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ハナガガブタ(花鏡蓋) [水生生物]

ハナガガブタは、ミツガシワ科の多年生の浮葉植物で丸い浮葉。葉の経は5~15cmほどの心形で、縁部はほぼ全縁の浮葉を持つ。乾期や寒い季節になると葉柄の基部にバナナのような形状の殖芽の房をつける。そのために、英名ではバナナプラント(Banana plant)と呼ばれている。7~9月頃に、径1~2cmぐらいの白色の花をつける。花冠は5裂し、喉部には黄色い模様が入る。

日本では観賞用の水草として輸入・生産が行われていたが、1990年に兵庫県のため池に定着しているのが初めて確認された。同属の近縁種としてアサザ、ガガブタ、ヒメシロアサザの3種の在来種が日本に生育しているが、いずれも絶滅の危機に瀕しており、ハナガガブタがこれら希少種の生育地を奪うなどして競争し、駆逐することが危惧されている。外来生物法により要注意外来生物に指定されている。

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撮影:2021年10月12日 京都府立植物園にて

名称:ハナガガブタ(花鏡蓋)
科:ミツガシワ科 アサザ属
園芸分類:水草
形態:多年草浮葉植物
原産地(分布):アメリカ原産
品種名:
草丈/樹高:浮葉植物
開花期:7~9月
花色:白色
その他:別名 バナナプラント


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