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ベニバナヤマシャクヤク(紅花山芍薬) [山野草]

高さ50cmになる多年草。根茎は横に匍匐し、太い根を出す。茎には3~4枚の2回3出複葉が互生し、小葉は楕円形~倒卵形で、先端は尖る。
5~6月、茎の先端にふんわりとした1個の花を上向きにつける。花色は濃い紅紫色~淡い紅紫色ですが、たまに白色の花もあり花弁を5~7枚つける。
雌しべは4~5個あり、柱頭は赤紫色を帯びて鉤状に著しく曲がる。
萼は果実期に反り返り、果実は長さ2.5~3.5cmで倒卵形の袋果で、熟すと割れて、種子が露出する。
種子は稔性があるものは球形で黒色~紺色、ないものは赤色。
葉の裏面に毛があることが多い。
環境省による絶滅危惧Ⅱ類
短命の花として知られ、花の命は3~4日ほどとか。

稔性(ねんせい)とは、植物が受粉し、果実をつくることが可能であること。結実性をもつこと。


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撮影:2022年5月25日 京都府立植物園にて

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撮影:2022年5月27日 京都府立植物園にて

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撮影:2022年8月31日 京都府立植物園にて

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撮影:2017年9月30日 京都府立植物園にて

名称:ベニバナヤマシャクヤク(紅花山芍薬)
科:ボタン科 ボタン属
園芸分類:山野草
形態:多年草
原産地(分布):北海道、本州、四国、九州、朝鮮半島・中国・サハリン・千島
品種名:
草丈/樹高:30~50cm
開花期:4月~6月
花色:淡紅色
その他:環境省:絶滅危惧Ⅱ類


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ミズトラノオ(水虎の尾) [湿生植物]

匍匐(ほふく)する地下茎から茎が直立し、茎はやわらかく無毛、直立してほとんど分枝せず高さ30~50cmになります。
茎の先端に直径1cmほどの穂状花序をつけ、下の花から順に開花します。花弁は淡い紫色であり、雄しべは4本で花から突き出しており、長い毛が密生しています。
種子は卵形~楕円形で長さ0.5~0.7mm。

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撮影:2017年9月29日 京都府立植物園にて

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撮影:2018年9月18日 京都府立植物園にて

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撮影:2019年9月27日 京都府立植物園にて

名称:ミズトラノオ(水虎の尾)
科:シソ科 ミズネコノオ属
園芸分類:
形態:湿生植物 多年草
原産地(分布):日本、韓国、中国
品種名:
草丈/樹高:30~50cm
開花期:8~10月
花色:淡紅紫色
その他:


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キンモクセイ(金木犀) [常緑樹]

キンモクセイは9月下旬から10月中旬に、強い芳香のある橙黄色の小さな花を枝に密生させて咲きます。特に夜間は、近くになくても香りが感じられるほどに強く香ります。
雌雄異株でですが、日本では雄株しか入っていませんので結実はしません。
日本では昔から悪臭を消し去るほど強い香りを放つことから、トイレの近くに植えられる風習がありました。そのため、1970~1990年代前半までを過ごしてきた方々にとっては、キンモクセイの匂いがトイレの芳香剤を連想させることも少なくないですね。

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撮影:2022年10月17日 京都市伏見区にて

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撮影:2017年9月28日 京都府立植物園にて

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撮影:2020年10月7日 京都府立植物園にて

名称:キンモクセイ(金木犀)
科:モクセイ科  モクセイ属
園芸分類:庭木・花木
形態:常緑性高木
原産地(分布):中国
品種名:
草丈/樹高:5~6m
開花期:9月下旬~10月中旬
花色:オレンジ
その他:


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スイフヨウ(酔芙蓉) [落葉樹]

芙蓉(フヨウ)の園芸品種。朝に花が咲いて徐々にピンク色に染まり、夕方から朝方にかけて赤くなり、しぼんでしまいます。その色合いの変化が「酔っぱらっている」ように見えることから、酔芙蓉と呼ばれます。八重の花を咲かせます。寒さに弱いです。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)です。

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撮影:2019年10月4日 京都市伏見区にて

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撮影:2017年9月28日 京都府立植物園にて

名称:スイフヨウ(酔芙蓉)
科:アオイ科
園芸分類:
形態:落葉低木
原産地(分布):中国、台湾、日本の沖縄、九州・四国
品種名:
草丈/樹高:1.5~3m
開花期:7~10月
花色:白、ピンク、赤
その他:


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ウオトリギ(魚捕木) [落葉樹]

高さ1~2mほどの落葉低木で、6~7月に集散花序を出し5弁の花を咲かせます。
秋には美しい実をつけますが、この実はヒョウタンボクの仲間のように2つくっついた実で、それがさらにくっつき4つで一塊になります。
 花はメシベが目だっていますが、これはオシベが未発達なためで、逆にオシベが目立つものはメシベが退化しています。このウオトリギははっきりとした雌雄別株ではなく、両性花ながら雄花的な花をつける株と雌花的な株があるようです。
名前は、漢字で書くと「魚捕木」つまり魚を捕る木で、かつてはこの木の毒で魚を捕ったのが名前の由来のようです。

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撮影:2018年6月13日 京都府立植物園にて

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撮影:2017年9月28日 京都府立植物園にて

名称:ウオトリギ(魚捕木)
科:アオイ科 ウオトリギ属
園芸分類:
形態:落葉低木
原産地(分布):台湾、中国など
品種名:
草丈/樹高:1~2m
開花期:6~7月
花色:黄色
その他:シナノキ科とも!


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ノブドウ(野葡萄) [つる性]

北海道~沖縄の山野に生えます。2分岐した巻きひげで他物にからみつき、茎は毎年枯れますが、基部は木質化して直径4cmほどになります。
葉と対生して集散花序をだし、小さな花を多数つけます。花は直径3~5mm。花弁と雄しべは5個、雌しべは1個。果実はブドウタマバエやブドウトガリバチの幼虫が寄生して、虫えいを作ることが多く、紫色や碧色などになります。正常な果実は少ないと言われています。

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撮影:2017年9月27日 京都府立植物園にて

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撮影:2018年10月17日 京都府立植物園にて

◇ノブドウは赤紫、青紫、空色、白に近い薄い緑・・・様々な色の実を付けとてもステキです。でもこの様々な色の実には「虫が入っている」とか「虫こぶである」とか言われています。
何か夢が無くなりますが、この実の色の変化は、実の中にいる虫の影響によるものです。本来のノブドウの実の色は白で、色のついている実は虫こぶになります。野山で見るノブドウの実には綺麗な色彩の実がなっていて、白い実はほぼ見るこがありません。ノブドウの実のほとんどにタマバエの幼虫などが寄生しているようです。つまりノブドウの実の色は虫による寄生で起こるもので、熟して色づいた実の色だと思っているものは、寄生されて虫こぶになったことで変化してしまった実の色を見ていることになります。
本当にことを知ると興ざめですね。いや、それでも「森の宝石」だと思えます(^_^)ニコニコ
それにしても、仮に虫による影響としても何でこんな綺麗な色合いに・・・自然とは本当に不思議です。鳥などに食べられないように毒などの警戒色の意味合いもあるのかも知れませんね。実を鳥などに食べられてしまっては、中の幼虫もですから!

名称:ノブドウ(野葡萄)
科:ブドウ科
園芸分類:
形態:つる性落葉低木
原産地(分布):
品種名:
草丈/樹高:
開花期:7~8月
花色:
その他:


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タイミンタチバナ(大明橘) [常緑樹]

雌雄異株で、花は3-4月に咲咲きます。前年の葉のわきに3~10個の淡緑白色~淡黄色の花を束生させます。
花は直径約4mmで5裂、裂片の上部に暗紫色の斑点があります。

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撮影:2017年9月27日 京都府立植物園にて

名称:タイミンタチバナ(大明橘)
科:ヤブコウジ科
園芸分類:
形態:常緑小高木
原産地(分布):日本では千葉県以西の本州から四国、九州、琉球列島。国外では中国大陸、台湾、ベトナム、ビルマ
品種名:
草丈/樹高:5~7m
開花期:3~4月
花色:淡緑白色~淡黄色
その他:果期10~11月


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ナンカイギボウシ(南海擬宝珠) [草本]

高知県の山野草原などに広く分布する多年草です。
花は花序の軸が伸張してから咲き始め、色が濃くて濃淡の縞が有ります。包葉は斜上し、長さ1~2cmほど。
科名を調べてみたのですが、クサスギカズラ科、キジカクシ科やユリ科ともいろいろな意見が見られました。
京都府立植物園では「クサスギカズラ科」と説明されていましたので、ここではそれを採用します。

ナンカイギボウシは、ギボウシ属の植物で、日本固有種。以下のような特徴がある。
◎葉は大きくて厚く、長さは30~40cm、幅は10~15 cmほど。
◎花はやや長い花穂につき、花冠は長さ約4 cm、狭筒部と広筒部は同長で裂片より短い。
◎花色は白色で、花被の内側には濃淡があまりなく、葯が紫色を帯びる。
◎花期は9月で、不稔性のため結実しない。
◎分布は本州の中国地方と四国に限られ、山地の岩場や林内に生える。宮島では天然記念物に指定されている。

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撮影:2017年9月27日 京都府立植物園にて

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撮影:2018年9月28日 京都府立植物園にて

名称:ナンカイギボウシ(南海擬宝珠)
科:クサスギカズラ科 ギボウシ属
園芸分類:山野草
形態:多年生草本
原産地(分布):本州(近畿地方南部)・四国・九州
品種名:
草丈/樹高: 50cm
開花期:8月~10月
花色:青紫色
その他:


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イヌコウジュ(犬香需) [山野草]

日本全国、朝鮮・中国に分布する一年草。山道の路傍や、やや自然性の高い路傍などに生育します。高さ30cm程度に生長し、茎の断面は四角形で毛があります。枝分かれしながら直立し、赤紫色を帯びます。葉は6~13の鋸歯があり、表面には微毛があるがわかりにくいです。
9月から10月にかけて淡紅紫色の花を付けます。一度にたくさん開花することはなく、1つの花序では数個程度。一度にもっとたくさんの花を付ければもっときれいに見えますよね。

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撮影:2017年9月26日 京都府立植物園にて

名称:イヌコウジュ(犬香需)
科:シソ科
園芸分類:
形態:1年草
原産地(分布):日本全土、朝鮮、中国、台湾、ベトナム
品種名:
草丈/樹高:20~60cm
開花期:9~10月
花色:淡紫色
その他:


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ナンバンギセル [山野草]

ススキ、ミョウガ、ギボウシなど、単子葉植物の根に寄生し、8~9月に赤紫いろの花を咲かせる一年草となります。花後の球状の蒴菓をつけ、中には0.04mmほどの細かな無数の種子があります。種子は風などで宿主の株元まで運ばれ、新たに寄生します。
和名は、南蛮人の船員がくわえていたキセル(マドロスパイプ)に、花の形状が似ていることからに由来します。
古くは『万葉集』にも登場する一年草の寄生植物です。
うつむいて咲く花の姿から思草(オモイグサ)の古名もあります。

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撮影:2017年9月26日 京都府立植物園にて

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撮影:2019年9月6日 京都府立植物園にて

名称:ナンバンギセル(南蛮煙管)
科:ハマウツボ科 ナンバンギセル属
園芸分類:山野草,草花
形態:一年草
原産地(分布):東アジアから東南アジア、南アジアの亜熱帯から温帯
品種名:
草丈/樹高:10cm前後
開花期:8月~10月
花色:紫,白
その他:


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