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ゴシュユ(呉茱萸) [花木]

中国中~南部に自生する落葉小高木。日本では帰化植物。雌雄異株であるが日本には雄株がなく果実はなっても種ができない。地下茎で繁殖する。8月頃に黄白色の花を咲かせる。
果実には特有の匂いがあり、味はとても辛く、その後苦味を感じる。
 和名は漢名の呉茱萸を音読みしたもの。また古名をカラハジカミという。これは果実がサンショウ(古名をハジカミ)のように辛く、唐(中国)から輸入していたため名づけられた。薬用には果実を用い、生薬名をゴシュユ(呉茱萸)といい、鎮痛薬や鎮けい薬、婦人薬などを目的とした漢方処方に配剤される。
多くの樹木の冬芽は、鱗片で覆われ寒さをしのいでいる。ところがこのゴシュユは、裸芽といって鱗片が無い。小さく縮こまった葉に茶褐色の短い毛をまとって、冬の寒さに耐えている。

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撮影:2023年10月4日 京都府立植物園にて

名称:ゴシュユ(呉茱萸)
科:ミカン科 ゴシュユ属
園芸分類:花木
形態:落葉小高木
原産地(分布): 中国原産
品種名:
草丈/樹高:
開花期:7~8月
花色:黄白色
その他:別名ニセゴシュユ


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イヌハギ(犬萩) [花木]

イヌハギは、本州、四国、九州、沖縄にかけての、砂質の土壌で日当たりが良い、河川敷のような場所に生育する高さ1~150cmほどになる多年生の半低木。国外では朝鮮半島、中国、極東ロシアなど東アジアからインド、ヒマラヤ地域に分布。
茎頂や上部の葉腋から出る長い総状花序に、黄白色で長さ0.8~1cmの蝶形花が多数つく。萼は長さ約6mmで黄褐色の開出毛が密生して5深裂し、裂片は長さ4mmの狭披針形で先は針状にとがる。
花は黄白色~白色で、旗弁は長さ0.8~1cmの長楕円形。翼弁は短く、楕円形。竜骨弁は旗弁とほぼ同長。また閉鎖花が葉腋に多数集まってつく。
豆果は長さ4~5mmの楕円形の節果で全体に斜上する毛があり、1種子を入れる。閉鎖花は無弁で葉腋に多数が集まってつき、種子はやや小さい。
葉は3出複葉、小葉は3~6cmの長楕円形で鈍頭(先端が丸い)、頂小葉がもっとも長くなり、質は厚く革質、表面は緑色で短毛が薄く生え、裏面は淡緑色で黄褐色の軟毛があり、特に脈上には密生する。黄褐色の毛は葉だけではなく、植物体全体に生えている。茎には低い稜があり、この稜上や葉柄、小葉柄などには特に毛が密生している。
名の由来は、ハギに比べて花が出立たず、役に立たないということで『イヌ』がついたとされる。
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撮影:2023年9月25日 京都府立植物園にて

名称:イヌハギ(犬萩)
科:マメ科 ハギ属
園芸分類:花木
形態:落葉低木
原産地(分布):本州、四国、九州、沖縄県、朝鮮半島、中国大陸、インド、ヒマラヤ
品種名:
草丈/樹高:1~1.5m
開花期:7~9月
花色:黄白色~白色
その他:


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アメリカデイゴ(亜米利加梯梧) [花木]

アメリカデイゴは、南アメリカ原産のマメ科デイゴ属の植物で、日本では主に庭木や街路樹として使われ、6~9月の夏の時期に赤い花を咲かせる。
日本には江戸時代に渡来した。落葉広葉樹の低木または小高木。
寒さに弱いため関東以南で栽培可能。葉は葉柄が長い3出複葉で互生する。小葉は卵状楕円形をしている。枝、葉柄、葉脈の主脈には、先の曲がった小さなとげがある。花期は6~9月頃で、よく目立つ蝶形の赤い花を下向きに咲かせる。果実は豆果で、莢の長さは10~15cm ほど。
アメリカデイゴの花言葉は「夢」「活力」「童心」
鹿児島県の県木であり、アルゼンチン、ウルグアイの国花である。
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撮影:2023年10月2日 京都府立植物園にて

名称:アメリカデイゴ(亜米利加梯梧)
科:マメ科 デイゴ属
園芸分類:花木
形態:落葉広葉樹
原産地(分布):ブラジル原産
品種名:
草丈/樹高:
開花期:6~9月
花色:赤色
その他:別名 カイコウズ(海紅豆)


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ハマベノキ(浜辺の木) [花木]

ハマベノキとは、キク科の植物の一種で、日本では主に日本海側の海岸に生える野菊のような花を咲かせる。別名はハマギクとも。葉はさじ形で厚く、茎は基部から分枝して地表を這う。
花は白や黄色で、径は約3.5cm。花期は9月から11月頃。
ハマベノキは雌雄異株であり雌の花と雄の花が別々の個体に咲く植物。ハマベノキの花は白色で、雌花は総苞片が長く伸びて目立つ。雄花は総苞片が短くて目立たない。
キク科といえば草の仲間がほとんどだが、ハマベノキはワダンノキやコウヤボウキなど数少ない木の仲間の常緑低木。アメリカ東北部原産の帰化植物で、名前は海岸近くに生えることから
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撮影:2023年10月5日 京都府立植物園にて

名称:ハマベノキ(浜辺の木)
科:キク科 バッカリス属
園芸分類:花木
形態:常緑低木
原産地(分布):北米
品種名:
草丈/樹高:2~4m
開花期:10~11月
花色:白色
その他:


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ソフォラ テトラプテラ [花木]

ソフォラ テトラプテラは、マメ科の常緑樹または落葉樹で、ニュージーランドに自生。その花は黄色で、4枚の翼状の花弁が特徴的。ソフォラ属は世界中に約50種類が分布しており、日本にもハナズオウやハナイバラなどの種類がある。
ソフォラ テトラプテラの木材は、非常に硬くて重く、耐久性が高いため、家具や楽器などの製作に用いられる。特にクラリネットやオーボエなどの木管楽器に適しており、音色や音質を向上させると言われている。また、この木材は黒色や紫色などの美しい色合いをしており、装飾品や彫刻などの芸術作品にも利用される。
果実は、垂れ下がったマメ科植物で、その中には卵形の種子がある。その種子は、ニュージーランドの先住民であるマオリ族にとって重要な食料源。しかし、その種子は生食すると毒性があるため、煮沸や発酵などの処理が必要とのこと。

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撮影:2022年6月7日 京都府立植物園にて

名称:ソフォラ テトラプテラ
科:マメ科 ソフォラ属
園芸分類:庭木・花木
形態:落葉樹
原産地(分布):ニュージーランド
品種名:
草丈/樹高:10m
開花期:春から初夏
花色:黄色
その他:別名「メルヘンの木」


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メリアンサス・マヨール [花木]

メリアンサスはシルバーブルーがかった鳥の羽根のような大きな葉が印象的なアフリカの常緑小低木。
成長するにつれ、根元から子株が出てブッシュ状の樹形となります。
茎は柔らかな木質、中空、気生根がある。葉は長さ50㎝以下、青緑色、下面は粉白を帯び、触ると悪臭がある。
花柄は長さ1~2.5㎝、暗赤色、短い腺毛がある。苞は卵形~狭卵形、長さ4㎝以下、赤褐色、短い尖鋭形。暗赤褐色の穂状の花を春に咲かせる。

メリアンサス・マヨールはエキゾチックで南国的な雰囲気を演出する植物だが、全体に毒性があるので注意が必要。
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撮影:2022年5月12日 京都府立植物園にて

名称:メリアンサス・マヨール
科:メリアンタ科 マヨール属
園芸分類:庭木・花木
形態:常緑低木
原産地(分布):南アフリカ原産
品種名:
草丈/樹高:1~2m
開花期:4~6月
花色:濃赤色
その他:別名 ハニーブッシュ


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ヒメウツギ(姫空木) [花木]

関東以西の本州、四国及び九州に分布するユキノシタ科の落葉低木。名前のとおり小型のウツギであり、日当たりの良い川岸に多い。
開花は5~6月で、ウツギよりもやや早い時期に咲く。花は直径1.5cm程度で、雄しべの花糸と呼ばれる部分が他のウツギより角ばり、人間が両手を挙げたような形になるのが本種の特徴で、他のウツギ類と見分けるポイントになる。
・葉は細長く、縁には細かなギザギザがある。背が高くならないほふく性のウツギの仲間。

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撮影:2022年5月7日 京都府立植物園にて

名称:ヒメウツギ(姫空木)
科:ユキノシタ科 ウツギ属 
園芸分類:庭木・花木
形態:落葉低木
原産地(分布):日本
品種名:
草丈/樹高:20~60cm
開花期:4~6月
花色:白色
その他:


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テリハノイバラ(照葉野茨) [花木]

テリハノイバラ(照葉野茨)は、チベット原産でバラ科の落葉蔓性低木。6~7月に、山地や海岸で枝先から伸ばした円錐花序に芳香のある白い5弁花を集合させて咲かせる。
茎に棘があり直立せず地を這うように伸びる。
葉は光沢のある濃緑色。葉表と葉裏には毛が無く、葉縁に細かい鋸歯がある。花後に赤い球形の実が成ります。
果実は楕円形~球形で、赤く熟して、秋遅くまで残る。
和名の由来はノイバラに似て、葉に光沢があることから。

類似したノイバラ(野茨)には光沢が無く、葉表と葉裏に毛が生えていることで見分ける。

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撮影:2022年5月24日 京都府立植物園にて

名称:テリハノイバラ(照葉野茨)
科:バラ科 バラ属
園芸分類:樹に咲く花
形態:つる性落葉低木
原産地(分布):チベット、中国、ミャンマー
品種名:
草丈/樹高:つる性
開花期:6~7月
花色:白花
その他:別名 ハイイバラ(這い茨)


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ムクゲ・シロギオンマモリ(槿・白祇園守) [花木]

ムクゲ(槿)の品種のひとつが「白祇園守(シロギオンマモリ)」。
白祇園守(シロギオンマモリ)は、花型が「半八重咲き、外弁と内弁との大きさの比が40/100以下で、内弁の数が30個以下のもの」と定義されているとか。
その名前の由来は、中心部の蕊(しべ)が十文字になり、八坂神社で授与される護符の「祇園守」と似ているところから名付けられたとも、五弁の花が八坂神社の神紋と似ているからともいわれる。
祇園守は7月の祇園祭が始まる頃から咲き始めるため、祇園祭の花のひとつとして親しまれている。
ムクゲは一日花で次々に花が入れ替わって咲き、木全体の花季は長くなる。

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撮影:2023年7月12日 京都府立植物園にて

名称:ムクゲ・シロギオンマモリ(槿・白祇園守)
科:アオイ科 フヨウ属
園芸分類:花木
形態:耐寒性落葉樹
原産地(分布):
品種名:白祇園守(シロギオンマモリ)
草丈/樹高:2~5m
開花期:7~8月
花色:白色
その他:


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ショウキウツギ(鐘馗空木) [花木]

中国東部を原産とするスイカズラ科の花木。
ショウキウツギの開花は5~6月で、前年に伸びた枝から出る花序に釣鐘型をした花を二輪ずつ咲かせる。蕾はピンク色で花が進むにつれて白く見えるが、これは花の外側が淡いピンク色で、内側が白いことによる。
花の内側の奥まった部分には黄色い模様が入り、花冠(花弁のようなもの)の先端は五つに裂ける。花のその基部にはツクバネウツギのように明瞭な毛がある。
本種には、剛毛に覆われた果実ができる。果実の様子が鐘馗を連想するためにこの名付けられたとのこと。

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撮影:2022年5月6日 京都府立植物園にて

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撮影:2022年5月20日 京都府立植物園にて

名称:ショウキウツギ(鐘馗空木)
科:スイカズラ科 ショウキウツギ属
園芸分類:花木
形態:落葉広葉/低木
原産地(分布):中国東部原産
品種名:
草丈/樹高:2~3m
開花期:5~6月
花色:淡いピンク色
その他:別名 アケボノウツギ、コルクウィッチア・アマビリス、コルキッツァ、ショウジョウウツギ


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