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アメリカフヨウ(アメリカ芙蓉) [草花]

アメリカフヨウは、北アメリカに分布するアオイ科フヨウ属の多年草です。
フヨウによく似ていますが、フヨウは落葉低木の花木で、アメリカフヨウは宿根草(しゅっこんそう)で草花です。
そのためクサフヨウ(草芙蓉)とも呼ばれます。
同属の仲間にはフヨウの他に、ハイビスカスやモミジアオイがあり、よく似た花を咲かせます(熱帯植物のような印象)。
主な開花期は7~9月で大輪のハイビスカスのような花をつけます。咲いたその日にしぼんでしまう1日花ですが夏の間は次々につぼみができて開花します。
花は5枚の花弁を持ち、中心には特徴的なしべがあります。
しべは多数の雄しべが癒合して筒状になっており、その先端部分に雌しべがあります。
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◇アメリカフヨウのしべの様子
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撮影:2019年7月10日 京都府立植物園にて

名称:アメリカフヨウ(アメリカ芙蓉)
科:アオイ科 フヨウ属(ハイビスカス属)
園芸分類:草花
形態:宿根草
原産地(分布):北アメリカ
品種名:
草丈/樹高:100~150cm
開花期:7~9月
花色:赤、ピンク、白、複色
その他:別名 クサフヨウ(草芙蓉)、ローズ・マロウ



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モッコク(木斛) [常緑樹]

モッコクは、ツバキ科モッコク属に分類される常緑性の広葉樹です。関東以南から朝鮮半島、中国に分布しています。
丈夫で樹形が美しいことから、古くから庭木に利用され、江戸五木の1つに数えられます。また、現代でも、モチノキやモクセイとともに、「庭木の王」と呼ばれています。
花の香りが石斛(セッコク)に似た木という意味で、江戸初期に木斛(モッコク)と命名されたようです。(石斛とは岩などに着生するランのこと)下向きに咲く小さな白い花は、近付いて嗅げば微かに甘い香りを感じる程度ですが、蜂などの昆虫はよく集まります。撮影していた時もたくさんの昆虫たちが集まっていました。花には雄花と両性花がありますが、いづれも直径1cmほどの五弁花となります。
花の後にはツバキの実を小さくしたような実ができ、10~11月頃に赤く熟すと不規則に裂け、1~4粒の赤黒い種子が顔を出します。モッコクの実はメジロ、キビタキ、オオルリなどの野鳥が食べます。

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撮影:2019年7月5日 京都府立植物園にて

名称:モッコク(木斛)
科:モッコク科 モッコク属
園芸分類:
形態:常緑広葉高木
原産地(分布):日本列島、朝鮮半島南部、台湾、中国を経て東南アジアからインド
品種名:
草丈/樹高:5~15m
開花期:6~7月
花色:黄色
その他:


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アポイギキョウ [草花]

アポイギキョウは北海道のアポイ岳などに自生する草丈の低いキキョウに付けられた俗名。アポイ岳は日高地方の810㍍の山で超塩基性の岩床が露出し、特異な植物が数多く分布しているところです。特別天然記念物に指定されているようです。
アポイギキョウとは、普通のキキョウ50~100cmの高さになるのに対して背丈が15~30cmと低い矮性種の総称、俗称となります。
増殖は、実生では草丈が高くなり、矮小株の挿し芽が確実とのことです。


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撮影:2019年7月4日 京都府立植物園にて

名称:アポイギキョウ
科:キキョウ科  キキョウ属
園芸分類:野に咲く花
形態:
原産地(分布):北海道、本州、四国、九州、シベリア、北部中国、朝鮮半島
品種名:
草丈/樹高:15~30cm
開花期:6~8月
花色:紫色
その他:


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アツバウオトリギ(厚葉魚捕木) [花木]


和名は、この樹の枝などと切って水に入れると魚がしびれて捕れることから名づけられたようです。絶滅危惧IA類に指定して保護されています。

近い仲間に「ウオトリギ(魚捕木)」があります。


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撮影:2019年7月5日 京都府立植物園にて

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撮影:2020年9月15日 京都府立植物園にて

名称:アツバウオトリギ(厚葉魚捕木)
科:シナノキ科 ウオトリギ属
園芸分類:
形態:常緑低木
原産地(分布):中国
品種名:
草丈/樹高:
開花期:6~7月
花色:黄色
その他:アオイ科に分類されことも


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ヤブカンゾウ(藪萱草) [草花]

北海道~九州の道ばたや土手、林のふちなどに多く、有史以前に中国から帰化したと考えられています。
葉は長さ40~60cm、幅2.5~4cmの広線形。花茎は高さ80~100cmになり、直径約8cmの橙赤色の花を数個つけます。
花は八重咲きで、雄しべと雌しべが弁化して八重咲きで、完全に弁化していない雄しべもまじっているようで、花びらは、やや、くしゃくしゃっとした感じです。
基本種の花弁が一重のホンカンゾウは栽培種となります。
ちなみに、日本に渡来したヤブカンゾウは、三倍体のため結実せず、匍匐茎(ほふくけい、ランナー)を出して拡がります。
そうそう、ヤブカンゾウの花は切り取って花瓶に飾っておいても、翌日には萎んでしまうので、切り花には向きません。

生薬名は「萱草根(かんぞうこん)」
紡錘状に連なった根は、生薬「萱草根(かんぞうこん)」で、漢方では利尿、涼血、消炎、止血薬として、膀胱炎や不眠症に用いられます。
開花直前の花蕾を乾燥したものが「金針菜(きんしんさい)」で、消炎、止血薬として血尿、痔などに用いられます。

別名 「萱草(わすれぐさ)」
この花を着物のひもにつけておくと嫌なことを忘れさせてくれると万葉集に読まれたことに由来するようです。

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撮影:2022年7月7日 京都府立植物園にて

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撮影:2019年7月4日 京都府立植物園にて

名称:ヤブカンゾウ(藪萱草)
科:ユリ科 ワスレグサ属
園芸分類:野に咲く花
形態:多年草
原産地(分布):東アジア・ヒマラヤ原産
品種名:
草丈/樹高:80~100cm
開花期:6~8月
花色:橙赤色
その他:生薬名:萱草根(かんぞうこん)


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セリ(芹) [草花]

日本全土の水田や溝、小川、湿地などに生えます。高さ20~50cm。地下茎をのばし、秋に節から新芽をだして増えます。葉は1~2回3出羽状複葉でやわらかい。小葉は卵形でふちには粗い鋸歯があります。茎先から複散形花序をだし、その先端に傘状花序をつける。個々の花は小さく、花弁も見えないほどです。
東洋では2000年ほど前から食用に利用されてきていますが、西洋では食べる習慣はありません。独特の香りを持ち、日本では春先の若い茎や根をおひたしや七草粥として利用されます。
野菜としての旬は3~4月までですが、春の七草のひとつであるため1月ごろであればスーパーマーケット等で束にして売られています。
和名の「セリ」は、まるで競い合う(競り)ように群生していることに由来します。

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撮影:2019年7月3日 京都府立植物園にて

名称:セリ(芹)
科:セリ科 セリ属
園芸分類:野に咲く花
形態:多年草
原産地(分布):北半球一帯とオーストラリア大陸
品種名:
草丈/樹高:20~50cm
開花期:7~8月
花色:白色
その他:別名、シロネグサ(白根草)


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ホウライカズラ(蓬莱蔓) [つる性]

暖地の常緑樹林内に生える常緑のつる性木本。日本固有となります。
葉は対生で、葉身は長さ6~11cmの卵形~長楕円形で、先は鋭くとがり、基部はくさび形。ふちには鋸歯はなく、大きく波打ちます。質は皮質で、表面は光沢があり、裏面は淡緑色となります。
葉腋に白い花を6~7月頃に1~2個つけます。花冠は深く5裂し、裂片は反り返ります。
雄しべは5個。花糸は短く、5個の葯が接して花柱を取り囲みます。
果実は液果。直径1cmほどの球形。11~12月に橙赤色に熟します。

名前の由来は、蓬莱山は中国の伝説に登場する不老不死の地とされる霊山。珍しいつる植物だったので、蓬莱山にちなんで蓬莱葛の名がつけられたようです。

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撮影:2019年7月3日 京都府立植物園にて

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一日で白色が少し黄色がかりました
撮影:2019年7月4日 京都府立植物園にて

名称:ホウライカズラ(蓬莱蔓)
科: マチン科 ホウライカズラ属
園芸分類:
形態:常緑のつる性
原産地(分布):本州(千葉県以西)、四国、九州、沖縄。
品種名:
草丈/樹高:
開花期:6~7月
花色:白色
その他:


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メラレウカ・アルテルニフォリア [花木]

メラレウカは、キャプテン・クックがこの葉をお茶として飲んだことから、ティーツリーと呼ばれています。特に、メラレウカ・アルテルニフォリアは、さわやかな柑橘系の香りがする葉をもつことで親しまれています。
葉に殺菌力および抗感染力があり、オーストラリアの先住民アボリジニが万能薬として愛用していたといわれています。現在も、葉や茎からエッセンシャルオイルが抽出され、ハーブとして利用されています。
樹皮は白色の紙質で概して剥離しやすい。葉は長さ1~3.5cm幅1mm以下の線形で、枝に互生となります。
花色は白でふわふわした変わった形の花を密集させて咲かせます。

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撮影:2022年6月17日 京都府立植物園にて

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撮影:2019年6月19日 京都府立植物園にて

名称:メラレウカ・アルテルニフォリア
科:フトモモ科 メラレウカ属
園芸分類:庭木・花木,ハーブ
形態:常緑小高木
原産地(分布):オーストラリア、ニュージーランド、インドネシア
品種名:アルテルニフォリア
草丈/樹高:4~7m
開花期:4~6月
花色:白色
その他:別名 ティー・ツリー



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マグノリア・ラエヴィフォリア [花木]

モクレン属の野生種は、日本を含むアジアとアメリカに約90種が分布します。これらのうち、日本原産のコブシやタムシバ、シデコブシ、オオヤマレンゲ、中国産のモクレンやハクモクレン、ヒマラヤ地域のキャンベリー、北米のキモクレンなどを交配させて生まれた園芸品種を「マグノリア」と総称しています。マグノリアの仲間にはカラタネオガタマなど常緑の種類も含まれます。
植物園で見かけたマグノリアには品種名として「ラエヴィフォリア」とありました。

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撮影:2019年6月28日 京都府立植物園にて

名称:マグノリア・ラエヴィフォリア
科:モクレン科 モクレン属
園芸分類:庭木・花木
形態:低木,高木
原産地(分布):園芸種
品種名:ラエヴィフォリア
草丈/樹高:2~10m以上
開花期:4~5月
花色:白,赤,ピンク,黄,複色
その他:


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