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ヒヨドリジョウゴ(鵯上戸) [つる性]

つる性の草本で、他の樹木等に絡み付いて繁茂します。
全草に柔らかな毛を持ち、葉はアサガオに似た三裂したものから、卵状のものまで部位によって大きく変形します。
花は晩夏に大きく外に反り返った五枚の白または紫色の花弁を持ち、雄蕊と黄色や黒褐色の雄蕊がむき出しになって前面に突き出ます。
果実は秋に1cm程度の球形の実を付け、赤く熟すものが多いが、黄色になるものもあります。小さなほうずきのイメージかも。
名前の由来は、熟した果実にヒヨドリが群がって食べる様子が、酒に酔った人たちが騒ぐ様子に似ているとのことです。実際にはとくに好んで食べるわけではないようです。

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撮影:2019年11月20日 京都府立植物園にて

名称:ヒヨドリジョウゴ(鵯上戸)
科:ナス科 ナス属
園芸分類:山に咲く花
形態:多年生植物
原産地(分布):日本全国、東アジアから東南アジア
品種名:
草丈/樹高:つる性
開花期:8~9月
花色:白花
その他:


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タンキリマメ(痰切豆) [つる性]

 タンキリマメは関東地方以西から沖縄にかけての山野に生育する多年生のつる植物です。
葉は互生、長さ約3~5cmの柄をもつ3出複葉(1枚の葉が複数の小葉に分かれている)で、小葉はクズ(葛)の葉をミニチュアにしたような、丸みを帯びた菱形をしています。葉の表裏を含めて全体に褐色の毛があります。
花は長さ1cm弱の薄い黄色をした蝶形花を総状に付けます。花期は長く、日当たりのよい場所なら初夏から晩秋まで次々と花をつけるので秋には花と実(種子)を同時に見ることができるようになります。果実は長さ約1~2cmほどの豆果、いわゆる豆のさやができ、さやの色は熟すに従って淡黄色から鮮やかな朱色に変化します。さやの内部には1~3個ほどの光沢のある直径5mmほどの黒い種子(豆)が入っています。野生のマメの仲間は種子が熟すと、さやがはじけて種子を弾き飛ばす種類が多いのですが、このタンキリマメは種が落ちず、さやの縁に付いたままになり、鳥に食べられる事によって散布されます。
 和名の由来は、種子(豆)を食べると痰を止める作用があるという俗説からつけられているそうです。しかし、実際には薬用としてはほとんど用いられないようで、現在の薬用植物の図鑑では、民間薬として掲載されていることがあるぐらいで、あまり掲載されていません。

・タンキリマメとトキリマメ、すごくよく似ていますが、葉っぱの形などで見分けられます。

 【タンキリマメ(痰切豆)】
   葉っぱが厚い。
   葉っぱの先端寄りに一番幅の広いところがある。
   枝葉に毛がいっぱい。

 【トキリマメ(吐切豆)】
   葉っぱはタンキリマメより薄い葉っぱのつけ根寄りに、一番幅の広いところがある。
   枝葉の毛はタンキリマメより少ない。

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撮影:2019年11月28日 京都府立植物園にて

名称:タンキリマメ(痰切豆)
科:マメ科 タンキリマメ属
園芸分類:
形態:つる性多年草
原産地(分布):本州の関東以西から四国、九州、沖縄、朝鮮半島、台湾、中国大陸、フィリピンなど
品種名:
草丈/樹高:つる性
開花期:7~10月
花色:黄色
その他:



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ハスノハカズラ(蓮の葉葛) [つる性]

茎が他物に巻きつきながら生育する常緑のつる性木本となります。
葉は三角状広卵型で、互生となります。葉柄は葉身に盾状にちきます。
 7~9月頃、花は葉腋から円錐状~複合散形状の花序を出し、多数の花をつけます。花は淡緑色で、雄花の萼片は6~8個、花弁は3~4個、雌花は萼片、花弁とも3~4個です。
10~12月頃に核果は球形で平滑、径約6mm、熟すと朱紅色となります。内果皮は偏圧して背部は小卵形のいぼ状突起となり、側部は凹形です。種子は馬蹄形です。

「ハスノハカズラ」は、葉と葉柄が蓮の葉に似て盾状につくことからです。

次は、花と赤い実の撮影に挑戦ですね。

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撮影:2019年10月21日 京都府立植物園にて

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撮影:2019年12月9日 京都府立植物園にて

名称:ハスノハカズラ(蓮の葉葛)
科:ツヅラフジ科 ハスノハカズラ属
園芸分類:
形態:常緑のつる性木本
原産地(分布):本州(西部)、四国、九州、沖縄 ・ 中国中南部、台湾、インド、マレーシア
品種名:
草丈/樹高:つる性
開花期:7~9月
花色:淡緑色
その他:


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オキナワスズメウリ(沖縄雀瓜) [つる性]

オキナワの名がついている通り、暑さに強く強健で、最近はグリーンカーテンとして人気です。
花の開花時期は、6~8月ごろです。オキナワスズメウリの花は1cm前後と小さく目立たないものですが、よく見るとウリ科そのものの黄色くて可愛らしい姿をしています。花は、おばなとめばながありますが雌雄同株で一つの株におばなとめばな両方がつきます。花の形は、花冠が5つに裂けたような形です。
 花を咲かせたあとたくさんの実をつけます。とても小さな実で、濃いグリーンから褐色の縞模様がついています。まるで、小さいスイカみたいな実です。実は、はじめは明るいグリーン色で、時間の経過とともに、黄色や赤色に変化します。可愛らしい実姿から、「琉球おもちゃうり」という別名もあります。
ただし、実には毒の成分を含んでいるので要注意です。決して食べず、観賞用です。

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撮影:2020年6月23日 京都市伏見区にて
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撮影:2020年8月16日 京都市伏見区にて

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撮影:2019年9月15日 京都府立植物園にて

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撮影:2019年9月24日 京都府立植物園にて

名称:オキナワスズメウリ(沖縄雀瓜)
科:ウリ科 オキナワスズメウリ属
園芸分類:つる性
形態:一年草
原産地(分布):日本の沖縄や琉球列島、台湾、インド、オーストラリアなどの熱帯地域
品種名:
草丈/樹高:
開花期:5~8月
花色:黄色
その他:別名:リュウキュウスズメウリ(琉球雀瓜)、琉球オモチャウリ


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センニンソウ(仙人草) [つる性]

主に草地や林の縁など日当たりの良い場所で、つるを樹木などに絡ませて自生するつる性の多年草です。花の咲いている時は遠目でもよくわかるのですが、それ以外の時期は草木に紛れていて存外に見つけにくいです。
葉は羽状複葉で、小葉は卵円形で3~7枚付けます。葉柄で他のものにからみよじ登ります。
花は、8~9月ころ葉脈から円柱花序を出して、白色花を多数つけます。白色の花弁に似た、がく片は4枚、花弁は無く、雄しべと子房は多くあります。
果実は種子状で平たく倒卵形でミカン色で、花の後の雌しべの花柱(かちゅう)が伸びて果実に残り、長さ3cmらいになって羽毛状になり、風で飛散して繁殖します。
茎や葉の切断面から出る汁や濡れた花粉に触れると炎症を起す有毒植物です。

和名は痩果に付く綿毛を仙人の髭に見たてたことに由来します。別名が「ウマクワズ(馬食わず)」、有毒植物で馬や牛が絶対に口にしないことから言われています。

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撮影:2019年9月6日 京都府立植物園にて

名称:センニンソウ(仙人草)
科:キンポウゲ科 センニンソウ属
園芸分類:野に咲く花
形態:つる性半低木
原産地(分布):日本、朝鮮半島、中国、台湾
品種名:
草丈/樹高:~100cm
開花期:8~9月
花色:白色
その他:別名 馬食わず(うまくわず)


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トキリマメ(吐切豆) [つる性]

本州、九州、朝鮮半島の山野にはえるマメ科のつる性多年草。葉は先のとがった卵形の小葉3枚からなり、下面に黄色の腺点があります。7~9月、葉腋から短い花穂を出し、黄色で長さ約1cmの蝶形花を十数個密につけます。
豆果は繭形の楕円形で、中に2個の黒色の種子があり、熟すと裂開します。さやが赤いのでベニカワとも言います。近縁のタンキリマメはトキリマメによく似ていますが、小葉は少し厚くて、毛が多く、広倒卵形で先はとがりません。本州(千葉県以西)~沖縄,東アジアに分布します。別名は、オオバタンキリマメ(大葉痰切豆)となります。種子や葉を薬用とし、別名の痰切豆の名もこれに基づきます。

健康茶として飲まれ、利尿作用もあるとのことです。

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撮影:2019年8月5日 京都府立植物園にて

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撮影:2019年9月11日 京都府立植物園にて

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撮影:2020年12月7日 京都府立植物園にて

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撮影:2019年10月18日 京都府立植物園にて

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撮影:2022年11月24日 京都府立植物園にて

名称:トキリマメ(吐切豆)
科:マメ科 タンキリマメ属
園芸分類:野に咲く花
形態:つる性多年草
原産地(分布):日本(本州の関東地方以西、四国、九州)、朝鮮半島
品種名:
草丈/樹高:
開花期:7~9月
花色:黄色
その他:別名 オオバタンキリマメ(大葉痰切豆)



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ホウライカズラ(蓬莱蔓) [つる性]

暖地の常緑樹林内に生える常緑のつる性木本。日本固有となります。
葉は対生で、葉身は長さ6~11cmの卵形~長楕円形で、先は鋭くとがり、基部はくさび形。ふちには鋸歯はなく、大きく波打ちます。質は皮質で、表面は光沢があり、裏面は淡緑色となります。
葉腋に白い花を6~7月頃に1~2個つけます。花冠は深く5裂し、裂片は反り返ります。
雄しべは5個。花糸は短く、5個の葯が接して花柱を取り囲みます。
果実は液果。直径1cmほどの球形。11~12月に橙赤色に熟します。

名前の由来は、蓬莱山は中国の伝説に登場する不老不死の地とされる霊山。珍しいつる植物だったので、蓬莱山にちなんで蓬莱葛の名がつけられたようです。

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撮影:2019年7月3日 京都府立植物園にて

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一日で白色が少し黄色がかりました
撮影:2019年7月4日 京都府立植物園にて

名称:ホウライカズラ(蓬莱蔓)
科: マチン科 ホウライカズラ属
園芸分類:
形態:常緑のつる性
原産地(分布):本州(千葉県以西)、四国、九州、沖縄。
品種名:
草丈/樹高:
開花期:6~7月
花色:白色
その他:


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ノイバラ(野茨) [つる性]

ノイバラは、日本や朝鮮半島に自生する、バラ科のつる性落葉低木です。日本では、沖縄県以外の山や野原でみることができます。バラの中でも生命力が強く丈夫な種類で、品種改良や貴重なバラの品種を増やすための台木として使われることでも有名です。別名、ノバラとも呼ばれます。
樹高1~3mに生長し、5~6月頃に白や薄紅色の花を咲かせ、その後赤い実をつけます。花びらは5枚で、一般的に知られるバラとはイメージが異なります。
夏になるとつく赤い実は、「営実(エイジツ)」と呼ばれる生薬で、便秘薬や利尿薬として利用されるほか、吹き出物にも効果があるとされ、化粧品の成分として活用されてきました。また、南米・チリ産のノイバラの実は、「ローズヒップ」と呼ばれ、ハーブティーやローズヒップオイルの原料にも利用されているようです。

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撮影:2019年5月20日 京都府立植物園にて

名称:ノイバラ(野茨))
科:バラ科・バラ属
園芸分類:
形態:落葉つる性低木
原産地(分布):日本、朝鮮半島
品種名:
草丈/樹高:1~3m
開花期:5~6月
花色:白、淡紅
その他:ノバラ(野薔薇)とも


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エンドウ ツタンカーメン [つる性]

この濃い紫色のさやをしたエンドウ豆は、古代エジプトのツタンカーメン王の墓から出土した豆の子孫といわれています。1992年にカーター氏がツタンカーメンの墓を発掘した際に数多くの副葬品の中から見つかったとされ、それを持ち帰ったカーター氏が発芽、栽培に成功し、「ツタンカーメンのエンドウ豆」として各地に広めたとされています。
このツタンカーメンのエンドウ豆、蔓の様子は普通のエンドウ豆と変わらないのですが、エンドウの花が白いのに対して、このツタンカーメンのエンドウ豆の花は紫色をしています。そして何よりも、サヤの色が濃い紫色です。この紫色は熟すにつれ少し薄れて、地の緑色が透けて見えるような感じになってきます。そうなった頃が収穫時とのことのようです。

ツタンカーメン王の墓から出土した豆かどうかは定かではないとのうわさもありますが、ロマンがありますよね。

エンドウ豆の品種名がツタンカーメンとなります。

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撮影:2019年2月12日 京都府立植物園にて

名称:エンドウ ツタンカーメン
科:マメ科 エンドウ属
園芸分類:つる性
形態:一・二年草
原産地(分布):ヨーロッパ、地中海沿岸
品種名:
草丈/樹高:1.5~3m
開花期:4~5月
花色:紫色
その他:


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カナリナ・カナリエンシス [つる性]

カナリナ・カナリエンシスは、数あるカナリア諸島出身の植物の代表中の代表で、種小名にも「カナリエンシス」とカナリア諸島由来なため文字通りカナリア諸島の象徴的植物になります。
日本に野生するホタルブクロ属と近縁ですが、ホタルブクロの茎葉が対生であるのに対して、本属は互生です。花期は10~4月。釣り鐘型のオレンジ色の花をつけます。たこさんウインナーのような色のようにも見えたりして!

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撮影:2019年2月12日 京都府立植物園・早春の草花展にて

名称:カナリナ・カナリエンシス
科:キキョウ科 カナリナ属
園芸分類:半つる性
形態:耐寒性多年草
原産地(分布):カナリア諸島(テネリフェ島)
品種名:
草丈/樹高:1~1.5m
開花期:春(株によっては12月~1月頃に開花)
花色:赤~オレンジ色
その他:別名 「カナリーキキョウ」


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