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サクラタデ(桜蓼) [山野草]

日本(本州・四国・九州・南西諸島)、朝鮮半島に分布する毎年花を咲かせる多年草です。日当たりの良い低地の水辺などで見かける植物で、水田の畦や湿地に自生します。群生している場合もあります。花の色と形がサクラのように見えるのでこの名前があります。ちっちゃな花ですが、色がかわいらしくて丈も高めなので比較的目に付きやすいです。
草丈は50~100cm、先端の尖った長さ10cm前後の葉っぱを付けます。夏の終わり~秋になると、茎の先端に5mmほどの小さな花を穂状に咲かせます。花色はほんのりとした桜色で、つぼみの状態ではやや紅色が濃くみえます。自生環境によるものなのか花には色幅があり、個体によって濃淡が見られます。花びらに見える部分は5つに深く裂けたがくです。
雄株と雌株がある雌雄異株の植物で、花には雌しべが雄しべより長い『雌花(長花柱タイプ)』とその逆で雌しべが雄しべより短い『雄花(短花柱タイプ)』があります。タネを付けることはまれですが、地下茎がよく伸びて枝分かれしてよく増えます。

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撮影:2020年9月24日 京都府立植物園にて

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撮影:2018年9月21日 京都府立植物園にて

名称:サクラタデ(桜蓼)
科:タデ科 イヌタデ属
園芸分類:
形態:多年草
原産地(分布):本州、四国、九州 ・ 朝鮮半島
品種名:
草丈/樹高:40~70cm
開花期:9~10月
花色:淡紅色
その他:


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デンジソウ(田字草) [水生生物]



クローバーに似た形の水草で、特異な形態のシダ植物となります。
夏緑性の多年草で、その形態が特殊なことで知られます。また、シダ類では数少ない水草でもあります。
その外形はおおよそシダ類とは思えないもので、葉の形は四つ葉のクローバーに似ています。茎は長く横に這い、浅い水域を埋め尽くすような大きな群落を作ることが多くあります。水中や湿地の泥の表面に広がり、水中にも伸び出し、間隔を置いて葉を伸ばす。
昔は水郷地帯や水田、水田周囲の水路などによく見られ、水田雑草の1つにあげられるほどでしたが、基盤整備や除草剤の発達などによって激減し、現在では絶滅が危惧される「危急種」に指定されるほどに減少しているようです。
名前の由来は「田字草」で、四枚の葉が放射状に広がる形を漢字の田の字に見立てたものです。

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撮影:2018年9月19日 京都府立植物園にて

名称:デンジソウ(田字草)
科:デンジソウ科 デンジソウ属
園芸分類:シダ植物
形態:
原産地(分布):本州~九州の日本
品種名:
草丈/樹高:
開花期:
花色:
その他:


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