました。現在は後継の実生株が残る状態とのことです。東京大学付属植物園が保全活動を行っており、東海岸の実生株約200株が植栽株が現在も生育しています。

晩秋には果実となります。この実をついばむ鳥によって、固体の増殖が計られてきたと思われますが、今はムニンノボタンの実を食べる鳥が死滅して、この木も分布を拡げることが出来なくなったと考えられているようです。動物と植物が互いに生存を依存し合っているということですね。

「ムニン」は小笠原諸島を指し、恐らく「無人」に由来しているのだろうと言われているそうです。ムニンツツジ、ムニンヒメツバキなど、ムニンの付く小笠原固有種は多いとも!。

絶滅危惧IA類(CR)


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撮影:2018年8月27日 京都府立植物園にて

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撮影:2018年9月2日 京都府立植物園にて

名称:ムニンノボタン(無人野牡丹)
科:ノボタン科 ノボタン属
園芸分類:
形態:常緑低木
原産地(分布):小笠原諸島父島
品種名:
草丈/樹高:1m
開花期:7~9月
花色:白色
その他:国内希少野生動植物種、絶滅危惧IA類(CR)


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