SSブログ

キクイモ(菊芋) [山野草]

キクイモは、茎は高さ1.5~3mになる多年草。
地下に塊茎をもち、株全体に粗い毛が密にはえ、ざらざらする。
茎は上部で枝分かれし、葉は茎の下部では対生、上部で互生する単葉で、長楕円形となり、葉の縁には粗い鋸歯がある。
枝先に径8cmほどの頭状花序を上向きに単生させる。頭状花序は舌状花と筒状花からなり、周辺部にある舌状花は10~20個あり、黄色く、先が3~5裂する。
筒状花も黄色で、果実はできにくい。10月末地中に出来る塊茎は大きくサトイモのような形をしている。
北アメリカ北部から北東部を原産地とする。 南アメリカ、ヨーロッパ、アジア(日本を含む)、オセアニアに移入分布。日本には江戸時代末期に飼料用作物として伝来した。栽培されているもの以外に、第二次世界大戦中に加工用や食用として栽培されたものが野生化したものもある。

塊茎を食用とする。
塊茎には、イヌリンという食物繊維が豊富。イヌリンには、中性脂肪の大部分を占めるトリグリセリド濃度を下げる効果が確認されているので、脂肪肝や動脈硬化の予防が期待できる。
また、イモ類の中ではでんぷんが少ないため、可食部100gあたりのエネルギー値が低いという特徴がある。
イヌリンは消化によってオリゴ糖の一種キクイモオリゴ糖(イヌロオリゴ糖)となるため、健康食品として顆粒やお茶として加工され市販されている。さらに、飼料とするほか、果糖の原料にもされる。

キクイモ-1(20210923).jpg キクイモ-2(20210923).jpg キクイモ-3(20210923).jpg キクイモ-4(20210923).jpg キクイモ-5(20210923).jpg キクイモ-6(20210923).jpg キクイモ-7(20210923).jpg キクイモ-8(20210923).jpg
撮影:2021年9月23日 京都市伏見区にて

名称:キクイモ(菊芋)
科:キク科 ヒマワリ属
園芸分類:野に咲く花
形態:多年草
原産地(分布):北アメリカ原産
品種名:
草丈/樹高:1.3~3m
開花期:7~10月
花色:黄色
その他:別名 「唐薯」(からいも)、「八升芋」(はっしょういも)


nice!(1)  コメント(0)