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クサソテツ(草蘇鉄) [シダ・コケ類]

大きな羽状の葉を優雅に広げるシダ植物です。ソテツの羽状葉を柔らかくしたような形をしています。自然では日なた~半日陰の湿り気のある場所に群生しているのがよく見られます。日当たりの悪い環境にも耐え、姿も美しいので庭園や坪庭によく植栽されています。ただ乾燥にとても弱く、暑さにもやや弱いです。新芽は美しい鮮緑色。夏以降はやや濃い緑色になります。
根茎は太く直立し、周囲に古い葉柄の基部が集まります。また地下に匍匐茎を出し、その先に新しい株を作ります。葉には栄養葉と胞子葉の区別があります。栄養葉は春に出て鮮緑色で美しく、草質で柔らかい。胞子葉は栄養葉の束の内側に出て、栄養葉より短く。単羽状で羽片はごく幅狭く、裏面の胞子嚢群を包むように巻き込みます。
 若芽はコゴミ(屈)といい山菜のひとつで、ワラビやゼンマイのように先端を巻き込むような形状をしており、これが屈んでいるように見えるのが名前の由来となります。
和名のクサソテツは、太く直立する根茎やその先端から広がる葉の様子がソテツを思わせる草本であることによります。

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撮影:2021年4月8日 京都府立植物園にて

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撮影:2021年4月12日 京都府立植物園にて

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撮影:2021年4月24日 京都府立植物園にて


◇胞子葉は翌春まで残ります
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撮影:2018年2月26日 京都府立植物園にて

名称:クサソテツ(草蘇鉄)
科:イワデンダ科 クサソテツ属
園芸分類:シダ・コケ
形態:落葉性多年生草本
原産地(分布):日本・北半球の温帯地方
品種名:
草丈/樹高:40~80cm
開花期:
花色:
その他:


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