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チョウジザクラ(丁字桜) [花木]

チョウジザクラは、本州北中部と九州の一部(熊本県)の山地や沢沿いに分布するサクラの仲間。園芸品種ではなく日本に自生する野生のサクラ。
花は3月下旬から4月下旬に咲く。花は白からやや薄紅色。五枚一重であり、花びらは小さく花全体で大きくても2cm前後。花は180度近くまで平たく開き、萼筒も長く、このとき横から見ると丁字のように見える。花は下向きに咲くことが多い。
樹木の大きさは大きくなっても7m前後。花を除くとマメザクラに良く似ている。その樹皮を樺細工のような工芸品に使用したりする。
チョウジザクラの葉は長さ5~8cmほどで枝から互い違いに生じる。葉の縁にはギザギザが目立ち、先端は画像のとおり細長く尖る。形が左右非対称であること、葉や葉の付け根に薄茶色の細かな毛があるのも大きな特徴となっている。秋になると紅葉し落葉する。
花の後にできるサクランボは直径6mmほどの球形で長い柄がある。6~8月頃に黒く熟すせば甘味があって食用になる。

花が逆向きの丁字形で、香辛料の原料となるモルッカ島原産の「丁字(クローヴ)」に似るため、チョウジザクラと命名された。

地味ですがユニークな花を咲かせる桜の花とは思えませんか。

撮影:2023年3月24日 京都府立植物園にて

名称:チョウジザクラ(丁字桜)
科:バラ科 サクラ属
園芸分類:花木
形態:落葉広葉・低木~小高木
原産地(分布):
品種名:
草丈/樹高:3~6m
開花期:3~4月
花色:
その他:別名 カバザクラ、カンバザクラ、メジロザクラ




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