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マイヅルソウ(舞鶴草) [山野草]

マイヅルソウはやや高い山から亜高山帯、北国の森林や林縁、湿原などに見られる植物です。
花を咲かせる芽は茎を高さ10cm前後に伸ばして葉を2~3枚つけます。花が咲かない芽は大きめの葉を1枚つけます。葉は幅が広く、はっきりとした柄があります。
花は径3mmで、茎の先端に長さ2~5cmの穂状につきます。花後に液果が数個つき、秋にガラス玉のように赤く透き通った実ができます。地下茎は細いひも状で、枝分かれしながら長く伸びます。
葉の形が、鶴が羽を広げて舞を踊っているように見えるので「舞鶴草」と呼ばれます。

※科名:ナギイカダ科、スズラン科、リュウゼツラン科、ユリ科、で分類される場合もあります。

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撮影:2021年4月13日 京都府立植物園にて

名称:マイヅルソウ(舞鶴草) 
科:キジカクシ科 マイヅルソウ属
園芸分類:山野草
形態:多年草
原産地(分布): モンゴル~中国東北部、朝鮮半島、ロシア東部、カムチャッカ半島、日本列島、千島列島、北米大陸の太平洋側
品種名:
草丈/樹高:3~20cm
開花期:4~5月
花色:白色
その他:


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スズメノテッポウ(雀の鉄砲) [山野草]

 スズメノテッポウは、北海道~沖縄の水田や廃田、休耕水田などに生育し、群生し、北半球に広く分布し、史前帰化植物の1つ。秋に芽生え、4~6月に花を咲かせます。春の水田に生育する植物の代表の1つであり、湿った場所に生育するような印象がありますが、荒れ地や果樹園などにも生育しており、やや乾燥した場所から表水が見られるような場所まで広い立地に生育できます。
 水田に生育するものは、秋に芽生えて春に花を咲かせ、田植え前の田ごしらえまでには結実して種子を散布し、水田の耕作形態に良く適応しています。しかし、荒れ地に生育するものは花期がやや遅れ、初夏までの長い期間に花を咲かせることが多い。雄しべの葯は、開花直後は白色ですがすぐに黄褐色となります。
同一種ですが、生育する立地に適応した系統があり、従来スズメノテッポウと呼ばれていた草は、水田環境に適応した狭義のスズメノテッポウと、畑地環境に適応したノハラスズメノテッポウの2つの変種に分けられました。
狭義のスズメノテッポウは、水田などの湿った場所に多く、水田の作業ごよみに合わせた生活を送っています。つまり、稲刈り後に発芽してそのまま越冬し、田起こし前の早春に開花・結実して、作業がはじまる前にはタネを残して枯れてしまうという流れです。
水田の場合、毎年耕す時期が決まっているため、それに合わせて時間をかけてじっくりと充実した強い種子を残すことができます。そのため狭義のスズメノテッポウの種子は大きく、穂もずんぐりとした姿をしています。

 スズメノテッポウの花茎を抜き取って、笛を作ってピーピーと鳴らして遊んだ経験が私もあります。

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撮影:2021年4月20日 京都市伏見区にて

名称:スズメノテッポウ(雀の鉄砲)
科:イネ科 スズメノテッポウ属
園芸分類:野草
形態:一年生草本
原産地(分布):北海道~沖
品種名:
草丈/樹高:20~30cm
開花期:4~6月
花色:淡緑色
その他:史前帰化植物


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