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ウコンザクラ(鬱金桜) [花木]

オオシマザクラ系のサトザクラであり、江戸中期以前に人の手によって作られた品種と考えられている。花弁が香辛料で知られるウコン(鬱金)に似た萌黄色になることからウコンザクラと名付けられた。
開花は4月中旬~5月上旬で、カンザンやフゲンゾウといった代表的なサトザクラよりは少しだけ遅れて咲く。花の直径は3.5~4cmほどで、10~20枚の花弁が重なり合う八重咲きとなる。
咲き始めは文字どおりのウコン色あるいは薄緑色だが、すぐに白っぽくなり、最後は中心部からピンク色に染まっていく。

ウコンザクラに似た花木として、御衣黄桜(ギョイコウサクラ)があり、似たような黄緑色の花を咲かせるサクラだが、ウコンザクラよりも花の緑色が強く、花弁には厚みがある。

数百品種あるサクラの中で、黄色の花を咲かせる唯一の品種。

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撮影:2023年4月5日 京都府立植物園にて

名称:ウコンザクラ(鬱金桜)
科:バラ科 サクラ属
園芸分類:花木
形態:落葉広葉/小高木
原産地(分布):
品種名:
草丈/樹高:3~5m
開花期:4月中旬~5月上旬
花色:淡黄緑色
その他:別名 キザクラ(黄桜)



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タムシバ(田虫葉)・ハスラー [花木]

タムシバ(田虫葉)は、モクレン科モクレン属に属する落葉高木から低木の1種である。別名、カムシバ、ニオイコブシなどともよばれる。葉はやや細長い披針形であり、早春の葉が展開する前に白い9枚の花弁があるが外側の3枚は小さく、内側の6枚は大きく、芳香がある花が咲く。日本固有種であり、本州、四国、九州に分布する。精油を含み、つぼみは辛夷(しんい)として生薬にされることがある。
花の後には小さな袋状の果実が集まった「集合果」ができ、10月頃に熟すと自然に裂けて、中から赤い種子が糸を引いて垂れ下がる。

コブシに似るが、樹高がやや低いこと、葉が細長く葉裏が白色を帯びる点、葉芽の鱗片が無毛である点、花の基部に葉がつかない点、萼片が比較的大き無毛である点などで異なる。

タムシバと風変わりな名の由来には、葉っぱにタムシ状の白い斑点があることから「タムシバ」、あるいは、葉を噛むと甘みがあるため「カムシバ」、これが転訛してタムシバとなったという二つの説がある。


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撮影:2023年4月4日 京都府立植物園にて

名称:タムシバ(田虫葉)・ハスラー
科:モクレン科 モクレン属
園芸分類:花木
形態:落葉広葉高木
原産地(分布):本州、四国及び九州の山地や深山に分布
品種名:ハスラー
草丈/樹高:3~10m
開花期:4~5月
花色:白色
その他:別名 ニオイコブシ、カムシバ、サトウシバ



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リュウキュウアセビ(琉球馬酔木) [花木]

リュウキュウアセビ)は、沖縄原産で、ツツジ科アセビ属の耐寒性常緑低木。オキナワアセビ(沖縄馬酔木)とも呼ばれる。葉は倒披針形で葉縁に鋸歯があり、春に、円錐花序を伸ばし白い壺型の小花を多数付ける。アセビと比べて、葉には光沢が有り厚く、小花には厚みがある。新芽はピンクがかっていて、紅葉しているような美しさ。
本土に自生するアセビの近縁種で、有毒植物であるため、鹿による食害は受けないが、園芸目的の乱獲により、既に野生絶滅した。環境省カテゴリーでは絶滅危惧種

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撮影:2023年3月21日 京都府立植物園にて

名称:リュウキュウアセビ(琉球馬酔木)
科:ツツジ科 アセビ属
園芸分類:花木
形態:常緑低木
原産地(分布):沖縄
品種名:
草丈/樹高:150~300cm
開花期:3~5月
花色:白色
その他:別名:オキナワアセビ(沖縄馬酔木)


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チョウジザクラ(丁字桜) [花木]

チョウジザクラは、本州北中部と九州の一部(熊本県)の山地や沢沿いに分布するサクラの仲間。園芸品種ではなく日本に自生する野生のサクラ。
花は3月下旬から4月下旬に咲く。花は白からやや薄紅色。五枚一重であり、花びらは小さく花全体で大きくても2cm前後。花は180度近くまで平たく開き、萼筒も長く、このとき横から見ると丁字のように見える。花は下向きに咲くことが多い。
樹木の大きさは大きくなっても7m前後。花を除くとマメザクラに良く似ている。その樹皮を樺細工のような工芸品に使用したりする。
チョウジザクラの葉は長さ5~8cmほどで枝から互い違いに生じる。葉の縁にはギザギザが目立ち、先端は画像のとおり細長く尖る。形が左右非対称であること、葉や葉の付け根に薄茶色の細かな毛があるのも大きな特徴となっている。秋になると紅葉し落葉する。
花の後にできるサクランボは直径6mmほどの球形で長い柄がある。6~8月頃に黒く熟すせば甘味があって食用になる。

花が逆向きの丁字形で、香辛料の原料となるモルッカ島原産の「丁字(クローヴ)」に似るため、チョウジザクラと命名された。

地味ですがユニークな花を咲かせる桜の花とは思えませんか。

撮影:2023年3月24日 京都府立植物園にて

名称:チョウジザクラ(丁字桜)
科:バラ科 サクラ属
園芸分類:花木
形態:落葉広葉・低木~小高木
原産地(分布):
品種名:
草丈/樹高:3~6m
開花期:3~4月
花色:
その他:別名 カバザクラ、カンバザクラ、メジロザクラ




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アカヤシオ(赤八汐) [花木]

アカヤシオとは、樹高2m~4m程になるツツジ科ツツジ属のヤシオツツジの一種で落葉低木。
アカヤシオの花は、葉が展開する前に淡いピンク色の花を下向きに付ける。花は径5cm~6cm程で、花冠は5裂して、先端は丸みを帯びる。長く突き出した1本の雌しべを10本の雄しべが取り囲み、上側5本の雄しべは短く、下の5本は長くなる。
葉は、枝先に5枚が輪生状に付く単葉で、菱形~卵状菱形となり、葉縁には長く細い開出毛があり、表面中央脈上に短毛が生え、裏面は中央脈下部に長毛がまばらに生える。また、両側に白く短い軟毛が密生し、秋には紅葉または黄葉する。
アカヤシオの果実は蒴果で、いびつな円柱形になり、10~11月に熟すと5裂して小さな種子を飛ばす。

アカヤシオという名前は、花の様子が似ている近縁種の「シロヤシオ(白八汐)」に対して、花色が赤みを帯びているため、「赤八汐(あかやしお)」と名付けられた。

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撮影:2023年3月20日 京都府立植物園にて

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撮影:2023年3月27日 京都府立植物園にて

名称:アカヤシオ(赤八汐)
科:ツツジ科 ツツジ属
園芸分類:花木
形態:落葉低木
原産地(分布):本州の東北地方南部から中部地方にかけての太平洋側
品種名:
草丈/樹高:3~5m
開花期:4~5月
花色:ピンク色
その他:


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椿・西王母(セイオウボ) [花木]

西王母は、幕末から金沢に伝わる茶席の銘花。淡桃色地に外弁が紅色のぼかしが入る一重咲きで、筒咲き、中輪のツバキ。
花弁の桃色のグラデーションが美しく、1月ぐらいの季節になると花芯の黄色も凛と濃く出るようになってくる。
つぼみの丸さも茶花として愛される理由の一つと言われる。
金沢地方発表の園芸種。

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撮影:2023年1月19日 京都府立植物園にて

名称:椿・西王母(セイオウボ)
科:ツバキ科 ツバキ属
園芸分類:花木
形態:常緑樹
原産地(分布):金沢地方
品種名:
草丈/樹高:2~4m
開花期:9~4月
花色:淡桃色
その他:


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カラミ桜(唐実桜) [花木]

中国原産で実は食用になる。雄蕊が長いのが特徴で、中国桜桃などの名前がある。
別名シナミザクラ(支那実桜)、中国桜桃。

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撮影:2021年3月8日 京都府立植物園にて

名称:カラミ桜(唐実桜)
科:バラ科 サクラ属
園芸分類:花木
形態:落葉小低木
原産地(分布):中国原産
品種名:
草丈/樹高:
開花期:
花色:
その他:


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イズザクラ(伊豆桜) [花木]

オオシマザクラ の変種でオオシマザクラよりおおきな花をつける
開花時期は3月の下旬から4月の上旬で葉の展開と同時に花を咲かせる。
花弁数は5枚で、一重咲きの大輪で花の色は白く、花弁の形は円形である。
花の香りは強い。
結実性がある。
花の後にできる実は核果(水分を多く含み中に種が1つある)である。

名前は、南伊豆の山中で発見されたことから

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撮影:2022年4月16日 京都府立植物園にて

名称:イズザクラ(伊豆桜)
科:バラ科 サクラ属
園芸分類:花木
形態:落葉樹
原産地(分布):南伊豆
品種名:
草丈/樹高:5~10m
開花期:4月上旬
花色:白色
その他:


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春に咲く桜「まとめ」 [花木]

春に咲く桜「まとめ」

********************** 春に咲く桜 **********************

名前
写真
アーコレード
アーコレード-1(20171018).jpg
アキヒメザクラ
彬姫桜
アキヒメサクラ
彬姫桜
アキヒメ-3(20230319).jpg
イズザクラ
伊豆桜
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イヌザクラ
犬桜
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ウコンザクラ
鬱金桜
ウコンザクラ-1(20230405).jpg
エゾノウワミズザクラ
蝦夷上溝桜
エゾノウワズミザクラ-1(20230414).jpg
オカメザクラ
おかめ桜
オカメ-5(20190323).jpg
カラバシ
唐橋
カラミザクラ
唐実桜
カラミザクラ-1(20210308).jpg
カンザクラ
寒桜
カンヒザクラ
寒緋桜
キンキマメザクラ
近畿豆桜
キンキマメザクラ-23(20210218).jpg
ケイオウザクラ
啓翁桜
コシノヒザンザクラ
越の彼岸桜
コブクザクラ
子福桜
子福桜-12(20201021).jpg
シュゼンジカンザクラ
修善寺寒桜
修善寺寒-11(20240316).jpg
タカサゴザクラ
高砂桜
チョウジザクラ
丁字桜
チョウジザクラ-3(20230324).jpg
トウカイザクラ
東海桜
アマギヨシノザクラ
天城吉野桜
マメザクラ
豆桜
ヤマザクラ
山桜

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キガンピ(黄雁皮) [花木]

山地でみられる高さ1~2mの落葉低木で、よく枝分かれする。
枝は細く、はじめ緑色で、のちに褐紫色となる。
葉は対生する単葉で、卵状楕円形~披針形となり、全縁。
穂状花序が円錐状に集まる花序を出す。
花には花弁はなく、先が4裂する筒状の萼が淡い黄色、白または淡い紅色に色づく。
果実は核果。
利用としては、樹皮が和紙の原料となる。

キガンピ-1(20220907).jpg キガンピ-2(20220907).jpg キガンピ-3(20220907).jpg キガンピ-4(20220907).jpg キガンピ-5(20220907).jpg キガンピ-7(20220907).jpg キガンピ-6(20220907).jpg
撮影:2022年9月7日 京都府立植物園にて

名称:キガンピ(黄雁皮) 
科:ジンチョウゲ科 ガンピ属
園芸分類:
形態:落葉低木
原産地(分布):本州(近畿以西)、四国、九州、朝鮮半島南部
品種名:
草丈/樹高:1~2m
開花期:7~9月
花色:淡黄色
その他: キコガンピ (黄小雁皮)


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