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ヤブデマリ(藪手毬)・シャスタ [花木]

ヤブデマリは、関東以西の本州、四国及び九州に分布する落葉低木で、ガマズミなどとともに雑木林や水辺に見られます。日本のほか中国や朝鮮半島にも自生します。
花季は5~6月で枝にびっしりと咲き誇り花弁のように見えるのは装飾花で、本当の花はごく小さい。
ヤブデマリという名前は、藪に生えて、手毬のような花を咲かせることに由来します。
ヤブデマリ(藪手毬)・シャスタは、装飾花の大きな栽培品種(園芸品種)となります。

ヤブデマリに似ている木として、「カンボク(肝木)」レンプクソウ科があります。カンボクは、似たような時季に似たような花を咲かせますが、葉はトウカエデやフウのように三つに裂けます。また、ヤブデマリは5枚の花びら(正確には装飾花)のうち、一枚が極端に小さいですが、カンボクは5枚とも同じ大きさという違いがあります。


★【 ヤブデマリ】←ヤブデマリはこちらで確認できます

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撮影:2021年4月24日 京都府立植物園にて

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撮影:2021年4月15日 京都府立植物園にて

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撮影:2021年6月21日 京都府立植物園にて

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撮影:2022年6月29日 京都府立植物園にて

名称:ヤブデマリ(藪手毬)・シャスタ
科:スイカズラ科 ガマズミ属
園芸分類:花木
形態:落葉広葉低木
原産地(分布):園芸品種
品種名:シャスタ
草丈/樹高:2~6m
開花期:5~6月
花色:白色
その他:


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ムーシュウチュウ(木綉球) [花木]

中国の長江以南に分布し、丘陵から山地に生え、高さは3~5mほど。
葉は濃緑色の卵形または楕円形で対生し、縁には細鋸歯があります。
4~6月頃に、10~25cmほどの半球状の集散花序をつけ、「アジサイ」のような真っ白な花を咲かせます。
花は、オオデマリやアジサイと似ていますが、葉が異なります!
和名がないので中国名の「木綉球」をそのまま使っているようです。

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撮影:2022年4月12日 京都府立植物園にて

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撮影:2021年4月24日 京都府立植物園にて

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撮影:2021年4月13日 京都府立植物園にて

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撮影:2021年4月6日 京都府立植物園にて

名称:ムーシュウチュウ(木綉球)
科:ガマズミ科、ガマズミ属
園芸分類:花木
形態:落葉低木
原産地(分布):中国の長江以南
品種名:
草丈/樹高:3~5m
開花期:4~6月
花色:白色
その他:植物園では、「ガマズミ科」に分類していましたが、「スイカズラ科ガマズミ属」に分類しているところも


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コマツヨイグサ(小待宵草) [山野草]

北アメリカ原産の帰化植物で明治以来野生化したものです。
コマツヨイグサは、その名が示しているように、花の小ささが特徴です。実際、花びらの長さは2cm程度で、草丈は50cmほどまで生長するため、ひょろっとした草姿が印象的です。花びらの色は黄色ですが、しおれると赤くなります。花期は春先の4~5月ごろから秋が深まる10~11月ごろまでなので、わりと長い期間、花を楽しむことができます。
マツヨイグサの小形版なので小待宵草なのですが、マツバボタンのような葉と、地面を這う背の低い姿は、全く別ものです。夕方花を開き、朝には閉じてしまい、しぼんだ後はオレンジ色から赤に変色。

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撮影:2021年4月23日 京都市伏見区にて

花は、夕方花を開き、朝には閉じてしまいます。そこで、気になりませんか、普通の花は朝から昼に咲いて虫などで受粉するのに夜咲く花は受粉の確立が少ない夜に何故わざわざ咲くのか?と!。。
マツヨイグサの花粉を運ぶのは、おもにスズメガの仲間です。ほとんどのスズメガは夜行性で、マツヨイグサもスズメガの活動時間帯に花を開いています。
スズメガに花粉の輸送を託すための、コマツヨイグサの花は独特の構造をしています。
 長い口で蜜を横取りされないように、蜜を奥のほうに用意し、さらにおしべやめしべを花の前に突き出しています。そして、花粉を確実に虫の体にくっつけるための粘着糸。さらに、めしべの先端には粘液が出ていて、花粉をキャッチしやすくなっています。花びらの色も、暗いところで目立つ、明るい黄色。そして、匂いでも花のありかをアピールとのことです。
そう、ススメガのように夜に行動し、長い口吻をもったガに適した花の構造になっています。ものすごい進化ですよね。
ハイ、夜咲く花には、夜の蝶ならぬ夜の蛾が似合うということかな!
私が寝ている間に色々な生存のための営みが繰り広げられているということですね(^_^)ニコニコ
意外と奥行きの深い花です。花びらの後ろ側に長い筒が発達し、その中には蜜がたっぷり入っています。種になる「子房」の部分は、めしべの付け根の、いちばん奥にあります。
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撮影:2021年4月27日 京都市伏見区にて

名称:コマツヨイグサ(小待宵草)
科:アカバナ科 マツヨイグサ属
園芸分類:野に咲く花
形態:多年草
原産地(分布):帰化種 北アメリカ(U.S.A.、メキシコ)原産
品種名:
草丈/樹高:5~50㎝
開花期:5~10月
花色:黄色
その他:


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ジシバリ(地縛り) [山野草]

庭、道ばた、畑地、空き地などに普通に生育します。茎は切っても一部が残っていれば、そこからまた芽を出します。
花茎は上部で枝分かれをし、1~3輪の黄色い花をつけます。 タンポポに似ていますが、花びらのように見える舌状花の数はそれより少ない。花の後は花弁が赤味を帯び、萼片が閉じて細長く縮みます。
 根際から生える葉には長い柄があり、円形ないし広い楕円形で、葉の縁にぎざぎざ(鋸歯)はありません。
花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)で、綿毛ができます。

名前の由来は、伸びた茎のところどころから根を出して増える様子が地面を縛るようだということから。 別名を岩苦菜(イワニガナ)といいます。 この名は、岩の上などでも少しの土があれば生育できるというところからきているようです。
その他の別名として、センリソウ、チチグサなどとも呼ばれます。
なお、近縁種の大地縛り(オオジシバリ)は全体が大きいほかに、葉の形がへら状であり、生育地もやや湿った場所を好むなどの違いがあります。

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撮影:2022年5月7日 京都府立植物園にて

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撮影:2021年4月24日 京都府立植物園にて

名称:ジシバリ(地縛り)
科:キク科 ニガナ属
園芸分類:野に咲く花
形態:多年草
原産地(分布):北海道、本州、四国、九州、沖縄。朝鮮、中国。
品種名:
草丈/樹高:10~20cm
開花期:5~7月
花色:黄色
その他: 別名を岩苦菜(イワニガナ)


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オオジシバリ(大地縛り) [山野草]

 オオジシバリは日本全国に生育する多年生の草本。水田の畦などに群生します。地表付近に茎をはわせ、節から根を出して広がって行きます。葉は地面から立ち上がって、密に地表面を覆っています。これは、頻繁に草刈りが行われる環境に適応した生育形とも言われます。
オオジシバリ(大地縛り)は、ジシバリに似ていて、花や葉が大きいことにより名付けられました。
*ジシバリ(地縛り)は、「地面を縛る」との意味。
花茎は高さ約20cmになり、直径2.5~3cmの黄色の頭花を2~3個つけます。
そう果は長さ7~8㎜。
ジシバリの葉は卵円形~広卵形なのに対して、オオジシバリは倒披針形~へら状楕円形で、ときに下部が羽状に切れ込むことあるようです。そんなところから見分けられるようです。ということで、ここでは、オオジシバリといたしました。

識別点:
ジシバリ  :葉は卵円形で直径1~3センチと小さい。
オオジシバリ:葉はへら形で長さ6~20センチと大きい。

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撮影:2021年4月19日 京都府立植物園にて

名称:オオジシバリ(大地縛り)
科:キク科 ニガナ属
園芸分類:野に咲く花
形態:多年草
原産地(分布):北海道から九州にかけて分布。 海外では、朝鮮半島や中国にも分布
品種名:
草丈/樹高:10~20cm
開花期:4~5月
花色:黄色
その他:


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オヘビイチゴ(雄蛇苺) [山野草]

 オヘビイチゴは本州から九州、朝鮮・中国・マレーシアに広く分布する多年草。水田の畦、放棄水田、土手、川原などに普通に生育し、適湿の土壌地から乾燥する立地まで生育範囲は広い。ほぼ地面をはって生育します。
根生葉は長柄があり、5出掌状複葉(まれに7小葉)。茎の先の小さい葉は3小葉の場合が多く、葉表は無毛、葉裏は脈上に長い伏毛があります。
花は5~7月に咲き、直径8mmほど。萼片の下側に付く副萼片は小さくて目立ちません。
オヘビイチゴの名がついていますが、ヘビイチゴ属ではなく、キジムシロ属にあたり、果実は痩果であり、赤くなりません。外萼片もヘビイチゴと違い、三角状で先が尖ります。
痩果はノイチゴ形の実はできますがが、大きく膨らまず、赤く色付かず。小さく茶色でとても綺麗というか食欲をそそる色ではありません(食べられるかどうかは知りませんが)。
オヘビイチゴの名は、同属(キジムシロ属)のヘビイチゴに比べて大型であるため、男性的ということで「雄」をつけて「雄・蛇苺」と名がついたものとのことです。私は、実(痩果)が大きくならないので雄雌の雄かと思いましたが!

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撮影:2021年4月21日 京都市伏見区にて

名称:オヘビイチゴ(雄蛇苺)
科:バラ科 キジムシロ属
園芸分類:野に咲く花
形態:多年草
原産地(分布):在来種 本州、四国、九州、朝鮮、中国、インド、ブータン、ネパール、インドネシア、ミャンマー
品種名:
草丈/樹高:10~20cm
開花期:5~7月
花色:黄色
その他:


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トキワハゼ(常盤黄櫨) [山野草]

 トキワハゼは日本各地、朝鮮・中国・東南アジア・インドなどに分布する一年草。田圃の畦道や湿った草原・畑などに生育します。茎は根際から分かれて株立ちとなりますが、同属のサギゴケとは異なって、匍匐茎を出しません。葉はさじ形で、鈍い鋸歯があります。
花は、茎先に総状花序を出し、数個をまばらにつけます。花冠は紅紫色で長さ1cm、先が2唇形に開き、上唇はわずかに2裂、下唇は3裂し、中央部は隆起して黄色地に赤褐色の斑紋があります。サギゴケに比べて花の大きさは随分と小さい。
果実は扁球形の蒴果で萼に包まれています。

和名の由来は、冬以外通年開花することからトキワ(常盤)、実がはぜることからハゼと名がつきました。

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撮影:2023年4月28日 京都市伏見区にて

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撮影:2021年4月20日 京都市伏見区にて

名称:トキワハゼ(常盤黄櫨)
科:ゴマノハグサ科 サギゴケ属 
園芸分類:野に咲く花
形態:1年草又は越年草
原産地(分布):在来種、日本全土、朝鮮、中国、台湾、ロシア、インド、東南アジア
品種名:
草丈/樹高:5~15㎝
開花期:4~11月
花色:紅紫色
その他:ハエドクソウ科に分類されることも


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マイヅルソウ(舞鶴草) [山野草]

マイヅルソウはやや高い山から亜高山帯、北国の森林や林縁、湿原などに見られる植物です。
花を咲かせる芽は茎を高さ10cm前後に伸ばして葉を2~3枚つけます。花が咲かない芽は大きめの葉を1枚つけます。葉は幅が広く、はっきりとした柄があります。
花は径3mmで、茎の先端に長さ2~5cmの穂状につきます。花後に液果が数個つき、秋にガラス玉のように赤く透き通った実ができます。地下茎は細いひも状で、枝分かれしながら長く伸びます。
葉の形が、鶴が羽を広げて舞を踊っているように見えるので「舞鶴草」と呼ばれます。

※科名:ナギイカダ科、スズラン科、リュウゼツラン科、ユリ科、で分類される場合もあります。

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撮影:2021年4月13日 京都府立植物園にて

名称:マイヅルソウ(舞鶴草) 
科:キジカクシ科 マイヅルソウ属
園芸分類:山野草
形態:多年草
原産地(分布): モンゴル~中国東北部、朝鮮半島、ロシア東部、カムチャッカ半島、日本列島、千島列島、北米大陸の太平洋側
品種名:
草丈/樹高:3~20cm
開花期:4~5月
花色:白色
その他:


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スズメノテッポウ(雀の鉄砲) [山野草]

 スズメノテッポウは、北海道~沖縄の水田や廃田、休耕水田などに生育し、群生し、北半球に広く分布し、史前帰化植物の1つ。秋に芽生え、4~6月に花を咲かせます。春の水田に生育する植物の代表の1つであり、湿った場所に生育するような印象がありますが、荒れ地や果樹園などにも生育しており、やや乾燥した場所から表水が見られるような場所まで広い立地に生育できます。
 水田に生育するものは、秋に芽生えて春に花を咲かせ、田植え前の田ごしらえまでには結実して種子を散布し、水田の耕作形態に良く適応しています。しかし、荒れ地に生育するものは花期がやや遅れ、初夏までの長い期間に花を咲かせることが多い。雄しべの葯は、開花直後は白色ですがすぐに黄褐色となります。
同一種ですが、生育する立地に適応した系統があり、従来スズメノテッポウと呼ばれていた草は、水田環境に適応した狭義のスズメノテッポウと、畑地環境に適応したノハラスズメノテッポウの2つの変種に分けられました。
狭義のスズメノテッポウは、水田などの湿った場所に多く、水田の作業ごよみに合わせた生活を送っています。つまり、稲刈り後に発芽してそのまま越冬し、田起こし前の早春に開花・結実して、作業がはじまる前にはタネを残して枯れてしまうという流れです。
水田の場合、毎年耕す時期が決まっているため、それに合わせて時間をかけてじっくりと充実した強い種子を残すことができます。そのため狭義のスズメノテッポウの種子は大きく、穂もずんぐりとした姿をしています。

 スズメノテッポウの花茎を抜き取って、笛を作ってピーピーと鳴らして遊んだ経験が私もあります。

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撮影:2021年4月20日 京都市伏見区にて

名称:スズメノテッポウ(雀の鉄砲)
科:イネ科 スズメノテッポウ属
園芸分類:野草
形態:一年生草本
原産地(分布):北海道~沖
品種名:
草丈/樹高:20~30cm
開花期:4~6月
花色:淡緑色
その他:史前帰化植物


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アメリカフウロ(亜米利加風露) [山野草]

 アメリカフウロは北アメリカ原産の帰化植物。戦後、牧草などに種子が混ざっていて、持ち込まれたもののようです。路傍や荒れ地、畑などに生育します。
葉の縁や葉柄・茎は赤味を帯びることが多いとのことです。秋に芽生えて春から夏まで小さな花を咲かせます。直径5mmほどの淡紅色の5弁花を数個つけ、萼の縁には毛が多く、先端はこん棒状の突起となっています。雄しべは10本で、雌しべの周りに集まっています。
果実は約2cmの角果で、5つの分果に弾けます。花期は5~6月。

和名は、アメリカ産の風露草のとの意味

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撮影:2021年4月19日 京都市伏見区にて

名称:アメリカフウロ(亜米利加風露)
科:フウロソウ科 フウロソウ属
園芸分類:野に咲く花
形態:越年草
原産地(分布):北アメリカ原産
品種名:
草丈/樹高:10~40㎝
開花期:5~6月
花色:淡紅色
その他:


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