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ミツガシワ(三槲) [水生植物]

ミツガシワは、初夏の頃、沼地や湿原で咲き、群生することが多い。
白い小さな花が下からだんだん上へと咲き上がっていく。
花びらの内側には白い毛が密生し、萼片は5枚である。 雄しべは5本、雌しべは1本。 株によって、雄しべのほうが長い花を咲かせるものと、雌しべのほうが長い花を咲かせるものがある。 長花柱花(雌しべのほうが長い花)が結実する。
花の終わるころには3枚に分かれた葉が広がって水面をおおってしまうことも。
葉は3出複葉(1枚の葉が3つの小さな葉に分かれた形)で、互い違いに生える(互生)。 葉には長い柄がある。 小葉の形は卵形で、縁は波打っている。
花の後にできる実は丸いさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)で、黄赤色に熟する。

ミツガシワ属には三槲(ミツガシワ)1種のみしか存在しない。 いわゆる氷河期の遺存植物の1つと言われ約200万年前の氷河期には北半球全体に広がった、といわれる古い植物。

名前の由来は、柏(かしわ)のように大きな葉が3枚集まっていることから。(三柏、とも書く)

遺存種 (いぞんしゅ):かつては繁栄していた生物が絶滅しかかったり、あるいは地理的隔離をうけたり形態的,生理的に特殊化したことで絶滅しやすい状態におかれている生物種。

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撮影:2022年4月11日 京都府立植物園にて

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撮影:2022年4月15日 京都府立植物園にて


名称:ミツガシワ(三槲)
科:ミツガシワ科 ミツガシワ属
園芸分類:水性植物
形態:多年草
原産地(分布):北方領土を含む北海道から九州にかけて分布。 海外では、北半球に広く分布し、「極地周辺植物」といわれる
品種名:
草丈/樹高:15~40cm
開花期:4~5月
花色:白色
その他:別名 水半夏(ミズハンゲ)


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