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コウライテンナンショウ(高麗天南星) [山野草]

コウライテンナンショウは、サトイモ科テンナンショウ属の多年草。北海道、本州、九州、朝鮮半島、中国大陸、ロシアに分布。雌雄異株。
山地のやや暗い林内や林縁に生える。茎は緑色や紫褐色で白い斑があり、仏炎苞は緑色で白い縦じまが入る。果実は赤く熟してトウモロコシのように見える。
この花の仲間を総称して、花の形が舌を出した蝮の姿に似ていることからマムシグサとも呼ばれるが、コウライテンナンショウは、狭義のマムシグサとは別種。
マムシグサ と比べ、葉が小さく、茎の上まで広がる。コウライ(高麗)は、朝鮮半島に多くはえていることから。また、「天南星」とは中国で夜空に広がる星の意味で、葉の広がる様子を喩えたとのこと。

テンナンショウ属の植物は個体の大きさに伴って可逆的な性転換を行なうことが知られている。サイズが小さいときには雄として、そしてサイズが大きくなると雌としてふるまう。雌は果実を作るために多量の栄養が必要なので、栄養が得やすい場合には雌としてふるまうのではないかと考えられているとのこと。

なお、この植物の塊茎に鎮静作用や去痰作用があって薬草としても利用されるが、全草にシュウ酸などの有毒成分が含まれているので、注意が必要である。

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撮影:2023年4月24日 京都府立植物園にて

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撮影:2023年6月14日 京都府立植物園にて

名称:コウライテンナンショウ(高麗天南星)
科:サトイモ科 テンナンショウ属
園芸分類:
形態:多年草
原産地(分布):北海道、南千島、本州、九州 ・ 朝鮮半島、満州、東アジア
品種名:
草丈/樹高:30~80 cm程度
開花期:5~6月
花色:
その他:


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