梅「鶯宿梅(おうしゅくばい)」 [花木]
梅(ウメ)の花 一覧
★【鶯宿梅(おうしゅくばい)】
鶯宿梅は古来からある在来種とされる品種で、「うぐいすのやど」と書いて「おうしゅく」と読む、美しい名の梅ですね。
白に近い薄いピンクの花。きれいな実が取れるので(25~30g前後の大きさ)、梅酒用オススメ品種。花粉は多く受粉樹にもなります。自家結実性がややあります。
美しい花は鑑賞価値も高く、庭木としても人気があります。
開花時期は、3月下旬~4月上旬、香りがすぐれ、花は白、または紅・白まじって咲く、中輪咲き・一重咲きとなります。
この「鶯宿梅」は、紀貫之の娘の紀内侍が梅の木に「勅なればいともかしこし鶯の 宿はと問はばいかが答へむ」と詠んだ短冊の話で有名です。
その話にまつわる名前が付けられている品種です。
撮影:2021年2月13日 京都府立植物園にて
梅「未開梅(みかいば)」 [花木]
梅(ウメ)の花 一覧
★【未開梅(みかいば)】
豊後梅の系統で中国渡来の品種。
花は紅色大輪で、つぼみは多数つきますが、開花するものは少ないので、開かない花という意味で名付けられたようです。
花開いたときは美しピンクで大輪の花。
元々豊後系の梅は杏に梅を掛け合わせて出来た品種で、実梅が多いようで、香りなども弱いとのこと。
撮影:2021年2月5日 京都府立植物園にて