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ミズオジギソウ [水生生物]

熱帯アジア、アフリカ、南米に分布する耐寒性のない水生の多年草です。水辺に繁茂し、オジギソウのように刺激すると葉を閉じることから「ミズオジギソウ」と呼ばれています。葉は羽状の複葉で、花は黄色で夏に頭状の花序をつくります。葉や花はオジギソウに似ていますが、ミズオジギソウにはトゲが無く、その花は黄色であることなどでオジギソウと異なります(オジギソウの茎にはトゲがあり、花はピンク色です)。刺激に対する葉の反応は、オジギソウほど敏感ではありません。
この植物は茎をほふくさせて繁茂し、水が多いところでは水面に茎を浮遊させてひろがります。水面の茎には白い海綿状の組織が発達し、それを浮き袋として水に浮かびます。


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撮影:2017年8月18日 京都府立植物園にて

◇葉が閉じる様子
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撮影:2018年8月22日 京都府立植物園にて


名称:ミズオジギソウ
科:マメ科
園芸分類:
形態:水生生物
原産地(分布):熱帯各地
品種名:
草丈/樹高:
開花期:夏
花色:黄色
その他:




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オオオニバス [水生生物]

スイレン科の中で最も巨大なオオオニバス。ブラジル、アマゾン流域やパラグアイ、アルゼンチンに自生する巨大水生植物です。1枚の葉の直径は1.5mから2m程にもなり、子供が乗っても沈まないほど浮力が大きいことで知られています。

オオオニバスの花は2日にわたり夜に開花します。
花は夜に咲き、日中は閉じて翌日の夜に再度咲きます。1日目の花は白く、香りがあり、2日目はピンクに変色して香りはほとんどありません。
この習性は昆虫と密接な関係があります。
まず、闇夜の中でも花の強い香りに誘われ、多くの虫達があつまります。虫達が花の中もぐりこんで食事をしている間に朝がきます。花はゆっくり閉じていくと、同時に虫達も花の中に閉じこめられることになります。
翌日、2日目の夜に再び花が開いた頃には虫は花粉まみれ。やっと開放された虫はまた次の花を探しに飛び立ちます。でもこのときに探すのは決まって開花1日目の香りのある白い花。
このように異なる花同士の花粉を昆虫に運ばせることで、丈夫なタネをつけるように仕組んでいます。
ここ京都府立植物園のオオオニバスは、オオオニバスとパラグアイオニバスとの交雑種です。

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撮影:2017年7月18日 京都府立植物園にて

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撮影:2017年9月2日 京都府立植物園にて


名称:オオオニバス
科:スイレン科
園芸分類:
形態:水生植物
原産地(分布):ブラジル、アマゾン流域やパラグアイ、アルゼンチン
品種名:
草丈/樹高:
開花期:
花色:
その他:



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ウォーターマッシュルーム(ウォーターコイン) [水生生物]

ウォーターマッシュルームは、北アメリカに分布するウコギ科の水生多年草です。
元来は北米原産の植物でしたが、観賞用として導入されたものが野生化し、南アメリカの他、北アフリカやヨーロッパ、カスピ海地方などで帰化しています。
日本などのアジアでも同様で、世界の広い地域で帰化状態にある植物です。
ウォーターマッシュルームの主な見どころは照りのある美しい葉です。
葉は径1~4㎝程度の円形で、長い葉柄を持って互生します。
葉の表面には美しい光沢があり、水辺の光を反射します。
鮮やかなライトグリーンの葉色と相まって、夏の庭に涼し気な風景を作り出します。
葉の縁には浅い切れ込みがあり、この形がコインに似ていることからウォーターコインとも呼ばれています。
和名の「ウチワゼニクサ」の名前もこの丸い葉形に由来しています。


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撮影:2022年5月12日 京都市伏見区にて

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撮影:2017年5月26日 

ウオーターマッシュルーム-7(20180505).jpg
撮影:2018年5月5日 

名称:ウォーターマッシュルーム(ウォーターコイン)
科:ウコギ科(セリ科・チドメグサ属)
園芸分類:
形態:水生植物
原産地(分布):北アメリカ
品種名:
草丈/樹高:5cm~20cm
開花期:5~9月
花色:白
その他:セリ科に分類されることも




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ヒメガマ [水生生物]

北海道~沖縄の湖沼やため池、河川、水路、休耕田などに生育する抽水植物。ガマ属の中では、最も深い水域まで生育。
高さは2m程になり、ガマとほとんど変わりませんが、葉は細く、幅は1cmを越える程度。細い葉で立ち上がるためには葉はガマに比べてより強いことが必要であり、より堅い。名前はガマに比べて葉が細いことに由来します。
花はガマよりも遅く、6~7月で、直立した花茎に茶色の雌花群と雄花群をつけます。花穂はガマに比べて細長く、雄花群と雌花群が5cm前後離れて緑色の中軸が裸出します。この点はガマやコガマとの簡単な区別点となります。上部に付く雄花群は花が終わると脱落しますが、花軸は長く残ります。

ヒメガマ-31(20210630).jpg ヒメガマ-32(20210630).jpg


○雌花群
ヒメガマ-33(20210630).jpg ヒメガマ-34(20210630).jpg


○雄花群
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撮影:2021年6月30日 京都府立植物園にて

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撮影:2020年8月2日 京都府立植物園にて

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撮影:2020年10月4日 京都府立植物園にて


ガマの穂はソーセージまたはフランクフルトに似ています。実はそのソーセージの部分は雌花の花穂の集まりで、れっきとした花なのです!秋になり綿毛(種子)ができたころになると、穂からもこもこと綿毛が出てきて飛散します。
1本の花穂から出る綿毛には約10万個のタネがあるらしいです。
そのうち、何個が芽吹くのでしょうね。
これは、姫蒲(ひめがま)かもですが

冬になるとこの花穂の中から
 綿毛がブワーッと出てきて
 飛散する。
 1本の花穂から出る綿毛には
 約10万個のタネがあるらしい。

ガマの穂-1(20240111).jpg ガマの穂-2(20240111).jpg
撮影:2024年1月11日 京都府立植物園にて

名称:ヒメガマ
科:ガマ科 ガマ属
園芸分類:水草・草本
形態:多年草・抽水植物
原産地(分布):温帯から熱帯に広く分布
品種名:
草丈/樹高:2m
開花期:6~7月
花色:茶色
その他:




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バイカモ (梅花藻) [水生生物]

冷涼で流れのある清流中に生育し、初夏から初秋にかけてウメの花のような白い花を水中につけます。葉は濃緑色で分裂し流れに沿って1m程に伸びます。静水では育たず水槽での生育も困難と言われています。そんな京都府ではすでに絶滅したとされる清流の水草「バイカモ」が、京都市左京区の府立植物園で水面に浮かぶ緑色の藻の間からは直径1・5センチほどの梅に似た小さな白い花が多数咲いていて、愛らしい眺めが・・・

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撮影:2021年6月8日 京都府立植物園にて

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撮影:2017年6月2日 京都府立植物園にて


名称:バイカモ (梅花藻)
科:キンポウゲ科
園芸分類:水草
形態:多年生の沈水植物
原産地(分布):
品種名:
草丈/樹高:
開花期:夏
花色:白色
その他:




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コウホネ(河骨) [水生生物]

コウホネはスイレン科コウホネ属の水草で、沼池・ため池・河川などに生育する多年生の抽水植物です。
水中から花茎を伸ばして5センチほどの黄色い花を1輪咲かせます。
5枚の花びらのように見えるものは萼で、やがて緑色になります。
萼の内側に爪のようなものがたくさんありますが、これが花びらです。
その内側にたくさんの雄しべがあり、真ん中に雌しべの柱頭が1つあります。

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撮影:2017年6月24日 京都府立植物園にて

名称:コウホネ(河骨)
科:スイレン科
園芸分類:水草(水生生物)
形態:多年草
原産地(分布):日本、朝鮮半島
品種名:
草丈/樹高:20~60センチ
開花期:6~9月
花色: 黄色
その他:漢字では「川骨」とも書きます。
太くて白い根茎が泥中に横たわり、それが骨のように見えるというのが名の由来とのことです。








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ガガブタ(鏡蓋) [水生生物]

湖沼、溜池やよどんだ水路などに生育する多年生の浮葉植物。
浮葉性、または抽水性の植物で、地下茎をのばして生長します。スイレンに似た円心形もしくは卵心形の浮葉をつけ、長さ8-20cmほど
多数の白い花を咲かせますが、1日に咲くのは1花で、花は1日花とのことです。
水面から出た花には5弁があり、その白い花弁の周辺は細かく裂けていて、一面に毛が生えたような見かけになっています。自家不和合性をもち、結実するためには他家受粉が必要とのことです。

ガガブタは漢字で「鏡蓋」と書きます。鏡のような水面をおおう卵型の葉が、蓋のように見えることから鏡蓋と書くようになったといわれています。

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撮影:2020年9月15日 京都府立植物園にて


名称:ガガブタ(鏡蓋)
科:ミツガシワ科 アサザ属
園芸分類:水草(水生生物)
形態:多年草
原産地(分布):アジア、アメリカ、アフリカ、オーストラリアの温帯域に広く生育
品種名:
草丈/樹高:8-20cm
開花期:7~9月
花色:白色
その他:花は、朝から昼過ぎまで開いており、夕方には水中に没します。






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スイレン(睡蓮) [水生生物]

日本において一般的なスイレンは、いくつかの野生種を交配、品種改良し、作出された園芸種を差します。
水位が安定している池などに生息し、地下茎から長い茎を伸ばし、水面に葉や花を浮かべます。葉は円形から広楕円形で円の中心付近に葉柄が着き、その部分に深い切れ込みが入るのが特徴です。葉の表面に強い撥水性はありません。多くの植物では気孔は葉の裏側にありますが、スイレンでは葉の表側に分布するとのことです。
園芸種であることから、花の色、葉の色、模様、などについて様々な姿の品種が存在します。

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撮影:2017年7月4日 京都府立植物園にて


名称:スイレン(睡蓮)
科:スイレン科 スイレン属
園芸分類:水生植物
形態:水生多年草
原産地(分布):世界の温帯域
品種名:
草丈/樹高:
開花期:5月中旬~10月
花色:花の色はさまざま 白,赤,ピンク,黄,複色
その他:ハスは、葉や花が水面から立ち上がるが、睡蓮は、葉も花も水面に浮かんだまま。







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