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トウガラシ「タカノツメ(鷹の爪)」 [野菜]

「鷹の爪」とは、「唐辛子」の一品種で、日本における「唐辛子」の代表的な品種で、強い辛みが特徴です。
実は小さく、先がとがってやや曲がった紡錘形です。長さはおよそ6cmほど。この形が鷹の鉤爪を連想させることからこの名があります。熟すと鮮やかな赤色になります。乾燥させた実を丸ごと、あるいは輪切りや粉末にして香辛料としてつかいます。
実は、辛味が強く、特に種子が非常に辛いと言われますが、実際に辛いのは胎座の部分です。生の鷹の爪から胎座を取り除いた種子や果肉には辛いと感じるほどの辛味成分カプサイシンはほとんど含まれていないそうです。しかしながら一般的に売られている鷹の爪は収穫後に乾燥させた物である場合がほとんどで、乾燥させることにより辛味は胎座から種子や果実に広がるそうです。それで、乾燥させて粉末にしたものは辛いということになります。

鷹の爪はナス科のトウガラシ属の中に含まれている、品種の名前です。
ナス科のトウガラシ属に属する植物から取れる果実を一般に唐辛子と呼び、トウガラシには「鷹の爪」「ハラペーニョ」「ハバネロ」「しし唐」「キャロライナリーパー」「ブート・ジョロキア」などといった数千種類の品種が存在します。
つまり「鷹の爪はトウガラシである」というのは正しいですが、「トウガラシは鷹の爪である」というのは正しくありません。「トウガラシの1種に鷹の爪という品種がある」というのが正しいことになります。

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撮影:2019年12月11日 京都府立植物園にて

名称:トウガラシ「タカノツメ(鷹の爪)」
科:ナス科 トウガラシ属
園芸分類:野菜
形態:一年草
原産地(分布):中南米
品種名:鷹の爪
草丈/樹高:40~60cm
開花期:7~9月
花色:白色
その他:


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マンガンジトウガラシ(万願寺唐辛子) [野菜]

万願寺とうがらしは、京都府舞鶴市の万願寺地区で栽培されてきた野菜で、ピーマンやししとうと同じ甘とうがらしの一種。大正時代の終わりごろ、京都の在来種である「伏見甘長とうがらし」とアメリカの「カリフォルニア・ワンダー」というピーマンの交配によって誕生したと言われています。
長さ約15cmと、とうがらしの仲間のなかでは大型で、果肉は大きくて分厚く、柔らかく甘味があり、種が少なく食べやすいことが特徴。その大きさから「とうがらしの王様」とも呼ばれている。

京の伝統野菜のひとつ

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撮影:2019年9月3日 京都府立植物園にて

名称:マンガンジトウガラシ(万願寺唐辛子)
科:ナス科 トウガラシ属
園芸分類:京野菜
形態:
原産地(分布):京都府舞鶴市が発祥
品種名:
草丈/樹高:
開花期:6~10月
花色:白色
その他:


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フシミトウガラシ(伏見唐辛子) [野菜]

伏見とうがらしは、京都市伏見区付近でかなり古くから栽培されていた在来種で、その地名を付して「伏見とうがらし」と呼ばれています。果実は10~12cmの長形で、辛みがないため、「伏見甘長とうがらし」とも呼ばれ、焼きとうがらし、天ぷら、油いため、煮物などに利用されています。
京都では、実だけでなく、葉の部分も「きごしょう」と呼び、ジャコなどと煮物にしたり、甘辛く佃煮などにしておばんさいの一品として食べる風習があります。

京の伝統野菜のひとつ

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撮影:2019年10月17日 京都府立植物園にて

名称:フシミトウガラシ(伏見唐辛子)
科:ナス科 トウガラシ属
園芸分類:京の伝統野菜
形態:
原産地(分布):京都府
品種名:
草丈/樹高:
開花期:5~10月
花色:白色
その他:収穫時期(旬) 5~10月


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ヘチマ(糸瓜、天糸瓜) [野菜]

つる性の植物で巻きひげで他のものに絡みつきながら生長します。花期は7~9月です。雌花と雄花に分かれており、直径8cmほどの黄色い花を咲かせます。ヘチマは、自家和合性で同一株で受粉が可能です。
果実は細長く、大きなキュウリのような形をしています。若い果実は食用に、成熟した果実は強い繊維が発達するのでたわしなどに用いられました。
果実は成熟後、次第に乾燥し、種子の周囲が繊維で支えられた空洞となります。その頃になると果実の先端が蓋のように外れ、果実が風で揺れる度に、ここから遠心力で種子が振り出され、飛びだします。
日本には室町時代に中国から渡来しました。

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ヘチマ-4(20190903).jpg ヘチマ-5(20190903).jpg ヘチマ-6(20190903).jpg ヘチマ-7(20190903).jpg
撮影:2019年9月3日 京都府立植物園にて

名称:ヘチマ(糸瓜、天糸瓜)
科:ウリ科 ヘチマ属
園芸分類:
形態:つる性一年草
原産地(分布):インド原産
品種名:
草丈/樹高:つる性
開花期:7~9月
花色:黄色
その他:


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キンシウリ(金糸瓜、錦糸瓜) [野菜]

日本には明治期に入って導入され、寒冷な気候にも比較的強く北日本でも栽培されています。日本での植付けの時期は春で、収穫期は夏となります。
キンシウリはカボチャの仲間で、漢字で書くと「金糸瓜」。果実が繊維状で、加熱するとパラパラにほぐれて黄色いソウメンのようになるため、ソウメンカボチャの名でも知られています。
開花後40日程度たった完熟果を収穫します。さっぱりとしてシャキシャキとした歯切れの良さが持ち味です。三杯酢やあえ物で食べます。
ウリ科の野菜は熱帯から温帯まで広く分布し、多くが高温と日当たりを好みます。つる性で、1つの株に雌花と雄花がつく雌雄異花同株(しゆういかどうしゅ)植物というのも共通点となります。

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撮影:2019年9月3日 京都府立植物園にて

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撮影:2019年9月24日 京都府立植物園にて

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撮影:2019年9月24日 京都府立植物園にて

名称:キンシウリ(金糸瓜、錦糸瓜)
科:ウリ科 カボチャ属
園芸分類:野菜
形態:つる性
原産地(分布):アメリカ大陸原産
品種名:
草丈/樹高:つる性
開花期:
花色:
その他:別名 ソウメンカボチャ、イトカボチャ
    収穫期 7月中旬~9月上旬


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キバナノツノゴマ(黄花角胡麻) [野菜]

キバナノツノゴマは、ツノゴマ科の一年草となります。草丈は50~100cm程度で、全草が粘液質状の毛で覆われています。
5~7月頃に茎頂に総状花序を出し、黄色の筒状花を咲かせます。花径は5cm前後程度で、花冠の先端は5裂です。
幼果はオクラなどと同様に食用にされます。やがて黒熟すると外果皮が裂開し、二股に湾曲した釣り針状の形状となり、非常に硬い木質化となります。動物たちの足に刺さると歩行が困難になるために「悪魔の爪」とか「旅人泣かせ」などの異名を持ちます。
キバナノツノゴマは、その粘液質の効果から「食虫植物」として近年認められたとのことです。どのように消化すつかはまだ不明とのことです。

和名は、黄花のツノゴマから

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撮影:2020年7月5日 京都府立植物園にて

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撮影:2019年9月24日 京都府立植物園にて

名称:キバナノツノゴマ(黄花角胡麻)
科:ツノゴマ科 キバナノツノゴマ属
園芸分類:一年草
形態:一年草/匍匐性/食虫植物
原産地(分布):北米南部~メキシコ
品種名:
草丈/樹高:30~60cm
開花期:5~7月
花色:きいろ
その他:別名 悪魔の爪


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ゴボウ(牛蒡) [野菜]

日本で自生はしていませんが、縄文時代の遺跡からは植物遺存体として確認されており、縄文時代か平安時代に日本に伝わったともいわれます。日本人が食すようになったのは江戸時代から明治にかけてであり、根や葉を食用とします。茎の高さは1mほど、主根の長さは品種にも寄りますが50cm~1mほどになります。花期は6~7月。紫色のアザミに似た総苞にトゲのある花を咲かせます。そう、私たちが普段、食べる野菜のゴボウです。
葉は根際から生え、長い柄のある心臓形で、葉の裏には柔らかい綿毛が密生しています。
花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)です。
根を野菜として食用にするのは日本と台湾、朝鮮半島だけだそうで、中国では漢方・西洋ではハーブとして用いられています。
2年以上の株を干したものを生薬の牛蒡根(ごぼうこん)といい、食欲増進、発汗利尿などの薬効があります。
種子を干したものを生薬の悪実(あくじつ)といい、抗菌、血糖降下、血管拡張などの薬効があります。

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撮影:2023年7月20日 京都府立植物園にて

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撮影:2019年6月20日 京都府立植物園にて

名称:ゴボウ(牛蒡)
科:キク科 ゴボウ属
園芸分類:野菜
形態:多年草
原産地(分布):北部ヨーロッパ、シベリア、中国東北部
品種名:
草丈/樹高:40~150cm
開花期:6~8月
花色:紫
その他:


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ショウゴインカブラ(聖護院蕪) [野菜]

カブの一品種。京野菜の一種で、京の伝統野菜およびブランド京野菜に指定されています。
享保年間に京都左京区聖護院の篤農家・伊勢屋利八が近江かぶの種子を持ち帰り栽培し、京都の風土に合うように改良したことで生まれました。
収穫時期は11月~2月ごろとなります。
成長すると2~5kgにもなり、日本最大級のカブとのことです。千枚漬けの材料とされることが最も多いとのことです。
ふくよかな丸みと、白く艶やか表皮が目を引き、その美しさは「畑の宝石」ともいわれているようです。
そんな、ショウゴインカブラの地上部分を撮影です。
ショウゴインカブラ-1(20190323).jpg ショウゴインカブラ-2(20190323).jpg ショウゴインカブラ-3(20190323).jpg ショウゴインカブラ-4(20190323).jpg ショウゴインカブラ-5(20190323).jpg



◇聖護院蕪
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聖護院蕪と聖護院大根の見分け方
似ているようで違うこの二つの野菜の見分け方は葉を見ればわかります。聖護院蕪の葉っぱは、小松菜のような丸みを帯びた葉が生えます。一方の聖護院大根はギザギザ切れ込みが入っている葉がたくさん生えます。
花の色も違いますね。
ショウゴインダイコンは←こちらで



撮影:2019年3月23日 京都府立植物園にて

名称:ショウゴインカブラ(聖護院蕪)
科:アブラナ科 アブラナ属
園芸分類:野菜
形態:
原産地(分布):園芸品種 原産地は京都の聖護院
品種名:
草丈/樹高:
開花期:
花色:黄色
その他:


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ショウゴインダイコン(聖護院大根) [野菜]

聖護院(しょうごいん)大根は京都で生まれた丸い大根で、京都の伝統野菜に指定されています。

江戸時代後期に、尾張の国から京都聖護院の東、金戒光明寺に普通の長大根が奉納されたのですが、この大根を付近の農家がもらいうけて長年栽培しているうちに丸くなったといわれています。おそらくは京都のその地は耕土が浅く土中深く根を伸ばせないため、その環境に適した形に変わってきたのかもしれません。今では京都南部の淀地区を中心に栽培されるようになった事から「淀丸大根」や「淀大根」とも呼ばれたりしています。

煮崩れしにくく甘くて苦味が少ないため、主に煮物の材料となり、おでんにも使われます。千本釈迦堂では、冬の大根焚きの材料となります。
今回は、地上部分の様子です。

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撮影:2019年3月23日 京都府立植物園にて

◇聖護院大根
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聖護院蕪と聖護院大根の見分け方
似ているようで違うこの二つの野菜の見分け方は葉を見ればわかります。聖護院蕪の葉っぱは、小松菜のような丸みを帯びた葉が生えます。一方の聖護院大根はギザギザ切れ込みが入っている葉がたくさん生えます。
花の色も違いますね。
ショウゴインカブラは←こちらで

名称:ショウゴインダイコン(聖護院大根)
科:アブラナ科 ダイコン属
園芸分類:野菜
形態:越年草
原産地(分布):
品種名:
草丈/樹高:
開花期:
花色:白色
その他:


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キバナスズシロ(黄花蘿蔔) [野菜]

畑や庭に栽培され、葉をサラダ用に利用する1年草。
草丈は40~80cm程度で、葉には厚味があります、形状はダイコンの葉に良く似ています。葉には、軽やかなゴマの香りがし、味はピリリとした辛味があります。葉は、長い葉柄を持った楕円形です。2~4月ごろに、長い花径を立ち上げ白色~クリーム色の4弁花をつけます。花弁には、不規則な線状紋が入ります。萼筒は紅紫いろで、棘状の突起に覆われています。わが国ではルッコラやロケットの名で親しまれているハーブの一種です。

和名は、葉がダイコンに似ていて、しかも花が淡黄色のためであるからのようです。

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撮影:2024年2月9日 京都府立植物園にて

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撮影:2019年3月23日 京都府立植物園にて

名称:キバナスズシロ(黄花蘿蔔)
科:アブラナ科 キバナスズシロ属
園芸分類:野菜
形態:一年生草本
原産地(分布):地中海沿岸地方
品種名:
草丈/樹高:50~80cm
開花期:2~4月
花色:淡黄白色
その他:別名・ルッコラ


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