SSブログ

ホオズキ(鬼灯、酸漿) [草花]

ホオズキは、赤いちょうちんがぶら下がったような姿が愛らしく、古くから親しまれてきました。このちょうちんのような袋は、ホオズキの萼です。
ホオズキは3月ごろ、地下茎から芽を伸ばし始め、5~8月ごろ、伸びた茎の各節に薄クリーム色の花を咲かせます。花が受粉すると果実だけではなく、萼も非常に大きく成長し、袋状に果実を包み込みます。袋状に育った萼は、最初緑色ですが、8月ごろから朱赤に色づき、これが観賞用にされています。秋になるとやがて地上部が枯れ、冬は地下茎のみとなって冬越しします。
昔は薬草として利用されてきたホオズキ。子供の夜泣きやひきつけ、大人のお腹や胸の痛みを和らげる効能があるとされていました。
中国では、根が「酸漿(サンショウ)」という生薬名でしられ、漢方医学では咳止めや解熱、利尿の薬として熱や黄疸のときに用いられます。
浅草寺の「ほおずき市」で、毎年夏に鉢仕立てのホオズキが売られるのが有名ですが、もともとは果実が解熱薬になる、同じホオズキ属のセンナリホオズキを買い、夏の病気に備えたのが始まりです。
名前の由来には諸説がいくつかありますが、実が赤く染まった頬を連想させ鳴らして遊ぶ子供たちの様子から「頬突き」と呼ばれていたことや、ホホというカメムシがつきやすいことから「ホホ付き」と呼ばれていたことがなどが言われています。

ホオズキ-1(20200911).jpg ホオズキ-2(20200911).jpg ホオズキ-3(20200911).jpg ホオズキ-4(20200911).jpg ホオズキ-5(20200911).jpg ホオズキ-6(20200911).jpg
撮影:2020年9月16日 京都府立植物園にて

名称:ホオズキ(鬼灯、酸漿)
科:ナス科 ホオズキ属
園芸分類:草花
形態:多年草
原産地(分布):東アジア
品種名:
草丈/樹高:30~100cm
開花期:5~8月
花色:薄クリーム色
その他:


nice!(1)  コメント(0) 

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。