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キリ(桐) [花木]

成長がはやく高さ10mほどになる落葉高木。
若い枝には星状毛と腺毛が密にはえ、粘ります。
葉は対生する単葉で、長さ15~30cm、幅10~25cmの広卵形で、縁は全縁となりますが、しばしば3~5つに浅く切れ込みます。
雌雄同株で、枝先に長さ50cmになることもある大きな円錐花序を出し、花は淡い紫色で長さ5~6cmのややゆがんだ長い鐘形となり、先は5裂します。
花後には先の尖った卵形をした直径2~3cmの果実(蒴果)ができます。果実は熟すと二つに割れ、中から翼のある多数の種子が飛び出します。

利用は、材は軽くてやわらかく狂いが少なく、タンスやゲタ、琴、金庫の内張りなど様々な用途があります。
かつては女の子が産まれるとキリを植え、その木で箪笥を作って嫁入り道具にするという風習がありました。
葉や実は薬用にされ、新芽は食べられます。
切らずにおくと、やがて材の内部が空洞化して使い物にならなくなるため、キリの木に関しては「植えないバカに切らぬバカ」という諺があります。
和名は、伐ることで、若木が早く出て成長する、ということで切りの木、キリとなったという説があります。

葉と花序は桐紋(桐花紋)という家紋に意匠化されています。

キリ-1(20190509).jpg キリ-2(20190509).jpg キリ-3(20190509).jpg キリ-4(20190509).jpg
撮影:2019年5月10日 京都府立植物園にて

名称:キリ(桐)
科:キリ科 キリ属 
園芸分類:
形態:落葉広葉 高木
原産地(分布):中国中部、朝鮮半島、鬱陵島(韓国)あるいは日本
品種名:
草丈/樹高:8~10m
開花期:5~6月
花色:淡い紫色
その他:ゴマノハグサ科、ノウゼンカズラ科・キリ科説もあり


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