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ムクノキ(椋) [落葉樹]

たぶん、ケヤキでなくムキノキとして紹介します。
間違っていたらご指摘ください。

ムクノキはケヤキやエノキの仲間で、関東以西の山地や低地に普通に見られる。成長が早くて巨木になりやすく、その雄大な樹形から天然記念物や御神木とされることも多い。日本のほか中国や東南アジアの各地に見られます。
5~6月に花が咲き、秋にできる黒紫色の実は、エノキより大きく、「椋鳥(ムクドリ)」などの小鳥がよく集まります。甘味があり、人間も食べることができます。
・葉には縁にギザギザがある。裏も表も細かな剛毛があってザラザラしており、乾燥させた物は紙ヤスリ代わりに木材を研磨するのに使われるそうです。またムクノキの材は餅つきの杵や船舶の用材ほか建材にも使われます。

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撮影:2019年4月29日 京都市伏見区にて

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撮影:2021年5月26日 京都御苑にて

********* 見分け方のポイント **************************
ケヤキ、ムクノキ、エノキは、いずれもニレ科に属し、葉の形態や表面がざらつくなどよく似ているが、次の点で見分けることができる。
(1)ケヤキは、先端は尖るが側面が弧を描いて丸くなる独特のきょ歯があり、ムクノキやエノキのような3行脈はない点で区別できる。
(2)ムクノキとエノキは、ともに3行脈があるが、ムクノキの側脈は葉縁に達するのに対し、エノキは葉縁に達しない。また、ムクノキ全縁にきょ歯があるのに対し、エノキは上半部にのみきょ歯がある。

ケヤキ (ニレ科 ケヤキ属 落葉高木) 葉は卵形で、大小の変異が大きい。鋸歯は大型のお椀状でその先端が鋭く尖り葉先を向く。側脈は鋸歯の先端に抜け、葉縁の手前で側脈から分かれた支脈が鋸歯の谷部に抜ける。果実はひよこ形で葉腋につく。とても小さく気付き難いほど。
エノキ (ニレ科 エノキ属 落葉高木) 葉は左右不相称で、葉先側1/3ほどに鋸歯がある。側脈は葉縁に突き抜けず、やや湾曲して葉先に向かう。果実は球形でムクノキの果実よりも一回り小さく、秋に赤褐色に熟した後黒くなる。赤褐色に熟した果実はささやかな甘みがある。
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◇見分け方(ネットより拝借)
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名称:ムクノキ(椋)
科:ニレ科 ムクノキ属
園芸分類:
形態:落葉広葉高木
原産地(分布):本州(関東地方以西)、四国、九州、沖縄、朝鮮、アジア東南部
品種名:
草丈/樹高:10~20m
開花期:5~6月
花色:黄緑色
その他:


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カシワ(柏) [落葉樹]

痩せた乾燥地でも生育することから、火山地帯や海岸などに群落が見られることが多いです。
葉は大きく、縁に沿って丸く大きな鋸歯があるのが特徴。ドングリはクヌギに似て丸く、殻斗は先がとがって反り返る包が密生しまう。秋に枯れた葉が春までついたまま、新芽が出るまでは落葉しないのも特徴です。
葉には芳香があり、さらに翌年に新芽が出るまで古い葉が落ちない特性から「代が途切れない」縁起物とされ、柏餅を包むのに用いられたり、家紋や神紋をはじめとして多様されています。
 雌雄同株となります。葉の展開と同時に5~6月に開花します。雄花序は長さ10~15cm、新枝の下部から垂れ下がります。雌花序は新枝の葉腋から出て、雌花が5~6個つきます。果実は堅果です。

柏餅で知られるカシワの葉でご存じの方も多いのでは?


◇新葉は日々、劇的に変化します
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撮影:2019年4月17日 京都府立植物園にて

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撮影:2019年7月26日 京都府立植物園にて

名称:カシワ(柏)
科:ブナ科 コナラ属
園芸分類:
形態:落葉中高木
原産地(分布):日本、朝鮮半島、台湾、中国
品種名:
草丈/樹高:15~20m
開花期:5~6月
花色:
その他:


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アオモジ(青文字) [落葉樹]

 クスノキ科の木の中では、もっとも早く、3~4月に花を咲かせます。クロモジと同じ落葉低木で、木の香りがよいことから、爪楊枝などの細工に使われてきました。クロモジ、アオモジとも同じ時期に花を付けますが、クロモジが葉と同時に花を付けるのに対して、アオモジでは花の方が早いです。
広がった小枝に、葉に先立って淡黄色の花を房状につけます。白い総苞に包まれた花被片は6枚です。雌雄異株で雄花は大きく花数も多い。
 同じクスノキ科のクロモジ属クロモジに対し、枝が緑色を帯びているところからアオモジと呼ばれます。
撮影したのは雄株です。

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撮影:2019年3月6日 京都府立植物園にて

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撮影:2020年2月27日 京都府立植物園にて

名称:アオモジ(青文字)
科:クスノキ科・ハマビワ属
園芸分類:
形態:落葉小高木
原産地(分布):九州西部から沖縄に分布し、本州西部、四国
品種名:
草丈/樹高:3~5m
開花期:3~4月
花色:淡黄色
その他:


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ナニワズ(難波津) [落葉樹]

 ナニワズは福井県・福島県以北の本州、北海道、南千島・樺太に生育する落葉小低木。
高さは50cmになり、全体に無毛で、太い枝がまばらに分枝します。葉は枝端に互生し、葉質は薄く、形は倒披針状長楕円形です。同属のオニシバリより一まわり大きい。オニシバリ同様、盛夏に落葉し、秋から新しい葉と翌春の花の蕾が生えます。
雌雄異株です。花期は3~5月ごろ、花は黄色で、枝先に束生状に多数つけ、小花柄は極めて短く、花に芳香があります。
花弁にみえるのは萼裂片です。
果実は液果で、はじめ緑色で、8~9月に赤橙色に熟します。

和名のナニワズ(難波津)の由来として、こんな説を唱える方もおられます。
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難波津の歌「難波津に咲くや此の花冬ごもり 今は春べと咲くや此の花」を挙げ、「咲くや此の花」は早春に咲くウメの花であることが定説となっているが、雪深い北国の人々が、雪残る早春に咲く本種に、春到来の感慨を表した「難波津」の歌を重ねあわして、いつしかナニワズ(難波津)となったのではないかと
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縦に長い日本ならではの面白い事例ですね。

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撮影:2021年2月18日 京都府立植物園にて

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撮影:2019年3月8日 京都府立植物園にて

名称:ナニワズ(難波津)
科:ジンチョウゲ科 ジンチョウゲ属
園芸分類:
形態:落葉小低木
原産地(分布):本州中部以北に分布
品種名:
草丈/樹高:50cm
開花期:3~5月
花色:黄色
その他:別名: ナツボウズ(夏坊主)


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アカハダメグスリノキ(赤肌目薬木) [落葉樹]

樹皮は褐色で薄く剥離します。若枝並びに葉柄には長軟細毛が密生します。枝は3出複葉で小葉は長楕円形で、枝に対生します。小葉の縁部には粗鋸歯があり、先端部は尖ります。4~5月ごろに葉の展開おほぼ同時に、枝先の葉腋に散形花序を出し、淡黄緑色の花を咲かせます。花後には2分果の翼果をつけます。
何といっても、この剥離した褐色の樹皮が特徴的で目立ちますね。
 和名は、日本に自生するメグスリノキの近似種で、樹皮が褐色をしているこから!

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撮影:2019年5月14日 京都府立植物園にて

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撮影:2019年2月5日 京都府立植物園にて

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撮影:2019年12月13日 京都府立植物園にて

名称:アカハダメグスリノキ(赤肌目薬木)
科:ムクロジ科 カエデ属
園芸分類:
形態:落葉高木
原産地(分布):中国
品種名:
草丈/樹高:5~20m
開花期:4~5月
花色:淡黄緑色
その他:


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ハウチワカエデ(羽団扇楓) [落葉樹]

ハウチワカエデ(羽団扇楓)

本州以北の山間に自生するモミジの仲間(北海道を原産地とする説もあるようです)。関東地方では標高1000m以上の高地に見られます。
葉は直径10cmを越すものもあり、日本のモミジでは一番大きい。また、形が、映画や芝居に出てくるような鳥の羽で作った団扇に似ていることから羽団扇楓と名付けられました。
花期は4~6月で、複散房状の花序を有花枝の先端から下垂させます。花は紅紫色で10~15個つき、同じ株に両性花と雄花が生ずる雄性同株です。萼片は長さ6~7mmで暗紅色、花弁は萼片より短く淡黄色でそれぞれ5個、雄花の雄蕊は長さ5mmで8個あり、葯は黄色。両性花の子房には黄白色の軟毛があります。果期は7~9月。果実は翼果で2個の分果からなり、分果の長さは2.5cm程度となります。10~11月に紅葉します。本来は庭木として使用されることが少なかったのですが、秋の紅葉(黄葉)が美しいことから雑木の庭などで使われるようになりました。紅葉は場所や固体によって色が微妙に異なり、環境が良ければ非常にカラフルな景色を作ります。

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撮影:2018年5月17日 京都府立植物園にて

名称:ハウチワカエデ(羽団扇楓)
科:ムクロジ科 カエデ属
園芸分類:
形態:落葉広葉樹 高木
原産地(分布):日本固有種。北海道および本州
品種名:
草丈/樹高:10~15m
開花期:4~5月
花色:紅紫色
その他:


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タカノツメ(鷹の爪) [落葉樹]

幹、小枝はともに灰褐色で、冬芽が鷹の爪を思わせるため、この名が付けられました。材は柔らかく、樹皮は灰色で滑らかです。
葉は三出複葉ですが、単葉、二小葉のものも混じるようです。3枚の小葉からなり長枝に互生し、短枝または枝の先端に束生あるいは集中します。葉の表面は緑色で無毛であり、裏面は灰緑色。葉縁は毛状の微細な鋸歯になっており先端が急に細くなり尖がります。葉柄の長さは4~15cm。小葉は長さ5~15cmの楕円形で質は薄い。
5~6月に中心部の白い淡緑色(黄緑色)の小さな花が集まった散形花序を総状につけます。花弁、雄蕊ともに5個ずつで、花柱は2裂です。果実は球形で直径8mm程度の液果。9~10月が果期で、黒く熟します。
落葉高木で雌雄異株。

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撮影:2018年4月16日 京都府立植物園にて

名称:タカノツメ(鷹の爪)
科:ウコギ科 タカノツメ属
園芸分類:樹に咲く花
形態:落葉高木
原産地(分布):北海道南部、本州、四国、九州の丘陵地帯から山地に多く分布する日本特産種
品種名:
草丈/樹高:5~15m
開花期:5~6月
花色:白い淡緑色
その他:


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ゴンズイ(権翠) [落葉樹]

低山の雑木林の縁などで普通に見られる木で、5~6月に枝先に円錐花序を出し、淡黄緑色の小さな花を多数つけます。花は小さく閉鎖花のように花弁が少ししか開かないので蕾のようにも見え、小花であまり目立だちません。
果実はミカンの房状の袋果。9月半ばには、赤く熟して裂け、中から黒い光沢のある種子が、1~2個現れ、この赤い実が人目を惹きます。
 名前の由来には諸説ありますが、毒を持つナマズの仲間「ゴンズイ」と同様、役に立たないためとする説が有名です。

別名「クロクサギ(黒臭木)」は、葉をちぎると独特の香りがすることから。また、「狐の茶袋(きつねのちゃぶくろ)」は実の形からのようです。

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撮影:2018年5月16日 京都府立植物園にて

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撮影:2020年7月20日 京都府立植物園にて

名称:ゴンズイ(権翠)
科:ミツバウッギ科 ゴンズイ属
園芸分類:
形態:落葉小高木
原産地(分布):本州(関東地方以西)、四国、九州、沖縄。朝鮮、中国、台湾
品種名:
草丈/樹高:3~4m
開花期:5~6月
花色:淡黄緑色
その他:別名 狐の茶袋(きつねのちゃぶくろ)、黒臭木(くろくさぎ)


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グレディトシア・フェラ [落葉樹]

グレディトシア・フェラは、原産地の標高300~1000m程度の緩やかな斜面で日当たりのよい地に自生。
枝は灰色を帯びた褐色で、長さ13cm程度の枝の変形である刺を幹に持つ。枝は横に伸び、葉は羽状複葉で、枝に互生する。小葉は、楕円形。
4~5月頃に、枝先の葉腋に総状花序を出し、開花するが、花は目立たない小花。雌雄異花で、雄花は径4~5mm程度の4弁花で、両性花は径8~10mm程度で、幾分雄花よりも大きめ。

 刺が特徴で、これは枝が変化したもので、非常に堅くて鋭く、うっかり体当たりでもすれば、大けがをしそうですね。
草食動物からの食害を避けるために発達したと考えられます。

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撮影:2021年10月28日 京都府立植物園にて

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撮影:2018年8月22日 京都府立植物園にて

名称:グレディトシア・フェラ
科:マメ科 サイカチ属
園芸分類:
形態:落葉高木
原産地(分布):中国~台湾
品種名:
草丈/樹高:20m
開花期:4~5月頃
花色:
その他:


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イタヤカエデ(板屋楓) [落葉樹]

北海道から九州まで日本の広い範囲に分布するカエデの仲間となります。東北地方など寒い場所の山地に多く、大きな五角形の葉が空を覆う様子を、板葺きの屋根に見立ててイタヤカエデと名付けられたようです。
秋に葉が黄色くなるカエデの代表ですが、別名「トキワカエデ(常磐楓)」のとおり基本的には秋季も緑色の葉を保ち、落葉直前のみ黄葉(稀に紅葉)します。
イタヤカエデは生育地が広いため環境による変種が多いようですが、基本的には対になって生じ、ほぼ円形で浅く拳状に裂け、先端が尖り、葉の縁にはギザギザがありません。
カエデの仲間としては花が目立つ樹種で、4~5月頃の芽出し前、枝いっぱいに黄緑色の花を房状に咲かせます。花が目立つため「ハナカエデ」や「ハナノキ」と呼ぶ地方もありますが、本種とは別にハナノキというカエデの仲間があるようです。花の後にできる実には2枚の羽根があり、10月頃に成熟します。

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撮影:2018年5月24日 京都府立植物園にて

名称:イタヤカエデ(板屋楓)
科:カエデ科 カエデ属
園芸分類:
形態:落葉広葉 高木
原産地(分布):
品種名:
草丈/樹高:15~20m
開花期:4~5月
花色:黄緑色
その他:別名 トキワカエデ、ハナノキ、エゾイタヤ、マイタヤ


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