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ヌマスギ (沼杉) [落葉樹]

北アメリカ東南部のミシシッピ川流域からフロリダに分布する落葉性の針葉樹です。湿地や水辺、沼沢地など、地面が水に浸かるような場所に自生し、ヌマスギ(沼杉)、ラクウショウ(落羽松)とも呼ばれます。日本には明治時代のはじめに入ってきました。水湿地の植栽に適しており、植物園や大きな公園の池畔に植えられています。都会でも比較的見ることの多い樹木です。
 主な開花期は5月で、一本の木から雌花と雄花が咲きます。風によって花粉が運ばれる風媒花で、地味であまり目立ちません。雌花は枝先に1~2コ付けます。雄花はしっぽ状で長さ10cm、枝から垂れ下がります。実(毬果)は2~3cmの球形で秋に熟します。
 呼吸根と呼ばれる根をもちます。呼吸根は株のまわりの地面から、タケノコのように、にょきにょきと突き出て伸びます。沼沢地では水面からでているものも見られます。
水中や湿地など、地中の酸素が少ない環境で根の呼吸を助けているとされます。同時に、地中に向かって垂直に長い根を出しており、地盤の安定しない場所で体を支えるアンカーの役割もしているのではないかと言われています。
いずれにしても、呼吸根は水中や湿地に適応した、ひとつの形態です。

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撮影:2019年5月21日 京都府立植物園にて

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呼吸根
撮影:2017年7月2日 京都府立植物園にて

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撮影:2017年11月23日 京都府立植物園にて

名称:ヌマスギ (沼杉)
科:スギ科 ヌマスギ属
園芸分類:コニファー(針葉樹)
形態:落葉高木
原産地(分布):北アメリカ東南
品種名:
草丈/樹高:45m
開花期:5月
花色:
その他:




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