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ハチジョウキブシ (八丈木五倍子) [落葉樹]

八丈島のある伊豆諸島や小笠原列島に多いことから付いた名前だが、関東から九州にかけての海岸沿いの各地に自生しています。
キブシの変種で、キブシに比べ、枝が太く、花もやや大きく花序もすらっと長くなります。
葉が出る前に、黄色い小さな紡錘形の四弁花を花序に多数枝垂れさせます。

雌雄異株で3~4月になると前年に伸びた枝に小花の密集した花穂がぶら下がります。小花は直径7mmほどの鐘型で4枚の花弁を持ち、雄株に咲く雄花は淡い黄色で雄しべが目立ち、雌株に咲く雌花は黄緑色で、雄花よりも小さい。

秋になると、ぶどうのような黒い実がなります。
昔にはその実に含まれるタンニンを利用して、お歯黒を染めました。
 キブシは漢字ですと「五倍子」と書きます。「五倍子(ごばいし)付子(ふし)」とはウルシ科のヌルデに出来る虫こぶのことでタンニンを多くふくみ染織や昔の「お歯黒」に使われていました。キブシの実がその代用として使われたことから「木ブシ」と名前がついたようです。

撮影したこの株は雌株とのことです。

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撮影:京都府立植物園 2021年3月3日にて

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撮影:京都府立植物園 2021年4月14日にて

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撮影:京都府立植物園 2018年3月29日にて

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撮影:京都府立植物園 2018年4月27日にて

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撮影:京都府立植物園 2019年3月12日にて

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この果実がお歯黒に利用されたのですね
撮影:京都府立植物園 2019年9月9日にて

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撮影:京都府立植物園 2022年7月1日にて

名称:ハチジョウキブシ (八丈木五倍子)
科:キブシ科 キブシ属
園芸分類:
形態:落葉低木
原産地(分布):八丈島などの伊豆七島
品種名:
草丈/樹高:3~5m
開花期:3~4月
花色:黄色
その他:


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